
3勝1敗1分とソフトバンクホークスが王手をかけた日本シリーズですが、数字以上の接戦を繰り広げています。初戦は延長引き分け、そして第3戦はカープが終盤に執念の追い上げを見せ1点差にまで詰め寄る好ゲーム、昨日の第5戦も延長までもつれこみ4番柳田のサヨナラホームラン。近年で一番見応えのある日本シリーズになっていることは間違いありません。今日は移動日ということで試合はありませんが、明日以降ホームのマツダスタジアムに戻ったカープが逆襲してもう少し日本シリーズが見られることを望みます。
さて激闘を超えた死闘とも呼べる試合が連日繰り広げられている日本シリーズですが、ウルトラシリーズでも死闘と題された回が1つ存在します。1998年4月11日放送のウルトラマンダイナ第31話「死闘!ダイナVSダイナ」です。侵略や破壊を目的としない、珍しいニセモノウルトラマンが登場するストーリーです。自称宇宙の格闘士グレゴール人が地球で強いと噂されているウルトラマンダイナの存在を知り、1対1の勝負を挑みます。圧倒的な格闘センスで本家をダウン寸前まで追い込むものの、人間の応援を味方につけた本家に逆襲され、敗れたグレゴール人は潔く負けを認め宇宙へと帰って行くという話しでした。それではストーリーの詳細を紹介します。
アスカは公園で昼食を食べ終えウトウトしてその場で寝てしまう。カメラマンを目指しているクドウナツミはその様子を盗撮する。ナツミに気付いたアスカは驚いて起き上がる。するとナツミはアスカにスーパーGUTSの基地内を撮影させて欲しいと頼み込む。アスカは無理だと一蹴するが、ナツミは撮らせてくれないなら勤務中に昼寝していたという証拠写真を週刊誌に送るとアスカを脅す。
その時、街に巨大な剣のようなものが落下、立て続けにモンスアーガーも飛来する。ヒビキ隊長は現場に一番近いアスカに住民の避難を指示させ、他の隊員たちにガッツイーグルで現場に急行するよう指示する。アスカが住民を規制線から越えないよう呼びかけていると、ナツミが隙を見て規制線を越えモンスアーガーの方へと走っていってしまう。アスカはナツミを捕まえ避難させようとすると、ナツミはアスカに対し大声で痴漢だと叫び、またしても隙をついて逃げていってしまう。
一方ガッツイーグルで現場に到着したスーパーGUTSは3機に分離し攻撃態勢に入る。スーパーGUTSは以前モンスアーガーを倒した経験から、モンスアーガーの弱点は頭の上にあると知っていたため、コウダ隊員がその弱点部分を攻撃する。しかしモンスアーガーはその攻撃を弾き返してしまう。ナカジマ隊員が分析すると、街に現れたモンスアーガーは何者かによって強化改造されたモンスアーガーⅡだということが判明した。
アスカは逃げ出したナツミを追いかけ、強引に捕まえると、安全な建物へと連れて行き、そこから動くなと強く言いつけ扉を閉めた。そしてアスカはリーフラッシャーを取り出しウルトラマンダイナへと変身しようとするが、ナツミは勝手に扉を開け、アスカを撮影しようとする。それに気付いたアスカは再度ナツミに動くなと言い聞かせ、人目のつかない橋の下へと移動し再び変身しようとする。すると視線の先に黒ずくめの男がいることに気付く。黒ずくめの男はアスカに視線を送ると、右腕を挙げ巨大化、ウルトラマンダイナの姿へと変身した。
市街地でニセモノのウルトラマンダイナとモンスアーガーⅡの戦いがはじまった。そこに今度は上空から謎のカメラのような物体が飛来、電波をジャックし、ニセウルトラマンダイナとモンスアーガーⅡの戦いを街中のモニターに強制的に映し出した。住民たちはニセモノとは知らずニセウルトラマンダイナを応援するが、ナツミは撮影しながらウルトラマンダイナが本物ではないことに気付いた。ニセウルトラマンダイナはモンスアーガーⅡを倒すと、謎のカメラとともに空へと消えていった。
その後アスカはナツミに声を掛けにいくが、ナツミは街に現れたウルトラマンダイナは本物ではないと告げ去って行ってしまう。そしてアスカの視線の先にまたしても黒ずくめの男が現れる。アスカは黒ずくめの男を追いかけ橋の下まで辿り着く。するといきなり黒ずくめの男がアスカに攻撃を仕掛ける。
アスカが男に何者だと尋ねると、男はヘラクレス座M-16惑星からやって来たグレゴール人だと話した。そして自身を宇宙をさすらう格闘士だと言ってウルトラマンダイナであるアスカに対戦を申し込んだ。グレゴール人の目的は地球侵略ではなく、単にウルトラマンダイナに挑戦するためだった。ニセモノのウルトラマンダイナに化けたのは、自分本来の姿を現せば、侵略宇宙人と勘違いされ地球人に攻撃されるため、無関係の地球人に戦いを邪魔されないようウルトラマンダイナの姿に化けたのだった。グレゴール人は自分の挑戦を受けろとアスカに言う。アスカはその挑戦を受けなかったらどうなると聞き返すと、新たな怪獣を呼び出し挑発を続けると告げた。グレゴール人は街に突き刺さった剣に太陽が掛かった時が決闘の時刻だとウルトラマンダイナであるアスカに挑戦状を突き付けた。そして日が暮れ始め、アスカはグレゴール人に勝てるかどうか思い悩んでいた。そこにナツミが現れ、昼間現れたウルトラマンダイナは本物ではないとアスカに伝えた。アスカはどうして本物とニセモノの違いがわかるのかと尋ねると、ナツミは本物のウルトラマンダイナとは戦い方が違っていたと言う。そしてナツミは本物は強さを自慢するような戦い方はしない、本物はいつも必死で一生懸命で何度倒されても立ち向かっていくと説明した。それを聞き、自分の戦い方を再確認したアスカは自信を取り戻し、橋の方へと走っていった。
橋の下では約束の時間を待っていたかのようにグレゴール人が立っていた。川を挟み視線を合わせたアスカとグレゴール人はそれぞれウルトラマンダイナへと変身した。そして剣で囲まれたリングで2人の戦いの火蓋が切って落とされた。謎のカメラもそこに飛来、ウルトラマンダイナとニセウルトラマンダイナの中継がはじまった。
ニセウルトラマンダイナはダークスラッシュで先制攻撃を仕掛けるが、ウルトラマンダイナもダイナスラッシュで応戦する。ウルトラマンダイナは続けざまにソルジェント光線を放つが、今度はニセウルトラマンダイナもダークソルジェント光線で対抗する。しかしソルジェント光線はニセモノの方が威力が強く、ウルトラマンダイナは光線を押し戻されニセウルトラマンダイナのダークソルジェント光線を受けてしまう。
そしてニセウルトラマンダイナの猛攻を受け、ウルトラマンダイナは防戦一方となってしまう。
そこにスーパーGUTSが駆けつける。スーパーGUTSはどちらが本物か分かるまで攻撃をせず、様子を伺っていた。ニセウルトラマンダイナの攻撃を受け、ウルトラマンダイナのカラータイマーが鳴り始める。その頃、ナツミは周りにいた人たちに必死に負けている方が本物のウルトラマンダイナだと訴え、本物を応援しようと呼びかけていた。
周りの人たちはナツミの必死の訴えについに本物のウルトラマンダイナに加勢しはじめる。次第にその応援の声は大きくなり、無関係の地球人に戦いの邪魔をされたニセウルトラマンダイナは本物を応援する人たちに向かって光弾を放つ。
しかしウルトラマンダイナが咄嗟に身を挺して応援している人たちの壁となって光弾を防いだ。それを見たスーパーGUTSはついにニセモノを特定、ニセウルトラマンダイナに集中攻撃を仕掛けるが、ダークバリアで全て跳ね返されてしまう。一方攻撃を受け立ち上がれずにいたウルトラマンダイナだったが、ナツミをはじめたくさんの人たちが再びウルトラマンダイナに声援を送り始める。その声を聞き、立ち上がったウルトラマンダイナはストロングタイプへとタイプチェンジした。そしてニセウルトラマンダイナに再び立ち向かっていく。声援を受け、力を取り戻したウルトラマンダイナはニセモノに逆襲し圧倒する。
そしてクロスカウンターパンチをニセウルトラマンダイナの顔面に撃ち込んだ。ウルトラマンダイナの強烈なパンチを受けたニセウルトラマンダイナは仮面が割れてしまい、ついにグレゴール人の本性を現してしまう。
負けを認めたグレゴール人は自分を殺すようウルトラマンダイナに告げるが、ウルトラマンダイナはそれを拒否した。グレゴール人はウルトラマンダイナの強さの秘密は良い仲間を持っていることだと悟り、街に刺さった剣を除去すると、謎のカメラとともに宇宙へと戻っていった。
その後アスカが公園でナツミと一緒にいるところにリョウ隊員が通りかかる。するとナツミはリョウ隊員にアスカが公園で昼寝をしてサボっていたと告げ口する。リョウ隊員はヒビキ隊長に報告するとアスカを指導、アスカは土下座して謝り、それだけは勘弁してもらおうとするが、その様子をナツミに撮られてしまう。ナツミに撮るなと怒るアスカはさらにリョウ隊員に怒られてしまった。
この回に登場するナツミですが、カメラマンのじゃじゃ馬娘というストーリーがウルトラマンAの第9話「
超獣10万匹!奇襲計画」に登場するカメラマン鮫島純子と少し重なります。隊員を翻弄し、撮ったスクープ写真を雑誌の出版社へと売り込もうとするキャラクターも似ています。また、グレゴール人はウルトラマンナイスで主人公役を演じていて、ウルトラシリーズにおいてニセモノ役と本物の役の両方を演じた唯一の俳優です。この回以外にも平成ウルトラセブンやウルトラマンネオスにも出演して
いました。
Posted at 2018/11/02 21:34:53 | |
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