Agent ジンのブログ一覧

去年の秋から定期的に載せているアジサイ育種ですが、２号角ポットに鉢上げしていた第１弾が手狭になってきたので、鉢増しすることにしました。播種から約５ヶ月というタイミングです。ここまでなかなか長い道のりでしたが、ここもまだまだ通過点です。まずは鉢増しする直前の２号角ポットの様子を載せておきます。葉が一部白いのはオリジナルの液剤を葉面散布したためで、病気ではありません。



このぎゅうぎゅうの角２号ポットから大きく育ったものを１本ずつ丁寧に取り出していきます。一番大きかったのがこちらです。草丈は約４ｃｍほどでしょうか。高さこそまだ大きくはありませんが、葉が立派になってきたため、数値以上に大きく見えます。根もしっかり張っていて良い状態です。４ヶ月前は霧吹きの水ですら掛けると折れてしまうような細くて小さい苗がここまで立派になりました。



とりあえず大きいもの１０本と期待値の高い２本を選抜して、２．５号のスリットポットに１本ずつ移植しました。ここからは１つずつ個体識別番号で管理していきます。



ちなみに一番大きなものは「２０①Ｄ‐１」です。



そして期待値の高いのはＣ群の「２０①Ｃ‐１」と「２０①Ｃ‐２」です。期待値の高いＣ群はまだあと６本苗が残っているので、こちらも様子を見て鉢増し予定です。



続いて少し気になるのが「２０①Ｄ‐８」です。単体で見るとそこまで変わっているわけではありませんが、他の固体と比べると、葉がやや細長いという特性があります。葉の形状が装飾花(ガク)の形状とリンクする場合もあるようなので、もしかすると他の固体とは少し違う個性が出るかもしれません。とはいえ、必ずリンクするわけではないので、絶対とはいえませんが、今後のためにもデータを取りたいと思います。



そして第２弾の方もかなり成長してきたので、今回の鉢増しで角２号ポットに空きができたので、そちらに成長の良い５本を鉢上げすることにしました。



こちらが鉢上げ後です。とりあえず２本植えなので、こちらはまだ「２０②」というグループ名までで、個体ごとの番号はまだ割り振っていません。鉢増しして１本ずつになったタイミングでこちらも「２０②‐１」、「２０②‐２」という序列でナンバリングしていく予定です。



暖かくなったり寒くなったりまさに三寒四温という時期ですが、今後の更なる成長が楽しみになってきました。もっとも今年はまだ開花はしませんが、大きいやつは何とか来年咲かせられないかなと淡い期待をしています。とにかく今年は少しでも立派な苗にするのが一番の目標になります。

しばらく更新をしていませんでしたが、特に何かあったわけではありません。忙しいのと寒いのとでただ更新をしないでいただけでした。その間にＣＬＡも少しだけ内装に変化がありましたが、まだパーツレビューを載せる気力まではありませんので、それは暖かくなった頃にでも更新します。

というわけで、今日はアジサイのオリジナル品種作成に向けて、去年からちょっとずつ更新しているアジサイの現状をまたアップします。

トップの写真は播種第一弾の現状です。だいぶアジサイらしさが出てきていますが、まだ地上部は３～４ｃｍといったところでしょうか。色々実験もおこなっている都合もありますが、成長速度の個体差が激しいです。

ちなみに１月２９日の第一弾の写真が残っていますので、今日のものと比較したいと思います。まずは１月２９日の状態から。



そしてこちらが今日の様子。やはり少しずつですが、比較すると成長しているのがわかります。



茎の部分を拡大してみると、アジサイの特徴である黒い斑点が薄らと出てきています。特徴とはいえ、この斑点が白いものや、枝そのものがカラーステムで真っ黒という品種もあったりしますが、ひとまずこれはオーソドックスな茎になりそうです。



そして第二弾の現状も紹介しておきます。こちらは種の数が少なかったので、そんなに芽の数はありませんが、やはり成長速度の個体差が激しいです。もう少ししたら鉢上げかなといった感じです。



最後に第三弾も載せておきます。こちらはクリスマスイブの日の播種になります。発芽したのは１月６日頃でした。下の写真は発芽から１２日後の１月１８日の時のものです。時期的なものもありますが、成長が少し遅いです。



第三弾はとにかく大量に播種したため、推定ではありますが、３００本以上の芽が出ています。そうなるとやはり出るのがちょっと不思議な双葉です。双葉なのに葉が３枚あります。アジサイの実生の記録はネット上でも僅かしかないため、同じ現象は確認できませんでしたが、調べたところ、朝顔やヒマワリなどで稀に発生する現象のようです。なので、そこまで特殊な特別変異というわけではないようです。とはいえ、面白いことには変わりはありませんので、少し気にしながら成長を見守りたいと思います。下の写真も上と同じく１月１８日時点のものです。



そしてこちらが今日現在の３枚双葉です。少し大きくなりましたが、他のものと比べると、僅かではありますが、成長が遅い気がします。本葉が２枚なのか３枚なのか、もう少しするとわかりそうですね。



というわけで、今日もアジサイの現状の報告でした。

今年初めての更新が今日になってしまいましたが、今年は買い物以外は基本巣ごもりとアジサイの管理くらいしかしていませんでしたので、特に更新もしていませんでした。年末年始にちょっとしたパーツが複数届いてはいるのですが、この時期は寒すぎて取り付けには不向きな時期なので、もう少し暖かくなってから装着しようと思います。なので、とりあえず去年の秋から定期的にアップしているアジサイの定期更新をしておこうと思います。

まずは去年の１２月２４日時点での播種第１弾の苗です。



そしてこちらが１月１２日の様子です。



約半月の間にまた少し大きくなりました。だんだんアジサイらしさも出てきましたが、まだ普通の人が見たら単なる雑草にしか見えないかと思います。

それから１２月２４日に種を蒔いた第３弾のうちの１つですが、発芽しました。こちらも想定通り約２週間弱で芽が動き出しました。これはかなりの数の種があったこともあり、１ポットの中に約３００個ほどの種が発芽してきています。過密状態なんてもんではないので、こちらはいずれ選別することになりそうです。



そして第３弾のもう１つのポットも発芽はしましたが、こちらは対照的に八重咲き品種の種とあって、種自体がかなり少なく、現時点で発芽を確認できたのは４つだけです。写真では４つ目がわかりにくいですが、右上の赤玉土の粒についているミジンコのような丸い粒が発芽しかけている４つ目です。貴重な４つですので、大事に育成していきます。



というわけで、アジサイの幼苗は今年も順調に育成中です。数年後の開花を楽しみに、今年も世話をしていきたいと思います。

パーツのアップはもう少し暖かくなったらですかね。

アジサイ育種プロジェクトですが、第３弾、第４弾も蒔いてしまいました。実はこれが一番の本命だったりします。第１弾や第２弾も交配親は面白い特徴を持っている品種ですが、片親が野生種なので、いきなり子の世代に良いものは期待できません。それに比べ、第３弾と第４弾は様々な遺伝情報を持ち合わせた交配種を両親に使用しているため、もしかしたらいきなり子の世代で優良なものが出る可能性があるのではないかと期待しています。

ただ、もっとも期待の大きい第４弾の雌しべ側の親は八重品種のため、種が採取できたのはごくわずかな量でした。そもそも発芽するのかもまだわかりません。これも初めてのことなので、試行錯誤ですね。それから、花粉親との開花のタイミングが合わず、真夏に咲いた２番花を交配に使用したのも少し不安な点です。霜が降りる１２月まで蒴果が熟すのを待ちましたが、きちんと発芽するんでしょうかね。

第３弾の方も２番花の蒴果でしたが、こちらはビッシリと種が詰まっていて、大量に種を確保できました。播種後のポットです。





拡大するとこんな感じです。アジサイの育種をしたことがある人であれば、どれが種かは一目瞭然だと思います。



それとは正反対に、第４弾のポットは間近で見てもどこに種がいるのか蒔いた本人ですらわかりません。でも確実に種はいます。問題は発芽するかどうか。

とにかく今年は初めてのことが多かったので、２０２０実生オリジナルは今後も試行錯誤の材料集めのつもりでやっていきたいと思います。

今年から本格的に交配をスタートさせ、これまで３回経過を載せてきましたが、今回はあの第１弾ではなく、第２弾の紹介です。

種が小さく、扱いづらいアジサイですが、第１弾が軌道に乗りそうだったので、あの後、第２弾を蒔いてみました。

第２弾は第１弾とは別の組合せで交配したものになります。そして今回の花粉親はオリジナルの実生品種を使用しました。

播種したのは１１月６日です。そして発芽を確認できたのが１１月１８日でした。今回は発芽までに１２日を要しました。









第１弾よりも発芽に日数がかかったのは室温の違いだと思われます。おそらく前回と比べ、平均で２～３℃程度室温が低かったはずです。とすると、おおよその目安ですが、１℃低くなると１～２日ほど発芽が遅くなるのではないかと思います。

そしてこちらが播種から４８日後、およそ７週間後の様子です。



今回は蒴果１個分ですので、種が少ないこともあり芽の数はそんなに多くはありません。量は少ないですが、それでもやはり成長スピードは個体差が非常に大きい印象です。これだけ生育差が出るということは、やはりそれぞれ持っている形質が違うんでしょうね。ある程度成長してこないとそれもわからないですけどね。

第１弾とともにこちらも経過を観察していきたいと思います。