
地元に1ヶ所だけ不思議な信号がありました。T字路交差点の中央にワイヤーで吊られていて、1つの信号機で3方向全て対応するちょっと珍しいタイプでした。しかし数年前に時代の流れとともに信号機もLED化の波が来て、新しいLEDタイプの信号機に交換となり、その変わった信号機も今は普通のタイプの信号機へと替わってしまいました。そして昨日たまたま珍しい信号機のネタにした記事を見かけ、数年前までそのT字路交差点にあった信号機が懸垂型信号機という全国的に見てもなかなか珍しい信号機だったことを知りました。珍しくて面白い形の信号機だったので、それが無くなってしまったのは少し残念です。
今日は信号機の記事に関連して、1973年3月16日放送のウルトラマンA第50話「東京大混乱!狂った信号」という回を紹介します。信号機を狂わせ東京を大混乱に陥れるという、他には類を見ない珍しい宇宙人と超獣が登場した回で、信号怪人レボール星人と信号超獣シグナリオンはその名の通り、信号機がモチーフになっていました。レボール星人と北斗のアクションシーンはトランポリンなどを用いて撮影され、当時の仮面ライダーブームにも負けないよう、派手な格闘シーンが作られました。後のウルトラマンレオやウルトラマン80では等身大での主人公と宇宙人の格闘シーンが描かれることも多くなりましたが、この時はそれはまだ珍しく、なかなか見応えのあるシーンになっています。それでは「東京大混乱!狂った信号」のストーリー紹介です。
朝から山中隊員と北斗はタンクパンサーで街にパトロールに出ていた。北斗が青信号を確認し、交差点に進入すると、八百屋の軽トラックに横から衝突されてしまう。運転していたのは八百屋を営んでいたユキという女性だった。しかしユキも自分の方の信号は青だったと主張、そこに警察が到着するが、TACの車両を見た警察は事情も聞かずに一方的にユキが悪いと決めつけてしまう。北斗は警察に信号が故障していたという可能性がなかったか尋ねるが、現場の信号を見ても特に異常は認められなかった。
しかし北斗はユキが嘘を言うような人間ではないと思い、その後八百屋まで行き、話しを聞くことにした。ユキは八百屋を営みながら小学生の弟2人を養っていて、事故など起こすことができないと日頃から気を付けていたと北斗と山中隊員に話した。
その時上空に不気味な雲が発生、突如朝の通勤通学ラッシュの東京で信号が狂いだし、あちこちで交通事故が発生する。TACもその異常を捉え、TAC本部から北斗と山中隊員にもその通信が入る。
それを聞いた北斗はユキの主張が嘘ではなかったことを確信した。ひとまず山中隊員と北斗は近くの交差点へと様子を見に行くと、街の至る所で交通事故が起きていて、お互いの信号無視を言い争う人たちで混乱していた。
そこに上空から信号怪人レボール星人を名乗る宇宙人が「東京都民に告ぐ、ただちに東京から立ち去れ」と宣告、さらにレボール星人の守護神である信号超獣シグナリオンが乗る繭を上空に出現させる。
それを受けTACはファルコンとアローで出撃、繭を攻撃する。しかし宣告を無視して攻撃してきた人間にレボール星人は報いを受けろと言い放つと、街の信号を使って市民を攻撃し始める。赤信号からは高熱光線、黄色信号からは発狂光線、そして青信号からは血液蒸発光線を照射、街は地獄と化していた。ファルコンに乗った吉村隊員はレボール星人が発した声の発信源をサーチするとレボール星人は廃道になった下水管に潜んでいることが判明した。竜隊長は山中隊員と北斗に急いでその下水管へと向かうよう指示した。

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北斗と山中隊員は現場周辺のマンホールを調べると、怪しいマンホールを発見する。それはレボール星人によってマンホールの上にアスファルトが塗られた状態になっていた出入り口だった。北斗はタックガンでそのマンホールを破壊すると山中隊員とともに廃道の下水管へと降りていった。
すると中で作業員に扮したレボール星人を発見。レボール星人は下水管の内部に基地を作り、そこから信号を捜査していた。
それを確認した山中隊員は3人のレボール星人がいる基地へと入り込み、レボール星人を基地の外の配管へと誘き出すと、その隙に北斗が信号を狂わせていた装置をタックガンで破壊するが、それに気付き戻ってきたレボール星人に取り囲まれてしまう。
そして作業員になりすましていたレボール星人はついに正体を現し北斗に襲いかかる。3対1で不利な状況で追い込まれる北斗だったが、そこに山中隊員が戻ってきてタックガンで援護射撃、3人のレボール星人は倒されるが、最後の1人のレボール星人が消滅する間際に戦いはまだこれからだと不気味な言葉を残し消えていく。
しかし山中隊員は死んでから何ができるんだと余裕を見せ、北斗と一緒に八百屋に行き、ユキに謝罪した。
北斗と山中隊員はユキと和解したが、そこでまたしても東京上空に雲が発生、信号機から3色の光線が発せられると繭が出現し、その中から超獣シグナリオンが現れた。それはレボール星人が残した秘密兵器だった。TACはファルコンとアローで出撃するが、あっという間にシグナリオンの3つの目から発せられる怪光線で撃墜されてしまう。北斗と山中隊員も地上から攻撃を開始するが、山中隊員が負傷してしまう。北斗はビルの屋上から攻撃を試みるが、シグナリオンの怪光線を浴び崩れるビルと一緒に地面に落下しそうになってしまうが、そこで間一髪ウルトラマンAに変身、シグナリオンに立ち向かう。
シグナリオンはウルトラマンAの猛攻を受けるが、青色の目から怪光線をウルトラマンAに浴びせるとウルトラマンAは一転してピンチになってしまう。さらにシグナリオンは頭部から3色の光線をウルトラマンAに発射、しかしウルトラマンAはそれをなんとかはねのけると、シグナリオンを投げ飛ばし、頭部にスーパーメタリウム光線を発射、シグナリオンは消滅した。
その後北斗と山中隊員が八百屋を訪れていると、そこに警察官が来て、朝の現場検証の件を謝罪、自分も最初からそうだと(超獣のせいだと)思っていたと調子の良い言い訳をした。
昔、吉幾三の「俺ら東京さいぐだ」では「信号無エ ある訳無エ 俺らの村には電気が無エ」と歌われていましたが、現代の日本では一部の離島を除き、信号を見ない日はないでしょうから、たまには変わった信号を見つけるのも楽しいかもしれませんね。
Posted at 2018/08/23 18:44:31 | |
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