先週トヨタが現在4チャンネルある販売チャンネルを事実上1本化するというニュースが出ました。トヨタ店、トヨペット店、カローラ店、ネッツ店が2025年にはどのトヨタのディーラーでも全車種が買えることになるようです。それにあたり、車種は現在の半分程度になるそうです。販売チャンネルを無くして車種を半分にするということは、まずは兄弟車が1車種になるのが当然の流れでしょうか。それとはケースが違いますが、クラウンもバリエーションを減らしましたし、昨今の車に対する意識を考えると、無駄に多くの車種を展開するのもプラスにはならないということなんでしょうか。実際トヨタは今でも多くの売れ筋のハイブリッドカーはどのチャンネルでも販売していますが、仮に1本化された場合、商談の際にトヨタ同士で競合させることはできるんでしょうかね。一応屋号は当面の間は残すとのことなので、そうするとホンダのように競合可ということになりそうですが、どうなることやら。競合させることができて全車種全店販売となれば、ハリアーのような従来専売車種であった車を買う際は、買う側にとっては買いやすくなりますね。その頃はどこのメーカーの車に乗ってるかは全くわかりませんけど。
さて、今日は販売チャンネルについての記事を載せたので、チャンネル繋がりで1971年8月27日放送の帰ってきたウルトラマン第21話「怪獣チャンネル」のストーリーを紹介します。ビーコンは電波を餌にしてテレビをジャックしたり、宙に漂う不気味な外見など、それまでの怪獣のイメージを覆す怪獣でした。しかも全長37mと小型の部類の怪獣でしたが、ウルトラマンジャックを気絶させるまでに追い込んだ見かけによらず侮れない怪獣でした。それから実質この回が加藤隊長が指揮をとった最後の回にもなっています。翌週の22話が加藤隊長の最後の登場になっていますが、辞令で異動となり、22話からは新しく伊吹隊長がMATの新隊長となりました。ウルトラマンジャックの2クールの最終話となったのがこの21話でもあります。それではそのストーリーを紹介します。
午前4時、坂井家の末っ子みかこが目を覚ますと、応接間のテレビがついたままになっていることに気付き、消しにいこうとする。すると砂嵐の画面だったテレビが突然映り、飛行中の旅客機の映像へと切り替わった。みかこは不思議に思い、父信夫を起こそうとするが、信夫は起きなかった。
一方、郷のもとにも南隊員からテレビが映っているからつけてみろという電話がかかってくる。郷はそんな時間に映っているはずがないと答えるが、言われたとおりテレビをつけると、そこには旅客機の映像が映っていた。そしてその直後、旅客機は謎の怪光線を浴び爆破されてしまった。
1時間後の午前5時、MAT隊員は基地へと緊急招集された。南隊員と郷は加藤隊長にテレビで見たことを報告した。それを聞いた加藤隊長は、日本の旅客機が東シナ海の海上で原因不明の爆発事故を起こしていたことを明かす。加藤隊長は東シナ海で発せられた強力な電波を通信衛星が自動的に通信して世界中に流したと推測、誰が何のためにこんなことをしたのか調査するのがMATの務めだとして上野隊員と郷を東シナ海上空へ出動させた。
マットアローで現場に到着した上野隊員と郷の前に、突如怪獣が出現する。郷は本部へ連絡しようとするが、怪獣により電波が吸収されてしまい、マットアローは通信不能に陥ってしまう。上野隊員が怪獣を攻撃すると、怪獣は怪光線を発射、郷はその光線で旅客機が墜落させられたと断定した。マットアローの攻撃を受けた怪獣は雲の中へと消えていった。
怪獣の記録写真を撮ったマットアローは一旦MAT基地へと戻った。加藤隊長は、怪獣にビーコンと名付け、電離層に住み、電波を食べる独自の電波を発信できる電波怪獣だと分析した。ビーコンの体は全体が一つのテレビ局の役割を果たしていた。大量の電波の飛び交う東京上空はビーコンにとって恰好の餌場で、MATはいずれビーコンは東京に進出してくると予想を立てた。その頃、東京の江戸川区に住む中村家の長男つとむはアマチュア無線を使い、アメリカの友人ジョージと交信をしようとしていた。
しかし電波に異常が発生、交信できなくなってしまう。隣の部屋ではつとむの母が昼のドラマを見ていた。テレビは異常がなかったが、そのテレビも直後に勝手に映像が切り替わってしまう。
テレビには旅客機の映像が映し出された。そして今度は旅客機が戦闘機に衝突するという映像が流し出されてしまう。
そこに南隊員と岸田隊員が乗るマットアローが到着、ビーコン対マットアローの映像がテレビに流された。しかしマットアローもビーコンの怪光線で撃墜されてしまう。
すると中村家のテレビは再び昼のドラマ放送へと切り替わった。電波を吸収されレーダーも無線もコンピュータも使えない圧倒的不利な状況での戦いにMATは苦戦を強いられることになってしまった。郷は東京の全ての電波を止め、マットアローから電波を発信することで海上までビーコンを誘き出す作戦を提案する。
午後5時、その作戦は決行された。おとりのマットアローには南隊員が搭乗した。しかし、いつになってもビーコンが現れず、作戦は予定通りには進まなかった。その時上野隊員が江戸川区で別の電波が発信されていることに気付く。
郷はそれがすぐにアマチュア無線の電波であることに気付く。それはつとむが発信していた高周波の電波だった。ビーコンは南隊員のマットアローではなく、つとむのアマチュア無線の電波に反応してしまった。
郷はマットビハイクルで江戸川区の電波の発信源近くへと急行した。しかしビーコンはつとむの家を破壊、探知機でつとむの家を突き止めた郷はつとむと母親を救助するが、自分が瓦礫の下敷きになってしまう。
絶体絶命の郷はウルトラマンジャックへ変身するが、浮遊しながら移動するビーコンの動きと怪光線に苦戦を強いられる。そしてスペシウム光線も怪光線と相撃ちになってしまい、防がれてしまう。
さらにビーコンの電気ショック攻撃を受けたウルトラマンジャックは意識が遠のき倒れたまま動けなくなってしまう。
しかしウルトラブレスレットが光り、復活したウルトラマンジャックはウルトラブレスレットでビーコンを撃退、苦戦の末勝利した。
その深夜、みかこは再びテレビをつけるが、ビーコンの倒されたあとの深夜のテレビは砂嵐画面しか映らなかった。
今回の戦闘機と旅客機が衝突するシーン(12分6秒から)、戦闘機に乗るパイロットの顔をどこかで見たことがあると思い、ネット上で確認してみると、ウルトラセブンの第24話「北に還れ!」の3分38秒からの映像の使い回しだということが判明、見比べてみたところ、同じ映像でしたが、今回の「怪獣チャンネル」では少し赤みのあるフィルターで色味を少し変更して再利用したようです。昭和シリーズではウルトラマンの光線を撃つシーンなども使い回しが顕著で、直前のシーンでカラータイマーが赤になっているにもかかわらず光線を撃つ時だけ青に戻っていたりということも結構見受けられます。細かいところで予算の節約をしていたようですね。
朝の4時にテレビ放送がされていないというのも、昭和ならではの話しですね。アナログ放送からデジタル放送になって、砂嵐画面も今では見かけることはなくなりました。最近の学生は砂嵐画面なんていうものも見たことはないんでしょうかね。
ちなみに加藤隊長が降板したのは演じる塚本信夫が舞台公演のため出演できなくなったという噂もありましたが、実際のところの理由は定かではありません。そして後任人事に関しては、プロデューサーから塚本より格下の俳優は起用しないようにという指示があったそうで、それにより根上淳に白羽の矢が立ったようです。劇中の設定でも加藤隊長の元上官というエピソードが語られていて、優秀な人材だという扱いになっています。ウルトラシリーズで防衛チームの隊長が交代するのはこれが初めてのことでした。個人的には1~2クールよりも3~4クールの方を見る機会が多かったため、MATの隊長は伊吹隊長というイメージがありました。
なお、加藤隊長が異動したのは、第18話「ウルトラセブン参上!」で殉職した加藤隊長の親友MATステーションの梶キャプテンの後任として異動したという裏設定が放送後に作られました。
Posted at 2018/10/09 20:48:06 | |
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