
円谷プロの在宅支援第3弾の動画がYou tubeに公開されました。第3弾として公開されたのは2005年10月8日放送のウルトラマンマックス第15話「第三番惑星の奇跡」です。この回に登場した完全生命体イフはウルトラファンの間では最強の怪獣の一つとして挙げられることがあります。元祖最強のゼットンやバードン、ガタノゾーアやダークルギエルなどが最強の怪獣としてファンの間では議論されることが多いですが、その中にマイナーながらイフの名も挙げられることがあります。確かに最強の呼び声高い怪獣たちは一度はウルトラマンを圧倒するもその後倒されるという展開になりますが、このイフは少し毛色が違います。その展開こそがこの在宅支援プロジェクトの動画に選ばれた理由になっています。その展開のカギを握るのがこの回の主役少女アッコです。
アッコ:「怪獣さん、ここにいるよね。怪獣さんは音楽嫌い。私はね、大好きなの。」
それ以外にもヒジカタ隊長のセリフがまさに今の全世界に向けた言葉にもなっているように感じます。
ヒジカタ隊長:「太陽系第三番惑星、滅びるにはまだ、惜しい者たちが住む星だ。」
争いや環境破壊を続ける人類はまだ惜しまれる存在であり続けられているのかはさておき、太陽系第三番惑星に住む地球人は新型コロナウイルスとこれからどう立ち向かい、そして奇跡を起こすことはできるのでしょうか。それではストーリー紹介に移ります。
絵を描くことが大好きだった少女アッコは、目が見えなくなってしまい手術を受けることになった。しかし病状が進行していて手術をしても視力は戻らなかった。
しかしアッコは目が見えなくても耳は聞こえるから音楽をやればいいと前向きに頑張っていた。そしてアッコはピッコロを習い始めた。そのピッコロの発表会前日、アッコの発表会場の下見に行くためミズキ隊員はカイトとともに会場の公会堂へと向かっていた。するとベースタイタンのエリーからカイトに宇宙から正体不明の落下物が飛来したとの連絡が入る。カイトはミズキ隊員とともに現場へと急行した。そこには巨大な白い物体が鎮座していた。エリーの分析の結果、生命反応が無いことからヒジカタ隊長は焼却処理することを決め、ダッシュバードでコバ隊員とショーン隊員を現場に向かわせた。コバ隊員は火炎弾で白い物体を焼き払い、その後ショーン隊員が消化剤で鎮火させた。
しかしその直後、焼き払ったはずの白い物体がトゲに覆われた黒い物体へと変化しコバ隊員のダッシュバードに火炎を放った。すかさずショーン隊員がミサイルを撃ち込むが、黒い物体もミサイルを撃ち返し、コバ隊員とショーン隊員に反撃を開始する。
そして黒い物体に足と頭が発生、完全生命体イフとなって周囲を破壊しはじめた。
エリーは攻撃するとそれと同じ攻撃方法で反撃してくると予測し、攻撃すればするほどイフは強くなる怪獣だとヒジカタ隊長に警告した。
ヒジカタ隊長はコバ隊員とショーン隊員に慌てて攻撃中止を指示するが、凶暴化したイフは公会堂に向かって進撃を開始した。ミズキ隊員はアッコの発表会の会場を守るため、ダッシュライザーでイフを威嚇し公会堂から遠ざけようとする。
しかしイフはミズキ隊員の乗るダッシュアルファにミサイルを発射する。
ミズキ隊員の危機にカイトはウルトラマンマックスに変身し、間一髪でミサイルからダッシュアルファを守った。
ウルトラマンマックスはイフを公会堂から遠ざけるとマクシウムカノンを放つ。
マクシウムカノンを受けたイフはバラバラに粉砕されたかに見えたが、粉砕された破片が再び集合すると、さらに強化された姿で蘇ってしまう。
蘇ったイフはウルトラマンマックスのマクシウムカノンもコピーし、ウルトラマンマックスにマクシウムカノンを撃ち返す。それをまともに受けたウルトラマンマックスは吹き飛ばされカラータイマーが点滅をはじめる。
ピンチに陥ったウルトラマンマックスは接近戦でイフに挑むがそれも倍返しで反撃されてしまう。
ウルトラマンマックスは倒れ込みながらマクシウムソードで打開をはかるが、そのマクシウムシードもコピーされ撃ち返され、さらにマクシウムカノンまで受けてしまう。
為す術なく追い込まれエネルギーの限界が近づいたウルトラマンマックスは一旦その場から退散した。その直後、公会堂は無残にもイフに破壊されてしまった。そして街もみるみるうちに破壊されていった。
ヒジカタ隊長は破壊されていく街を呆然と見ながら「我々は、決して開けてはならないものを開けてしまった。おそらくあいつは、地球上に存在する全ての兵器を集めて、一斉に攻撃を仕掛けても、その全てを撃ち返すものに育ってしまう。はじめは、何でも無いただの白い塊にすぎなかったものを。」と悔やんだ。ミズキ隊員はアッコの元を訪れるが、アッコは部屋に閉じこもりドアを開けてもらえなかった。ミズキ隊員はドア越しにアッコを励まそうとするが、アッコはウルトラマンマックスでもダメだったのにDASHにできるわけがないと部屋の中で泣き叫ぶ。
その直後、アッコの声が聞こえなくなり、ミズキ隊員は慌ててドアをこじ開け中へと入った。しかしそこにアッコの姿はなかった。アッコは窓から外へと飛び出し、ピッコロを片手に炎に包まれた街を彷徨っていた。
ミズキ隊員はダッシュアルファでアッコを探した。その後、イフは眠りはじめ動きを止めた。ベースタイタンではコバ隊員とショーン隊員が何もできないことに苛立ちを露わにしていた。ヒジカタ隊長は「太陽系第三番惑星、滅びるにはまだ、惜しい者たちが住む星だ。」と呟いた。その頃、外に飛び出したアッコは眠るイフの近くへと辿り着くと「怪獣さん、ここにいるよね。怪獣さんは音楽嫌い。私はね、大好きなの。」と話しかけると持っていたピッコロを演奏しはじめた。
イフはアッコのピッコロの音色で目を覚ますと、立ち上がって攻撃態勢に入るかに見えた。しかしイフはアッコのピッコロの音色に合わせて音楽を奏ではじめた。アッコのピッコロの音色を聞きつけアッコの元にミズキ隊員が駆けつけイフにダッシュライザーを構えるが、イフは女神像のような姿に変わり黄金色に輝きはじめる。
遠くからその様子を見ていたカイトはウルトラマンマックスに変身し、ミズキ隊員とアッコにダッシュアルファに乗り込むよう指図した。ウルトラマンマックスはミズキ隊員とピッコロを吹くアッコの乗ったダッシュアルファを手に乗せ空へと静かに飛び立った。するとそれを追うようにイフも空に舞い上がった。
アッコのピッコロの音色に導かれるように空へと舞い上がったイフは、ウルトラマンマックスに誘導されて宇宙へと帰って行った。宇宙へと帰って行くイフを眺めながらヒジカタ隊長は「攻撃には攻撃、音楽には音楽か。世界は美しい。」と呟いた。ショーン隊員もいつかDASHを解散できる日がくればと願った。ヒジカタ隊長はその時こそ「本当の平和が、地球に訪れた時だからな。」とショーン隊員に答えていた。
自粛でストレスが増えている社会に対し、怒りには怒りで対抗するのではなく、協調性を大切にして心と心で繋がろうというのが今回のメッセージのようです。今は経済面も含め、また普通の日常が訪れるまで、少しずつではありますが前進していくしかありません。
Posted at 2020/05/20 20:07:03 | |
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