
セ・リーグもDeNAと阪神があと1試合ずつを残す状況ということで、ほぼ全日程を終了しました。リーグ戦全日程を終了したヤクルトは、
山田哲人の3度目のトリプルスリーが確定、例年ロースターターの山田は今年も序盤はトリプルスリー達成が心配になる怪しい雲行きでしたが、気温とともに打率も上がって、終わってみれば
3割1分5厘、34本塁打、33盗塁と余裕のトリプルスリーでした。山田をはじめ、二刀流の大谷やら完封を連発する菅野、1番筒合8番ピッチャーなど近年のプロ野球はなんだかちょっとしたパワプロの世界のようです。
さて、今日は3度目のトリプルスリーという記事にあわせ、3戦士トリプル光線というシーンが登場したウルトラマンレオの「決闘!レオ兄弟対ウルトラ兄弟」、「レオ兄弟ウルトラ兄弟勝利の時」の2本立てで紹介します。マグマ星人が登場した1話と2話でも大津波のシーンがありましたが、今回は各地で天変地異が発生し地球滅亡の危機が訪れます。原因はババルウ星人が変身した偽物のアストラによるものでした。その偽物のアストラによって、ウルトラ兄弟とウルトラマンレオが争うというかつてない本物のウルトラマン対本物のウルトラマンという事態まで発生してしまいます。結局はババルウ星人の悪巧みもウルトラマンキングによって暴かれ、復活した本物のアストラとウルトラマンレオの活躍で地球の危機が救われるという内容です。そしてこの事件でのレオ兄弟の活躍が認められ、レオ兄弟は正式にウルトラ兄弟として扱われるようになりました。それでは1974年12月27日放送の第38話「決闘!レオ兄弟対ウルトラ兄弟」と、その翌週、年が明けた1975年1月3日放送の第39話「レオ兄弟ウルトラ兄弟勝利の時」のストーリー紹介です。
平和な日々が続き、MACも本部でコーヒーを飲む余裕ができていた。マッキー2号でパトロール中の佐藤隊員もゆっくりと上空を飛行していた。
その頃地球から遠く離れたウルトラの星に緊急事態が発生した。何者かがウルトラタワーを破壊した。
ゾフィ、ウルトラマン、ウルトラマンジャック、ウルトラマンAがウルトラタワーに駆けつける。ウルトラ兄弟たちは暗黒星人ババルウ星人の仕業だと考えた。しかしウルトラ兄弟たちがウルトラタワーに気をとられている隙に、ウルトラキーが盗まれてしまう。犯人はウルトラマンレオの弟アストラだった。
ウルトラキーを手にしたアストラを発見したウルトラマンはウルトラキーを奪い返そうとするが、アストラに逃げられてしまう。そこにゾフィとウルトラマンジャックとウルトラマンAが駆けつけ、ババルウ星人の仕業だと怒りを露わにするが、ウルトラマンはウルトラキーを盗んだのはアストラだと報告した。
ウルトラキーを盗まれたウルトラの星は軌道を外れ暴走、地球の方へと動きはじめてしまう。その影響を受け、MACの基地内もあちこちで計器トラブルが発生、本部では計器が爆発し隊員たちがパニックに陥ってしまう。
そんな中、ダン隊長はちらつくレーダースクリーンにウルトラサインの文字を見つける。ダン隊長は佐藤隊員と梶田隊員にコンピュータ室へ行き、計器トラブルの対処を指示し、ゲンを連れ本部の部屋を出た。ダン隊長はゲンにウルトラサインを見たと話す。そしてウルトラの星からウルトラキーが盗まれたこと、盗んだ犯人はアストラであることを告げた。ウルトラ兄弟はレオ兄弟に悪魔の心が乗り移ったと思い、ダン隊長にゲンを見張るよう連絡してきた。ウルトラセブンでもあるダン隊長は複雑な胸中ながらも、ゲンを信じアストラからウルトラキーを取り戻すよう諭した。さらにダン隊長はウルトラキーを武器として使うであろうアストラに十分注意するよう注意した。
ダン隊長は小さい頃、ウルトラの父が悪魔の星デモスをウルトラキーで破壊するのを目にしていた。
ダン隊長の指示を受けゲンは出動した。一方のコンピュータ室では8分後にウルトラの星の接近による影響が地球にも起きるという緊急連絡を受信していた。また本部では宇宙の暗黒星雲の中にあった巨大な氷塊からは微弱な電波が発信されていた。そのことはウルトラ兄弟もウルトラマンレオもまだ気付いていなかった。
そして8分後の14時26分、ついに地球に天変地異が発生しはじめる。巨大な高潮、突風、噴火、そして地割れ、あらゆる異常気象が同時多発的に発生しはじめた。コンピュータ室では175時間後に地球が消滅するという予測が流れていた。宇宙ではゾフィ、ウルトラマン、ウルトラマンジャック、ウルトラマンAがアストラを追っていた。
ウルトラマンはウルトラサインでウルトラセブンであるダン隊長に一刻も早くアストラを捕まえろと伝えてきた。ダン隊長は先に出動したゲンに合流すると、アストラからウルトラキーを奪い返すよう命令した。ゲンはアストラと話しをさせてくれと訴えるが、ダン隊長はまだそんなことを言っているのかとゲンを一喝する。
そこについにウルトラキーを手にしたアストラが降り立った。ダン隊長はウルトラ念力でアストラの動きを封じ、ゲンに変身するよう命令するが、弟であるアストラが苦しんでいる姿を目にしたゲンはダン隊長に掴みかかる。
ウルトラ念力から解放されたアストラと、そこに追いついたウルトラ兄弟の戦いがはじまった。
ダン隊長もゲンと格闘していた。ダン隊長はゲンの抵抗をふりほどくと、再びウルトラ念力でアストラにダメージを与える。それを見たゲンは怒り、ついにダン隊長を気絶させウルトラマンレオに変身した。ウルトラマンレオはアストラからウルトラ兄弟を遠ざけると、ウルトラ兄弟に待ってほしいと訴え、アストラを問い詰める。しかしアストラは何も答えようとしなかった。地球とウルトラの星双方に危機が迫り来る中、ウルトラ兄弟たちはアストラを殺すとウルトラマンレオに宣告した。ウルトラマンレオは再度時間をくれとウルトラ兄弟たちに訴えるが、時間がないと言われてしまう。
そしてついにウルトラ兄弟対レオ兄弟の戦いへと発展してしまう。ウルトラマンAはアストラを押さえつけようとすると、ウルトラマンレオはレオキックを浴びせようとする。ウルトラマンAは間一髪それを回避する。そしてゾフィはウルトラマンレオに最後通告をするが、ウルトラマンレオは命に換えてもアストラを守ると口にした。それにより、ウルトラマンとウルトラマンジャック、ウルトラマンAの3人は同時に光線を発射、3戦士トリプル光線を受けたウルトラマンレオは倒れてしまう。
そして翌週の第39話「レオ兄弟ウルトラ兄弟勝利の時」に続く。
3戦士トリプル光線を受け倒れるウルトラマンレオ。
するとアストラはついにウルトラ兄弟にウルトラキーを向け、引き金に手をかける。世界の終わりが目前に迫ったその時、上空から稲光がウルトラキーに落ち、ウルトラキーが真っ二つに破壊されてしまう。そして伝説の巨人、ウルトラマンキングが舞い降りた。ゾフィはウルトラマンキングになぜウルトラキーを破壊してしまったのかと問うが、ウルトラマンキングはそんなことは問題ではないと一蹴し、ウルトラ7番目の弟になるかもしれないウルトラマンレオを危うく殺してしまいそうになったウルトラ兄弟を咎めた。さらにウルトラマンキングはアストラを指さし、あれが本当にアストラに見えるのかと指摘した。ウルトラマンキングはアストラに洗礼光線を浴びせると、アストラはババルウ星人の姿へと変貌した。
ウルトラ兄弟やウルトラマンレオがアストラだと思い込んでいたのは、ババルウ星人が化けた偽物だった。正体がばれたババルウ星人はその場から逃げ出し、ウルトラ兄弟がそれを追いかけようとするが、ウルトラマンキングはウルトラ兄弟たちを制止し、ババルウ星人などいつでも倒せると告げ、地球とウルトラの星両方守るべく、早くウルトラの星へ戻るよう指示した。ウルトラ兄弟が飛び立つと、ウルトラマンキングは地上にいるダン隊長に自分と一緒にウルトラの星へ戻らないかと提案するが、ダン隊長は地球は第2の故郷だと話し、もし地球とウルトラの星が衝突するうようなことがあった時は地球で死ぬと話した。ウルトラマンキングはダン隊長の気持ちを汲み、ゲンの面倒を見るよう頼むとウルトラの星へと戻っていった。しかし地球では状況がどんどん悪化していってしまう。MACでは北極星の方から微かな電波を捉えていたが、窮地に追い込まれた隊員たちにその電波を調査する余裕はなかった。ウルトラマンレオから元の姿へと戻ったゲンは重傷を負っていて、ダン隊長により自分の部屋へと運び込まれていた。
その頃MAC本部にMAC最高司令部の高倉司令長官が現れ、ダン隊長に通信でUN105X爆弾を接近してくる星に撃ち込むことが決まったと告げた。それを聞いたダン隊長は、ウルトラの星でさえUN105X爆弾を受ければ粉々になってしまうと悟った。高倉司令長官は作戦を練るため、ダン隊長に本部に帰還するよう命じた。本部に帰還する道中、ダン隊長の上空にウルトラサインが出る。それはまだウルトラの星の軌道を修正できないという知らせだった。本部へと戻ったダン隊長と隊員たちに高倉司令長官は作戦の開始時刻は翌日正午だと説明した。
巷では接近している星がウルトラの星ではないかとの噂が広まっていると佐藤隊員が意見するが、作戦会議の場でもその話題は出ていたが人類にそれを確かめる術はなく、爆破以外方法はないと高倉司令長官は非情なな宣告をした。高倉司令長官は隊員たちに翌日に備え休養をとるように告げ解散しようとする。その時突然ダン隊長が高倉司令長官に爆破中止を求める。ダン隊長は、地球に接近している星がウルトラの星でないと確証がない限り発射ボタンは押せないと詰め寄った。しかしダン隊長一人の意見ではもうどうにもならないところまで事態は悪化していた。
そして作戦決行当日、百子が看病するなかゲンが意識を取り戻す。ゲンはダン隊長はどこへ行ったのかと百子に尋ねると、MACが地球に接近している星を爆破するためダン隊長は基地に戻ったと説明した。それを聞いたゲンは百子の制止をふりきり基地へと急いだ。
作戦決行まで残り2時間、本部で一人悩むダン隊長はふとヘッドホンを耳に当てる。そこからは暗黒星雲の中にあった氷塊から発せられている電波信号が聞こえていた。それを聞いたダン隊長は、それが本物のアストラによるものだと気付いた。本物のアストラはババルウ星人によって氷の中に閉じ込められてしまっていた。
しかしもうどうすることもできず、本部で時が過ぎるのを待つダン隊長。そこに怒りに震えたゲンが現れる。ゲンはダン隊長に自分の手で自分の故郷を爆破するのかと怒りをぶつける。そして弟アストラが馬鹿な真似さえしなければと悔やむ。するとダン隊長はゲンにウルトラキーを盗んだのはアストラではなくババルウ星人が化けた偽物のアストラだったことを告げ、本物のアストラはここにいると言ってヘッドホンをゲンに差し出した。ゲンはウルトラマンレオに変身、急いで凍り付けにされたアストラの元に向かいアストラを救出、危機迫る地球とウルトラの星のために急いでアストラとともに地球へと戻る。
地球ではUN105X爆弾発射の秒読み段階に入っていた。
そこにウルトラマンレオとアストラが到着、ウルトラダブルスパークで真っ二つに折れたウルトラキーを修復、それを見たババルウ星人は慌てて巨大化、ウルトラマンレオとアストラを阻止しようと立ちはだかる。
そしてウルトラマンレオをアームカッターで追い込み、ウルトラキーをウルトラの国へ戻そうと飛び立ったアストラを鎖分銅で地上へと引きずり下ろしレオ兄弟を苦しめる。
しかしアストラに鎖分銅を振りほどかれ、ウルトラマンレオを鎖分銅で縛り上げるが、その隙にアストラにウルトラキーを奪い返され飛び立たれてしまう。
さらにアームカッターでウルトラマンレオを襲おうとするも、逆に鎖分銅を引きちぎってしまい、完全に形勢が逆転してしまう。
そして最後はレオキックを受け大爆発した。
ウルトラキーもアストラにより無事ウルトラの星に戻され、地球とウルトラの星の衝突危機は回避された。その後ウルトラマンキングからダン隊長にレオ兄弟の活躍を讃え、ウルトラマンレオとアストラをウルトラ兄弟の一員に加えないかと提案があり、ウルトラマンレオとアストラは正式にウルトラ兄弟の仲間入りとなった。
マグマ星人のスーツを改良して作られたのがババルウ星人で、それぞれ似た外見にはなっているのですが、キャラクターが良かったのか、偽物に化ける変身能力が脚本として使いやすかったのかわかりませんが、ババルウ星人は平成シリーズでも度々登場しています。特にウルトラマンメビウスに登場した際は、ハンターナイトツルギに化け、ずる賢いババルウ星人らしさがよく出ていた回になっていました。昭和シリーズでも偽物はたまに登場してきましたが、それ以上に平成シリーズでは偽物の存在は欠かせないポジションを確立しました。