
今日の明け方のサッカー、早起きしてテレビ観戦しました。おそらく先制され、よくて1-2くらいかなと思っていましたが、後半早々に2-0になり、少しだけ夢を見させてくれました。あそこまでいったら勝ってほしいと思うのが人間の欲というものですが、下馬評を考えたら十分すぎるくらいやってくれたと思います。
夢は叶わないくらいがいいのかもしれません。叶えようと努力している時が一番ワクワクできるし、一番充実した時間を過ごせる時なのかなと思います。そう思うのは色々な夢を達成できずにいる自分自身への慰めなのかもしれませんが・・・。
今日はそんなわけで、「夢」というタイトルの回を紹介します。それは1997年6月7日放送のウルトラマンティガの第40話です。ウルトラマンティガでは
「花」に続く実相寺昭雄監督の作品です。「花」ほど印象に残る作品ではありませんが、相変わらず独特の実相寺ワールドが展開されています。
「花」でも梶井基次郎が台詞に登場したり、歌舞伎の演出を取り入れたり独自の技法を展開させていましたが、この回でも特撮なのにストーリーに恋人の浮気を仕込んでみたり、主人公ダイゴが夢の中で変身してみたり、他の監督ではあり得ない作風となっています。そして実相寺作品によく登場する盟友の俳優寺田農もイクタの上司の宮田役で登場しています。寺田農は初代ウルトラマンの時から実相寺作品に登場していて、実相寺作品には欠かせない俳優でした。今回も16枚のカットとともにストーリー紹介をしますが、5枚目のような何かの隙間から撮影するような技法は実相寺監督の十八番の撮り方でした。また、12枚目のカットも実相寺監督らしい場面ですし、イクタの住む古いアパートもウルトラセブンの
「狙われた街」に登場するアパートをどことなく思い起こさせるような雰囲気でした。この回に限ったことではありませんがやはり、実相寺作品は大人向けの特撮ですね。それでは「夢」のストーリー紹介です。
住宅設計事務所で働く青年イクタカツマ、彼は恋人だったキタミトモコにフラれてしまう。
やけ酒し、怒りながら自宅へと帰ったイクタはそのまま寝てしまう。するとその夜、謎の宇宙線がイクタの家に降り注いだ。
そして街に怪獣が現れる。GUTSはガッツウイングで出動、攻撃をするが、その攻撃は怪獣をすり抜け、周囲の住宅を破壊してしまう。空が明るくなりはじめると、怪獣は姿を消した。
本部へと戻ったムナカタ副隊長はヤズミ隊員から衝撃の事実を聞かされる。夜の街に現れた怪獣は、科学的には存在していない、いわば幻影のようなものだった。GUTSのレーダーは怪獣出現前の謎の宇宙線を捉えていて、科学局で分析をすることとなった。イクタは翌日事務所へと出勤するが、フラれたことがショックで仕事に実が入らなかった。それを体調が悪いと勘違いした上司の宮川はイクタに早退して病院に行くよう勧めた。
病院に行った宮川は心理カウンセラーであるドクトルチヒロを紹介され、ドクトルチヒロのヒーリングルームを訪れた。ヒーリングルームに入るとそこでイクタはオネエ口調の怪しげなドクトルチヒロの問診を受ける。イクタはドクトルチヒロに怪獣の夢を見てしまうという話しをすると、その怪獣の絵を描いてほしいとスケッチブックを渡され、イクタは怪獣を描きはじめる。その絵をみたドクトルチヒロはイクタの失恋を見抜いた。イクタが治療法を聞くと、ドクトルチヒロは「新しい恋を見つけること」と「快い睡眠を取り戻すこと」とアドバイス、初診料はオマケすると言いつつ、治療に効果があると自作のCDとお香のセットをイクタに10万円で売りつける。そのCDはひたすら羊の数を数える声が入っただけのCDだった。
イクタは仕方なく買ったお香を焚き、CDを聞きながら寝ることとなった。しかし逆にCDの声がうるさくて眠れず騙されたことに気付くイクタ。イクタは結局CDを取り出し、いつも通り眠りについた。
すると街にまたしても怪獣の幻影が出現する。しかしヤズミ隊員の分析で今回出現した怪獣はわずかながらエネルギー反応が検出され、幻影のはずが街が破壊されてしまう。GUTSはガッツウイングで攻撃するも、攻撃は今回もすり抜けてしまう。
そしてダイゴのガッツウイングは怪獣の光線を被弾、ダイゴはウルトラマンティガへと変身する。しかしウルトラマンティガの攻撃もすり抜けてしまう。そして怪獣は消えてしまう。
隊員たちは本部に戻り科学局の分析結果を聞いていた。それによると、イクタの家の近くに降り注いだ宇宙線はモルフェウスDという種類の宇宙線で、モルフェウスDは夢で見たものを現実化させる作用があることが判明した。翌朝、イクタは新聞で自分の見た夢が現実に起き、怪獣災害となっていることに気付き驚いた。新聞に載っていた怪獣はイクタがヒーリングルームで描いたイラストの怪獣バクゴンとそっくりだった。ムナカタ副隊長とシンジョウ隊員は現場近くの操作に出動した。ムナカタ副隊長は憧れていた刑事風のトレンチコートに身を包み、いつも以上にやる気に満ちていた。
その頃イクタはフラれたトモコの家に向かい、怪獣の元凶は別れたことが原因で見た自分の悪夢のせいだからもう一度やり直してほしいと玄関を叩きながら叫ぶ。しかしドアから出てきた人は別人で、トモコは最近引っ越したと告げられる。さらに別の男と一緒に家を出て行ったという情報まで聞かされてしまう。イクタは浮気をされていたことに気付かず、トモコは別の男と付き合うためイクタをフッたのだった。
それを知ったイクタはトモコに復讐しようという思いにかられてしまう。そしてその怨念によってまたしてもバクゴンの夢を見てしまう。怨念によって夢の中のバクゴンはさらに強力な怪獣へと進化していた。一方のトモコは新たな恋人であるカルロスという日系人と新しいアパートで生活していた。
しかしそこにイクタが夢の中で怨念にかられ呼び出したバクゴンが出現してしまう。GUTSは現場へと出動するが、ガッツウイングやデラムの攻撃はすり抜けてしまう。その時、ホリイ隊員が「これが夢なら覚めてほしいわ」とつぶやく。それを無線越しで聞いたダイゴは夢の中でウルトラマンティガに変身することを思いつく。そしてダイゴはデラムを怪獣とは反対の方向へと走らせ、一人眠りにつき、夢の中でウルトラマンティガに変身した。
バクゴンと同じ夢の世界で変身したウルトラマンティガはバクゴンと戦う。
その頃、ムナカタ副隊長らは脳波探知機を使いバクゴン出現になっていたイクタの家を探し当てる。バクゴンはウルトラマンティガのタイマーフラッシュスペシャルを受け倒された。
その後イクタの家に強行突入したムナカタ副隊長らによってイクタカツマは身柄を拘束、「夢くらいゆっくりみさせてくれ」と嘆きながら取り押さえられて収容されていった。
一方のダイゴはイルマ隊長から敵前逃亡し寝ていたと勘違いされ、その後きつくお灸を据えられることとなってしまった。
後半、追いつかれてもうダメだと思っていましたが、終盤の本田のフリーキックで最後また一瞬だけ夢を見ました。
Posted at 2018/07/03 20:21:10 | |
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