
昨日のソフトボール世界選手権決勝、結局最後まで見てしまいました。結果はどうであれ、どちらが勝っても優勝国に相応しい試合だったかなと思います。決勝戦ですし、どちらかの一方的な試合になるよりは、死闘の末の優勝というかたちで盛り上がれて良かったのではないかなと思いました。しかしやはりこの夏はUSAブームなんでしょうかね。
今日は昨日の米国のサヨナラ勝ちということで、米国で制作されたウルトラマンパワードの最終回「さらばウルトラマン」とその前の週に放送された「パワード暗殺計画」の2つを紹介します。こちらも死闘の末、ウルトラマンパワードは怪獣を倒しますが、エネルギーを使い果たしたウルトラマンパワードも力尽きてしまいます。初代ウルトラマンの最終回のオマージュともなっている最終回は、最後に仲間がウルトラマンパワードを向かえに来て、光の国へと帰っていきました。日本での放送日は第12話の「パワード暗殺計画」が1995年6月24日、最終回の第13話「さらばウルトラマン」が1995年7月1日となっています。
WINR基地でベック隊員がウルトラマンの謎について調べていた。そこに居合わせたサンダース隊員が休暇なのに仕事をしているなんて仕事が趣味だなとベック隊員をからかっていた。
同じ頃、宇宙からバルタン星人が彗星怪獣ドラコを繭の状態で地球へと送信、それが山中へと落下した。WINRでもそれを検知、陸軍によって送られてきた写真を使って対策を検討しはじめていた。繭の中に怪獣がいることを確信したWINRは早速繭を焼却処分するためスカイハンターで現地へと向かった。
繭が落下した地点では既にドラコが繭から出現していて、近くにいたレッドキングと交戦しようとしていた。
ドラコは向かってきたレッドキングに対し、手の鎌でレッドキングの喉を切り裂くと、レッドキングは何もできずに瞬殺されてしまった。
スカイハンターで現地に着いたWINRは、エルドランド隊長の指示でサンダース隊員とヤング隊員はビートルでドラコを偵察、カイは地上の繭の調べるため、繭の標本を採取することとなった。カイはロープを使い地上へと降りていった。
カイが地上で繭の採取をはじめると、ドラコは繭の方へ向かって進み出す。危機を察知したサンダース隊員がドラコの攻撃許可をエルドランド隊長に求めると、エルドランド隊長はそれを許可した。サンダース隊員はビートルからミサイル攻撃をするが、ドラコには全く効果がなかった。ドラコの進撃を止められず、エルドランド隊長は仕方なくカイを引き上げるようベック隊員に指示するが、カイを繋いでいたロープが繭に擦れて千切れてしまう。ドラコがカイの方へと近づいてくると、カイはウルトラマンパワードへと変身する。
しかしドラコはウルトラマンパワードをも圧倒、ウルトラマンパワードはパワードボムを撃ち込み反撃を試みるが、その時ドラコが宇宙に向かって音波を発した。その音波はバルタン星人が作り上げた対ウルトラマンパワードの最終兵器ゼットンへと送り込まれた。
ドラコはバルタン星人がウルトラマンパワードのデータを取るため送り込んだ怪獣だった。その後もウルトラマンパワードはドラコに苦戦、メガスペシウム光線でドラコを倒そうとするも、ドラコはそれを跳ね返し、逆に自分に直撃してしまう。そしてエネルギーが限界を向かえたウルトラマンパワードは一時退散に追い込まれてしまった。
WINRはカイが持ち帰った繭を分析し、次の作戦を練ることになった。分析を進めると、その繭は以前バルタン星人が乗っていた繭と同じキチン質で構成されていることが判明した。ウルトラマンパワードの光線をも跳ね返すドラコの生体反射外骨格に対抗すべく、エルドランド隊長はビートルでスティンガーミサイルを同一箇所に5回連続で撃ち込み、生体反射外骨格に穴を開けたところを改造弾頭ミサイルで倒す作戦を決行することにした。しかし正確に同じ場所に5回連続で撃ち込む成功率は500分の1という非常に難しい作戦だった。
ウルトラマンパワードが退散してから2時間、ついにドラコが夜の街へと進撃を開始した。WINRは作戦実行に移る。サンダース隊員とヤング隊員はビートルで出撃、ベック隊員とカイも作戦失敗に備え、ローバーで出動した。射撃の名手サンダース隊員は500分の1の確率を余裕で命中させるが、ドラコも鎌を投げつけ反撃、ビートルを撃墜する。撃墜されたビートルは林に突っ込んでしまう。
エルドランド隊長はスカイハンターからミサイルで攻撃しようとするが、それも鎌で防がれてしまう。そしてドラコは墜落したビートルに向かって進み始める。ベック隊員はローバーでビートルの方へと向かうが、後席にいたカイは間に合わないと判断し、後席でウルトラマンパワードに変身してしまう。ベック隊員は運転しながらウルトラマンパワードが来たことを後席のカイに伝えようと振り返るが、そこにカイの姿はなかった。驚きを隠せないベック隊員だったが、燃え上がるビートルからサンダース隊員とヤング隊員を助けるため、必死に車を進めた。サンダース隊員とベック隊員は先に到着したエルドランド隊長によってなんとか救出された。
その頃市街地ではウルトラマンパワードがドラコに立ち向かっていたが、ウルトラスラッシュを跳ね返され、さらにドラコの鎌に苦戦していた。ウルトラマンパワードは鎌を避け続けていたが、ついに左胸を鎌で切り裂かれてしまう。
絶体絶命のピンチに追い込まれたウルトラマンパワードはサンダース隊員がスティンガーミサイルを撃ち込んだ箇所にメガスペシウム光線を一点集中して発射、なんとかドラコを粉砕するが、左胸を切り裂かれ重度のダメージを負ったウルトラマンパワードは赤い光に包まれて消えてしまった。
その後ベック隊員が山道をローバーで走っていると、道の脇に倒れているカイを発見する。カイにはウルトラマンパワードが傷を負った場所と同じ場所に傷があった。それを見たベック隊員はカイがウルトラマンパワードであることを確信した。ベック隊員はカイを救助し、基地へと戻ろうとすると、またしても上空から繭が降り注ぐ。
そして最終回「さらばウルトラマン」へと続く。
スカイハンターへと戻った隊員たちの元へ、国際防衛委員会から連絡が入った。その連絡は、WINR本部に繭が落下したという知らせだった。本部を破壊されたWINRは仕方なくスカイハンターを近くの空軍基地に向かうことになった。ベック隊員はスカイハンターの中でカイの看病をしていたが、あまりの回復の早さに驚いていた。
そしてベック隊員はカイの隊員服からフラッシュプリズムを発見する。
WINR本部では落下した繭からゼットンが孵化していた。空軍基地へと着いたエルドランド隊長は重体のカイと負傷しているサンダース隊員、ヤング隊員を病院へと救急搬送させた。その後エルドランド隊長の元にカルシア将軍が現れ、ドラコは知性を持ったエイリアンの侵略部隊だと思われると告げた。そして現在持ってるデータを再度調査し、次の総合参謀緊急会議で報告してほしいと依頼した。
それを受けWINRは重体のカイを除いた隊員たちで話し合いをもった。そこでベック隊員はカイがウルトラマンパワードかもしれないということを話し出す。そしてベック隊員は根拠はドラコとウルトラマンパワードが戦っている時ローバーからカイが姿を消していたこと、ウルトラマンパワードとカイが同じ場所に傷を負っているということ、そして人間とは思えないスピードで傷が回復しているということを挙げた。さらにベック隊員はカイの隊員服にあったフラッシュプリズムを見せ、これがカイをウルトラマンパワードに変身させる装置だと説明した。しかしヤング隊員は今度の敵はバルタン星人が対ウルトラマンパワードに作り上げた最強の敵で、ウルトラマンでも倒せるかどうかと不安になっていた。しかしエルドランド隊長はそうはさせないと意気込み、合同参謀緊急会議へと向かっていった。その頃WINR基地前で孵化し動きを止めていたゼットンに陸軍が攻撃を開始するが、それによりゼットンは行動を開始、陸軍の戦車部隊は反撃され燃え上がってしまう。
そして会議を終えたエルドランド隊長の前に再びカルシア将軍が現れ、地球に巨大な宇宙船が近づいていると告げ、次の作戦について尋ねるが、エルドランド隊長は今度の敵は通常兵器は通用しないだろうと答えた。すると、カルシア将軍は最悪の場合は核兵器を使わざるえないと宣告した。エルドランド隊長は核兵器を使用すれば周囲は放射能で汚染され、何千という数の被害者が出ると食い下がったが、カルシア将軍は地球を守るためにはあらゆる手段を考えなくてはならないとして、エルドランド隊長に早く戻って作戦を練り直すよう指示した。その頃残された隊員たちはカイを変身させていたフラッシュプリズムの解析をしていた。ベック隊員によると、フラッシュプリズムは超小型のレーザー発生装置のようなもので、それほど凄いエネルギーを生み出すものではないことがわかっった。しかしベック隊員はアンペア数を上げて、ソーラーパワーを利用すれば従来の兵器よりも密度の高い強力なレーザーを撃つことができるかもしれないと説明した。ただ、それに必要な膨大なソーラーパワーをどうやって充填するかが問題だった。
そのことを隊員たちがエルドランド隊長に伝えると、空軍基地で以前SDI計画の一環で打ち上げた軍事衛星があり、その動力源が太陽熱であるとエルドランド隊長は隊員たちに教えた。その時カイが眠る部屋を突如赤い光が包み、隊員たちがそれに気付き部屋へと駆けつける。眠っていたカイはウルトラマンパワードとテレパシーで会話していた。ウルトラマンパワードはカイに傷を負わせてしまったことを謝罪し、カイから離れ一人ゼットンと立ち向かうと告げた。カイは反対したが、ウルトラマンパワードは「私は光だ。二度と会えないわけではない。誰の心の中にも光はある。目を開いて周りを見ればきっと私が見える。さらばだ。」と別れを告げカイの体から離れていった。
そして隊員たちが見守る中、目を覚ますカイ。ベック隊員がカイを見て「ウルトラマン」と話しかけると、カイは「彼は行ってしまった」と答えた。カイから離れたウルトラマンパワードはWINR本部前に瞬間移動し、ゼットンと戦い始めた。ウルトラマンパワードはゼットンの背後を取ると、すかさずメガスペシウム光線を撃つが、ゼットンは簡単にそれを跳ね返してしまう。
ベック隊員は迫り来る宇宙船を倒すべく、フラッシュプリズムからレーザーを撃つための準備に取り掛かっていた。カイはサンダース隊員にまだスカイハンターを発進しなくて大丈夫なのかと尋ねると、サンダース隊員はフラッシュプリズムのテストをした方がいいだろうと答えた。しかしカイはフラッシュプリズムは攻撃用の兵器ではないと話し、レーザーを撃てるのは1回だけかもしれないと告げ、テストはしないようサンダース隊員に指示した。その頃ゼットンと戦っていたウルトラマンパワードはウルトラスラッシュも吸収され、圧倒的な強さを誇るゼットンに苦戦していた。
地上で準備を見守っていたエルドランド隊長のもとへ再びカルシア将軍が現れ、宇宙船がゼットンの方に向かっていると話し、幸運を祈ると言葉を残し去って行った。
一方ウルトラマンパワードは残されたエネルギーでメガスペシウム光線を立て続けに3回発射、3回目の光線でついにゼットンは爆発し倒された。
しかしエネルギーを使い切ってしまったウルトラマンパワードもその場に倒れてしまった。スカイハンターにいたカイはウルトラマンパワードの死を離れた場所から感じ取っていた。スカイハンターがWINR本部のあった場所へと移動すると、そこにはエネルギーが尽き死んでしまったウルトラマンがいた。
そこにバルタン星人の宇宙船が迫ってきた。そして宇宙船はスカイハンターに攻撃を仕掛けようとする。エルドランド隊長は退散を命令するが、逃げてもやられるとサンダース隊員は命令を無視しフラッシュプリズムのレーザーを発射する。
しかしそれによりスカイハンターのメインパワーが切れてしまう。ベック隊員は機転を利かせバックアップ電源に切り替えるが、開き直ったサンダース隊員はまたしてもレーザーを発射する。ベック隊員がこのままではスカイハンターは地面に落下すると宣告、あと数秒しか持たないと非常事態を告げ、エルドランド隊長も強い口調でサンダース隊員に攻撃中止を迫るが、サンダース隊員は攻撃を止めずレーザーを打ち続ける。WINR絶体絶命のピンチに奇跡が起きる。墜落寸前のスカイハンターの周りに赤い光の玉が現れ、スカイハンターを援護、宇宙船に光線を放つ。それを見たカイは「友達だ」とつぶやいた。そして赤い光の玉の援護もあり、バルタン星人の宇宙船は殲滅された。
その後スカイハンターが赤い光の玉の行方を追うと、赤い光の玉は倒れたウルトラマンパワードを包み込み、宇宙へと飛び去っていった。
カイと隊員たちはその様子を見守り、ウルトラマンパワードが消え去ると再び任務へと戻った。
次回米国と再戦する時もまた激闘になりそうな予感しかしませんね。