
先週の長野博第一子誕生を受け投稿していたウルトラマンダイナ最終回シリーズも今日で最後になります。今日はウルトラマンダイナ最終回にあたる1998年8月29日放送の第51話「明日へ・・・」です。かつてウルトラシリーズの最終回でこれほど悲劇の結末を迎えた最終回はありませんでした。初代ウルトラマンはゼットンに倒されてしまいますが、ゾフィが迎えに来ましたし、ウルトラマンティガも一度は倒されてしまっても、人間の持つ力で奇跡的な復活を遂げガタノゾーアを倒しました。しかしウルトラマンダイナは重力崩壊による時空の歪みに飲み込まれ、そのまま消えてしまいました。こんな結末は後にも先にもウルトラマンダイナだけです。衝撃的な最終回となりました。それではストーリー紹介をどうぞ。
ネオガイガレードに盾として捕らわれていたリョウ隊員がウルトラマンダイナによって助け出されると、クラーコフはかつてその強大さから封印されていたネオマキシマ砲を発射、ネオガイガレードは一瞬にして蒸発し、その奥にいたグランスフィアにも届くが、グランスフィアには吸収されてしまう。
そしてクラーコフはグランスフィアの重力場の影響を受け、どんどん引きずり込まれていってしまう。スーパーGUTS最大のピンチを向かえるが、クラーコフの前にウルトラマンダイナが現れ、グランスフィアにソルジェント光線を撃ち込む。
すると一瞬重力場が消え、その隙にクラーコフは脱出に成功、ウルトラマンダイナはリョウ隊員の乗るガッツシャドーをつかみ、ミラクルタイプにタイプチェンジすると、急いでその場から一時退散、クラーコフにリョウ隊員を連れ戻しアスカの姿へと戻る。
その頃世界各国の上空に巨大なスフィアが出現し空を覆う。
スフィアは人類の環境破壊で地球が滅ぶ前に自分たちに同化するよう人間に伝えてきた。クラーコフではそれを聞いたナカジマ隊員がそれに賛同しようとするが、ヒビキ隊長がそれを一喝、カリヤ隊員もスフィアはアスカやリョウ隊員の命も奪い、今までも多くの人を犠牲にしてきたと反発する。そこに死んだと思われていたアスカとリョウ隊員が作戦室へと入ってきた。そして対グランスフィア殲滅に向け作戦を立て始める。しかしネオマキシマ砲も通用しない相手に隊員たちもどうすることもできなかった。するとアスカがグランスフィアがバリアを張った瞬間、その奥にグランスフィアの中心核を見たと言い出す。グランスフィアがバリアを張り中心核が姿を現した時にそれを叩くという作戦を考え出すが、それを聞いたナカジマ隊員はアスカにそれをいつ見たのかと問い詰める。
コウダ隊員も後が無い状態で根拠の無い作戦は実行できないとアスカに告げる。自分がウルトラマンダイナであることを言えないアスカが返答に困っていると、ヒビキ隊長がアスカがクラーコフを庇い光線を撃った時だと沈黙を破る。ヒビキ隊長はアスカがウルトラマンダイナであることに気付いていた。他の隊員たちはそれを聞いて驚きの表情を見せる。ヒビキ隊長はなぜ目立ちたがり屋なのに今まで黙っていたとアスカを諭す。
そしてクラーコフでは最後の作戦が決まり、スーパーGUTS本部にいるフカミ総監らにもそれが伝えられる。しかしネオマキシマ砲を封じられ、対抗策はあるのかと疑念を感じていたフカミ総監らの所に初代TPC総監のサワイ総監と元GUTS隊長のイルマ参謀がやってきて、部下を信じるのが総監の役目だと言葉を掛ける。クラーコフの作戦室では最終作戦に向けシミュレーションがおこなわれていた。作戦はクラーコフがグランスフィアにネオマキシマ砲を発射し、それにより隙を見せたグランスフィアの中心核をウルトラマンダイナのソルジェント光線で叩くというものだった。作戦は30分後に決行することが決まった。アスカは出撃準備のためにαスペリオル号に向かうと、ナカジマ隊員が最後の点検をしていた。そしてナカジマ隊員はヒビキ隊長に一喝され父親のことを思い出したとアスカに話し出す。ナカジマ隊員はヒビキ隊長の夢やロマンという言葉が自分の父親の言葉と重ねていた。父親を見返すために科学者になったナカジマ隊員だったが、父親を尊敬しているところもどこかにあり矛盾しているとアスカに話すナカジマ隊員。それを聞いたアスカは素敵な矛盾だとナカジマ隊員に言葉を掛けた。
その間にもグランスフィアはどんどん進行し、火星の第一衛生フォボスを飲み込み、ダイゴが作り上げていたバイオパークも嵐に巻き込まれてしまう。そしてついにスーパーGUTSの最後の作戦が開始される。アスカにあまり近づきすぎるなとコウダ隊員が注意をし、アスカはスペリオルα号で出撃する。その様子は地球でも中継され、人類の運命をかけた作戦を皆が見つめていた。出撃したアスカにリョウ隊員がなぜいつも前ばかり進もうとするのかと尋ねると、アスカは「それが人間だから。人間は前に進む力を持っている」と答えた。そしてアスカはマイ隊員にダイナなんて格好いい名前をつけてくれてありがとうと告げ、ウルトラマンダイナに変身、グランスフィアへ立ち向かっていく。
クラーコフもネオマキシマ砲発射の態勢に入る。するとグランスフィアはスフィア合成獣を放出するがウルトラマンダイナのフラッシュサイクラーで一掃される。そして目標地点に到達したクラーコフはグランスフィアにネオマキシマ砲を発射、それによりグランスフィアの中心核が現れるとウルトラマンダイナはソルジェント光線を発射、グランスフィアは消滅したが、消滅の際に重力破壊が生じ、それによってできた時空の歪みにウルトラマンダイナは飲み込まれ消えてしまう。
グランスフィアが倒され、火星は嵐から解放された。そして崩壊したバイオパークではダイゴがその修復をおこなっていた。その様子を見に来るレナと娘のヒカリ。
クラーコフではスーパーGUTS、そしてアスカの奇跡により地球は救われたとフカミ総監やサワイ元総監らから通信が入る。飲み込まれた星たちは元に戻ったが、アスカは帰ってこなかった。取り乱すマイ隊員だったが、アスカが死ぬはずがない、必ず帰ってくるとコウダ隊員やリョウ隊員は気丈に慰める。その頃アスカはかつて宇宙でテスト飛行をしている最中謎の光に包まれ消えてしまった父アスカカズマと別の宇宙で再会を果たした。
そしてクラーコフ作戦室の目の前に目映い光を放つ星が一つ出現する。マイ隊員はそれはウルトラの星だと言い、ヒビキ隊長は自分たちもアスカに追いつけるよう頑張ろうと叱咤激励する。そしてヒビキ隊長は「夢を信じられる限り、光はそこにある」という言葉を残し、ウルトラマンダイナの物語は終結した。
なお、アスカはこの後2009年に公開された「大怪獣バトルウルトラ銀河伝説THE MOVIE」までアスカ隊員としての出演はありませんでした。この映画によると、アスカは最終回で時空の歪みに飲み込まれた後、別の次元に飛ばされ、その世界で旅を続けていたことが判明しました。
Posted at 2018/05/18 21:05:44 | |
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