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Agent ジンのブログ一覧

2020年02月13日 イイね!

♯超獣は10人の女?【上原正三追悼特集vol.15】

♯超獣は10人の女?【上原正三追悼特集vol.15】 上原氏追悼企画第15弾の今回は、1972年6月16日放送のウルトラマンA第11話「超獣は10人の女?」を紹介します。怪獣や超獣には色々な特徴を持ったものが登場してきましたが、この回に登場するユニタングは通常時は10人の女子大生に扮しているというかなり特異なタイプの超獣でした。女子大生の姿から超獣へと変身する時は自転車にのったまま3段のピラミッドを形成し、そこから姿を変えるというこれも他に類を見ないものでした。そして最後にも少し紹介しますが、当時のヒット曲である「ハチのムサシは死んだのさ」を口ずさむ彼女たちも印象的でした。ユニタングは超獣としては特段強くはありませんでしたが、人間体のインパクトがとにかく強烈な超獣でした。それでは「超獣は10人の女?」のストーリーを紹介します。



ある日、TACの第3レーダー基地をくの一超獣ユニタングが襲った。タックスペースで付近をパトロール中だった山中隊員と吉村隊員が現場に急行するが、ユニタングの攻撃を受け撃墜されてしまう。そしてユニタングは姿を消してしまった。



その後、タックスペースから間一髪脱出した山中隊員と吉村隊員は山林で大東女子大のサイクリング部の女子大生10人と遭遇する。山中隊員は危険だから早く戻るようにと女子大生たちに告げると、女子大生たちは山道を下りていった。



第3レーダー基地が麻痺状態となったことを受け、竜隊長は北斗と南にダイオードSPDを第3レーダー基地に届けるよう指示した。



北斗と南はタックパンサーに乗り込み、地下トンネルのシークレットロード№3で先を急いだ。しかしその道中、工事による通行止めの看板が現れる。仕方なく北斗と南は迂回することになるが、迂回したルートに突然大東女子大サイクリング部のアヤがタックパンサーの前に飛び出した。北斗は慌てて急ブレーキをかけ、南とともに車外に出てアヤの元に駆け寄った。すると他のサイクリング部の9人が出てきてスピードを出しすぎた北斗が悪いと文句を言う。



北斗はアヤを病院へ連れていくため、南に先にダイオードSPDを届けるよう告げる。そして南はタックパンサーへと戻るが、車内にあったダイオードSPDが何者かによって壊されてしまっていた。北斗と南は基地に戻り事情を報告した。その後、美川隊員がシークレットロード№3の修理状況を調べると、どこも修理はしていなかったことが判明した。竜隊長は何者かの陰謀であると考え、隊員たちにパトロールの強化を指示した。地上パトロールを命じられた北斗は、その途中、アヤを見舞うため病院を訪れた。すると打撲を負っていたはずのアヤが普通に歩いていて、サイクリング部のキャンプ地へ戻ろうとしていた。



アヤの異常なほどの回復ぶりに疑いをもっと北斗は、彼女たちの内情を探るため、キャンプ地のある東湖畔までタックパンサーで送り届けることにした。キャンプ地にアヤを送り届けた北斗は、さらに彼女たちを探るため、キャンプ地に滞在すると本部に連絡を入れた。しかし山中隊員と今野隊員と吉村隊員は北斗が女子大生と一緒にいて浮かれているのではと目くじらを立てる。南は北斗が残っているのは何か目的があるのではないかと訴えるが、今野隊員は北斗が浮かれているのではないなら逆立ちしてやってもいいと南をからかった。しかし竜隊長は南の言うことを信じ、北斗に時間を与えることにした。



その夜、南は本部で北斗からの連絡を寝ずに待ち続けたが、連絡は無かった。その頃、北斗はテントから外の様子を確認すると、目の前に9つに分裂したユニタングの姿を目の当たりにし、サイクリング部の女子大生がユニタングであることを確信する。北斗は本部に連絡を入れようとするが、妨害電波により連絡ができなかった。北斗はタックパンサーで基地に戻ろうとするが、タックパンサーの前にアヤが現れる。アヤは夜明けとともに東湖畔にあるTACの第2レーダー基地を襲うと北斗に宣告する。



北斗はタックパンサーに乗り込み、基地に戻ろうとするが、ユニタングにタックパンサーごと襲われてしまう。本部では徹夜で連絡を待つ南のことを竜隊長が気にかけていた。そして竜隊長は南に第2レーダー基地が気になると告げ、パトロールに向かおうとすると突如基地のサイレンが鳴り、第2レーダー基地が超獣に襲われているとの通報が入る。竜隊長は美川隊員を本部に残し、隊員たちとともに第2レーダー基地へと急行した。すると、竜隊長たちの前に大東女子大のサイクリング部の女子大生と北斗が自転車に乗って現れた。北斗は隊員たちにTACの仕事はもううんざりだと悪態をつく。北斗はアヤたちに操られてしまっていた。そして激怒する隊員たちをよそ目に女子大生たちとともに立ち去っていってしまう。



北斗の様子に怪しさを感じた南は北斗を追わせてほしいと竜隊長に訴え、バイクで北斗のあとを追った。しかし南に気付いたアヤたちは、南を襲撃する。



そしてアヤを残し残りの9人が合体、ユニタングへと変身しTACの本部を襲いはじめた。



北斗はアヤによって上空へと吹き飛ばされてしまうが、その時、北斗を操っていた耳のピンが外れ、我に返った北斗は間一髪南とともにウルトラマンAに変身した。ウルトラマンAはマルチギロチンでユニタングをバラバラにするが、アヤの遠隔操作によってユニタングは再び合体して復活してしまう。





復活したユニタングは再びウルトラマンAに圧倒され防戦一方になるが、アヤがユニタングの最後のパーツである角に変身し、ウルトラマンAに襲いかかると一転してウルトラマンAはピンチに陥ってしまう。



しかしTACの援護でピンチを脱したウルトラマンAはフラッシュストップでユニタングの動きを止めると、最後はウルトラシャワーでユニタングを跡形も無く溶かし撃退した。



その後基地に戻った隊員たちだったが、戻るやいなや、今野隊員は美川隊員に逆立ちする約束の話を持ち出され、みんなの前で逆立ちさせられるハメになってしまった。



この回で何度もユニタング扮する大東女子大の女子大生が口ずさんでいた「ハチのムサシは死んだのさ」は平田陸夫とセルスターズの2枚目のシングルで、当時のヒット曲もありました。何とも独特な歌詞とメロディーが印象的な曲で、意外にもその後大物歌手によって何度もカバーされています。本木雅弘や柳葉敏郎、石井竜也、そして私立恵比寿中学の真山りかなど、こうして並べるとそうそうたるメンバーです。なお、セルスターズはこの曲で紅白歌合戦にも出場を果たしました。次回は「復讐鬼ヤプール」を紹介します。

Posted at 2020/02/13 21:05:11 | コメント(0) | トラックバック(0) | 芸能 | 日記
2020年02月12日 イイね!

♯大蟻超獣対ウルトラ兄弟【上原正三追悼特集vol.14】

♯大蟻超獣対ウルトラ兄弟【上原正三追悼特集vol.14】 上原氏追悼企画第14弾は1972年5月5日放送のウルトラマンA第5話「大蟻超獣対ウルトラ兄弟」を紹介します。この回はウルトラ兄弟の長男であるゾフィの戦闘シーンが初めて登場しました。初代ウルトラマンの最終回に初登場して以降、帰ってきたウルトラマンでは名前だけが登場するだけで、ウルトラマンAの1話に登場した際も北斗と南がウルトラマンAと一心同体になるのを見届けるシーンのみでした。それがついにこの5話で解禁となりました。地中に閉じ込められたウルトラマンAを救い、さらにはアリブンタとギロン人を倒す活躍を見せてくれました。これ以降はゴルゴダ星で磔にされたり、ヒッポリト星人にブロンズ像にされたり、バードン戦に至ってはあっけなく返り討ちに遭ったりと良いところが全く無かったゾフィはある意味この回が一番のピークだったのかもしれません。設定上はもう少し強いイメージなのですが・・・。また、この回はウルトラサインが初登場した回でもありました。これ以降、ウルトラ戦士が窮地に陥ると度々ウルトラサインが登場しました。それでは第2期ウルトラシリーズの方向性が見えたともいえるウルトラマンAの5話を紹介します。



東京の遊園地のコーヒーカップで突如若い女性が砂煙に巻かれながら地中へと引きずりこまれる事件が発生した。目撃情報をもとにTACは調査を開始するが、全く手がかりが得られなかった。そしてその後、夜の空き地で再び若い女性が地中へと引きずりこまれてしまう。



一緒にいた男がそれを目撃し、TACは再び調査をするが相変わらず手がかりは無かった。



北斗は異次元人ヤプール人の仕業ではないかと竜隊長に話すが、合同捜査会議の結果、事件は失踪事件として扱われることになり捜査の管轄が警察になってしまう。警察は失踪した2人の女性の血液型がO型であることから、何者かがO型の血液を多量に必要となり誘拐したとの見解を示した。その後、休暇の南は北斗と一緒に東京の街に買い物へと出掛けた。



南は北斗に買い物の荷物を持たせ、はしゃぎながら次の店へと向かっていると、突然砂煙が舞い上がり、地中へと引きずり込まれてしまう。それに気付いた北斗は間一髪南の手を取り救出するが、複数の若い女性が地中へと引きずり込まれてしまった。その時北斗と南は地中に巨大な蟻のような怪物を目撃した。



基地へと戻った北斗と南は竜隊長にそのことを報告し、TACも調査をするべきだと主張したが、竜隊長は首を縦には振らなかった。



すると、今度は走行中の地下鉄が襲われる事件が発生、地下鉄の前に姿を現したのは大蟻超獣アリブンタだった。



TACは現場へと急行した。TACは現場で蟻酸の成分を検出、巨大な蟻の超獣がいることを確信した。捜査をせず被害を拡大させてしまった責任を感じた竜隊長は、今野隊員と美川隊員とともにダックビルでアリブンタのいる地中へと向かった。



すると竜隊長たちの前にアリブンタが姿を現す。竜隊長はロケット弾を撃ち込むよう指示し、美川隊員がロケット弾を命中させるが、アリブンタには全く効果が無く、ダックビルは反撃に遭い身動きが取れなくなってしまった。



船外に出た美川隊員は首元につけていた星形のブローチ型爆弾をアリブンタに投げつけると、アリブンタは姿をくらました。



竜隊長は地上の隊員たちに地中の状況を報告し、ダックビルの救出よりアリブンタ殲滅に集中するよう指示した。しかし地中80mに閉じ込められたダックビルの酸素はそう長くは持たなかった。北斗はダックビルを救出するため、O型である南に囮になるよう告げる。戸惑う南だったが、北斗は南を奮い立たせ、南は囮になることを決心する。



南を先に歩かせ、北斗は後ろからアリブンタが現れるのを待った。



すると、北斗の思惑通り、アリブンタによって南が地中へと引きずり込まれる。北斗は地中に落ちる南を追ってアリブンタの作り出した蟻地獄へと飛び込む。そして地中へと落下しながら北斗と南はウルトラマンAへと変身した。



ウルトラマンAはアリブンタにメタリウム光線を命中させるが、アリブンタは消えてしまう。



そしてアリブンタを操る黒幕、地中エージェントギロン人が姿を現した。



ギロン人の罠にはまったウルトラマンAは地中に閉じ込められてしまう。



ギロン人はその間にアリブンタを地上に出現させ東京の街を破壊していく。地中に閉じ込められ絶体絶命に追い込まれたウルトラマンAはウルトラサインを送った。





ウルトラサインを受け、ウルトラマンAと東京のピンチにゾフィが駆けつけた。



ゾフィはウルトラコンバーターで地中へと潜ると、ウルトラマンAを救出し、ウルトラマンAにウルトラコンバーターを預けた。



ゾフィはウルトラマンAにウルトラコンバーターを使い地上のアリブンタを倒すよう指示した。その頃、地上にはギロン人も出現し、東京の街は危機に陥っていた。ウルトラマンAは地上へと戻ると、アリブンタとギロン人に立ち向かう。



ゾフィもダックビルを救出し、ウルトラマンAとともに戦い始める。





ウルトラマンAとゾフィはギロン人とアリブンタを激突させ撃退した。そしてゾフィは再び宇宙へと帰っていった。



劇中に登場した地底探索用戦車ダックビルの名前の由来は英語でカモノハシを表す俗称です。通常の車両はタックパンサーやタックジープといったTACの名前がつけられているため、これもタックビルと間違われやすいですが、これだけはなぜかタックという名前がつけられませんでした。もっとも、TACの歌の2番に登場する潜水艇ドルフィンも動物の名前なので、それと同じ名前のつけ方ではあるのですが、なんとドルフィンは歌詞に登場するのみで、劇中では一度も登場することなく終わってしまいました。歌詞に登場するということは、もしかしたらどこかで登場する予定もあったのかもしれませんね。次回は「超獣は10人の女?」を紹介します。
Posted at 2020/02/12 19:14:13 | コメント(0) | トラックバック(0) | 芸能 | 日記
2020年02月10日 イイね!

♯ウルトラ5つの誓い【上原正三追悼特集vol.13】

♯ウルトラ5つの誓い【上原正三追悼特集vol.13】 上原氏追悼企画第13弾は上原氏がメイン脚本を担当した帰ってきたウルトラマンの最終回を紹介します。1972年3月31日に放送された第51話「ウルトラ5つの誓い」は初代ウルトラマンの最終回に登場したゼットンが2代目ゼットンとして登場します。しかし初代の着ぐるみと比べ明らかにコストダウンが見られ、一部では初代の着ぐるみが劣化したという噂も出ていますが、それは誤りで、新しく作り直した着ぐるみだそうです。昭和シリーズでは予算の削減で2代目の着ぐるみが初代より劣化するのはよくあるパターンでしたが、この2代目ゼットンと二代目メフィラス星人は本当に酷いものでした。そして強さという点でも初代のような圧倒的な強さは見られず、ウルトラマンジャックに高々と投げ飛ばされるとスペシウム光線で木っ端微塵にされてしまいました。初代ウルトラマンやウルトラセブンの最終回と比べると、帰ってきたウルトラマンの最終回はややインパクトに欠ける作品になってしまいましたが、シリーズを通して見ると良い作品も多く、上原氏が脚本を担当した回で特に良い作品が多くみられました。やはり帰ってきたウルトラマンといえば上原正三ですね。それではストーリーの紹介に移ります。



ルミ子と次郎は触角宇宙人バット星人に捕まり、東亜スタジアムの一角にある部屋に閉じ込められていた。そこでルミ子は海岸で郷と結婚式を挙げる夢を見る。式ではMATの隊員たちと次郎がそれを祝福していた。そこに事件発生の一方が入る。郷と隊員たちは瞬時に隊服に着替え出動する。ルミ子は砂浜を走って郷を追いかけるが、目の前にバット星人が現れるが、ルミ子は次郎に起こされ、バット星人に襲われそうになった場面で目を覚ました。



ルミ子と次郎はその場から逃げだそうと、部屋を抜け出し、スタジアムを右往左往するが、バット星人に見つかってしまう。



一方、郷も初代ウルトラマンが宇宙恐竜ゼットンに敗れる夢でうなされ目が覚めた。



郷は突然消えてしまったルミ子と次郎のことを心配していると、そこに1本の電話が入る。相手はバット星人だった。バット星人はルミ子と次郎に会いたければ1人で来いと郷に告げると一方的に電話を切った。郷は東亜スタジアムに急行した。郷がルミ子と次郎を捜しスタジアムの観客席に辿り着くと、そこにバット星人が姿を現す。バット星人は郷をおびき寄せるためルミ子と次郎をさらっていたのだった。



バット星人は柵に縛り付けたルミ子と次郎を郷に見せつける。郷は2人を助けようと観客席を駆け上がっていくが、バット星人は宇宙恐竜ゼットン2代目を出現させる。バット星人は郷に対し、ゼットン2代目と戦う勇気があるのかと郷を挑発する。



郷はウルトラマンジャックに変身しようとするが、突然初代ウルトラマンが焦ってはいけないとテレパシーで郷に語りかける。冷静さを取り戻した郷は変身をやめる。バット星人は郷を挑発し続けるが、郷は変身しなかった。するとバット星人はどうせウルトラ抹殺計画によって殺されると郷をあざ笑った。ウルトラ抹殺計画はゾフィ、初代ウルトラマン、ウルトラセブン、そしてウルトラマンジャックの4人を皆殺しにするというバット星人の恐るべき計画だった。その戦略部隊としてバット星人はM78星雲にバット星連合部隊を向かわせていた。郷はルミ子と次郎に必ず助けに来ると約束し、基地へと戻った。基地に戻った郷は伊吹隊長にバット星人がゼットン2代目を使い地球侵略を企んでいると報告した。その後、MAT本部に東京B地区にゼットン2代目が出現したという連絡が入った。伊吹隊長は隊員たちとともに東京B地区へと急行した。郷はマットアロー、南隊員と上野隊員はマットジャイロ、伊吹隊長と岸田隊員と丘隊員は地上からゼットン2代目に攻撃を仕掛ける。しかしマットジャイロは撃墜され、その後、郷のマットアローもゼットン2代目のゼットンナパームをオイルタンクに被弾してしまい不時着することになってしまう。



一方、バット星人はMATが出動した隙を狙いMAT基地に侵入、心臓部である原子炉を破壊する。その後、ゼットン2代目は一瞬姿を消すと、手にルミ子と次郎を捕まえ再び姿を現す。ビルの屋上にバット星人も現れると、夕方5時に東亜スタジアムでルミ子と次郎を処刑するとMATに宣告した。気が動転する郷を伊吹隊長は落ち着かせ、ルミ子と次郎の処刑まで残り4時間と迫る中、基地に戻って作戦を立て直すことにした。しかし基地に戻ると、基地の心臓部はバット星人に破壊されていて武器弾薬庫は浸水、エアポートも破壊されマットアローもマットジャイロも出撃させることができない状態になっていた。郷は不時着したマットアローを修理してゼットン2代目に挑むことを伊吹隊長に提案、隊員総出でマットアローの修理に取り掛かった。



マットアローは修理することができたが、肝心な燃料は2缶しか入手することができず、時間にして10分しか飛べない状態だった。郷は10分でもいいと言って自分に出撃させてくれと伊吹隊長に告げた。郷は死を覚悟したかのように伊吹隊長や隊員たちと握手を交わすと、マットアローでゼットン二代目へと立ち向かっていく。



南隊員と岸田隊員、上野隊員も地上からゼットンに集中攻撃を開始する。そして伊吹隊長と丘隊員はルミ子と次郎を救出するため東亜スタジアムに急行した。観客席に辿り着いた伊吹隊長と丘隊員の前にバット星人が立ちはだかる。



マットシュートにびくともしないバット星人に伊吹隊長と丘隊員は窮地に追い込まれるが、伊吹隊長がナイフを投げつけると、それが突き刺さったバット星人はスタジアムの上から地上に転落する。しかし転落したバット星人は巨大化してスタジアムを襲いかかろうとする。伊吹隊長と丘隊員は間一髪ルミ子と次郎を救出し脱出するが、その直後、郷の乗ったマットアローがゼットン2代目に叩き落とされてしまう。



郷は地上に激突した瞬間、ウルトラマンジャックへと変身した。バット星人はゼットン2代目とともにウルトラ抹殺計画を開始、ウルトラマンジャックを羽交い締めにすると、ゼットン2代目にカラータイマーを狙うよう命令する。しかしゼットン2代目はMATの攻撃を受け抹殺計画を阻止されてしまう。その隙にウルトラマンジャックもバット星人から逃れる。ゼットン2代目はウルトラマンジャックにゼットンナパームを放つが、ウルトラマンジャックはウルトラブレスレットでそれをはね返した。卑怯なバット星人は背後から再びウルトラマンジャックを襲うと、ウルトラマンジャックをピンチに追い込むが、最後はウルトラクロスを突き刺され倒された。



残ったゼットン2代目もウルトラハリケーンで空高く投げ飛ばされ、そこにスペシウム光線を撃ち込まれ大爆発した。



その後、MATはルミ子と次郎とともに砂浜で郷を弔った。伊吹隊長はMAT基地の再建を郷も願っているはずだと隊員たちに言い聞かせると、急いで基地再建に向け、隊員たちとともに基地へと帰っていった。



ルミ子と次郎は郷が帰ってくると信じ、その場に残った。するとルミ子と次郎の予想通り砂浜に郷が帰ってきた。



しかし戻ってきた郷はルミ子と次郎に旅に出ると告げる。次郎はどこに行くのと郷に尋ねる。郷は平和な故郷を戦争に巻き込もうとしている相手から守るために故郷へ行くと答えた。そして郷は次郎に大きくなったらMATに入れと告げると、砂浜でウルトラマンジャックへと変身し故郷M78星雲に帰って行った。次郎はウルトラ5つの誓い「一、腹ペコのまま学校へいかぬこと 一、天気の良い日に布団を干すこと 一、道を歩く時には車に気を付けること 一、他人の力を頼りにしないこと 一、土の上を裸足で走り回って遊ぶこと」を涙ながらに叫びちいさくなっていくウルトラマンジャックを追いかけていった。



「こうしてウルトラマンは去って行った。しかし、太陽のように強くたくましかった郷秀樹の姿と心は、この少年と少女の中でいつまでも燃え続けることであろう。さようなら郷秀樹。さようならウルトラマン・・・。」

これで帰ってきたウルトラマンの上原作品の紹介は終了にします。今回の追悼企画で紹介できなかった「怪獣総進撃」、「タッコング大逆襲」、「必殺!流星キック」、「怪獣レインボー作戦」、「恐竜爆破指令」、「怪獣シュガロンの復讐」、「津波怪獣の恐怖東京大ピンチ!」、「二大怪獣の恐怖東京大龍巻」は機会があれば紹介します。「宇宙から来た透明大怪獣」「怪奇!殺陣甲虫事件」は以前に紹介していますのでそちらをご覧下さい。次回はウルトラマンAから「大蟻超獣対ウルトラ兄弟」を紹介します。
Posted at 2020/02/10 21:02:22 | コメント(0) | トラックバック(0) | 芸能 | 日記
2020年02月05日 イイね!

♯ウルトラマン夕陽に死す/ウルトラの星光る時【上原正三追悼特集vol.12】

♯ウルトラマン夕陽に死す/ウルトラの星光る時【上原正三追悼特集vol.12】 一昨日は上原作品最大の名作でもある「怪獣使いと少年」を紹介しましたが、今日紹介するのもかなりの衝撃作です。ヒロイン役であるアキとその兄がナックル星人によって轢き殺されてしまうという展開です。もっともこの展開には大人の裏事情があり、アキを演じていた榊原るみが別のドラマに主演することが決まり、帰ってきたウルトラマンの撮影に参加することが困難になったためなのです。ウルトラシリーズでレギュラー陣が殺害されるというのはこれが初めてで、かなり衝撃の展開となりました。しかもルックスなら昭和シリーズのレギュラー出演陣のなかでも随一でしたからね。昭和シリーズの女性隊員というとウルトラセブンのアンヌ隊員が人気知名度ともにナンバーワンですが、個人的には榊原るみ演じる坂田アキも好きでした。当時、大人気だった榊原るみがのちに映画「ひとりね」でまさかのシーンを演じることになるとは誰も予想もしていなかったでしょう・・・。それでは1971年12月17日に放送された帰ってきたウルトラマン第37話「ウルトラマン夕陽に死す」とその翌週12月24日に放送された「ウルトラの星光る時」のストーリーを紹介します。



宇宙電波研究所で地球人に扮した暗殺宇宙人ナックル星人がウルトラマンジャック暗殺計画を着々と進めていた。



ナックル星人は部下にウルトラマンジャックの武器を研究するのに最も相応しい怪獣を調べるよう指示をした。そして竜巻怪獣シーゴラスと宇宙大怪獣ベムスターがその役割に選ばれた。その頃、郷は坂田のところに預けていたマットビハイクルをチェックしに訪れていた。坂田が考案したスタビライザーを装着したマットビハイクルはこれまでよりも高速域で安定した走行が可能ということだった。郷は早速テスト走行に出ようとする。すると横にいたアキが一緒に連れて行ってほしいと郷にお願いする。しかし郷のテスト走行は任務の一環であって公私混同はダメだと坂田に止められてしまう。肩を落とすアキだったが、それを見た郷は正月休みに蔵王へスキーに連れて行ってあげるとアキに約束した。



アキは郷の手をとって大喜びするが、その時、郷がしていた腕時計のベルトが切れ落ちてしまう。アキは郷に謝り、自分がベルトを交換してくると言って郷の腕時計を預かった。そこに基地の丘隊員から郷へ帰還の指示連絡が入った。その日はMATが新たに開発した特殊火薬サターンZの輸送計画についての会議がおこなわれる日だった。サターンZはニトログリセリンの6000倍の威力をもち、タバコの箱ほどの量で富士山をも吹き飛ばせるほどの能力を持っていた。サターンZは非常に危険な物質であるため、武器としてではなく、ダム建設に用いられることが決まっていた。会議でサターンZの威力について説明が進んでいるところに郷が帰還するが、その直後、怪獣により東京湾一帯が異常潮位に見舞われているとの通報が飛び込んでくる。それはかつて倒したはずのシーゴラスによるものだった。ウルトラマンジャックの能力を研究するために、ナックル星人はシーゴラスを再生させ東京に出現させたたのだった。





上野隊員と丘隊員は現場で周辺住民の避難指示に追われていた。郷もそこに駆けつけるが、目の前に巨大津波が迫っていた。郷はウルトラマンジャックへと変身、ウルトラバリヤーで巨大津波を押し戻すと、スペシウム光線でシーゴラスを粉砕した。



そこに今度はベムスターも出現する。ベムスターもウルトラマンジャックのテスト用にナックル星人が送り込んだものだったが、ベムスターも以前同様にウルトラスパークで切断され倒された。



しかしその戦いは全てナックル星人によって分析されていた。データを収集したナックル星人は予想以上のウルトラマンの能力に驚き、ウルトラマンジャック暗殺のために用意していた用心棒怪獣ブラックキングでも勝てる保証はないと考えた。そしてウルトラマンジャックの弱点を探そうと次の計画へと移った。ウルトラマンジャックから戻った郷も立て続けに過去の怪獣が出現したことで、自分が何者かに試されているのではないかと疑念を抱いていた。そんな中、MATによるサターンZの輸送がはじまった。



その情報はナックル星人の耳にもすぐに伝わった。MAT総出で警戒しながら輸送がはじまったが、輸送車両の前に突如ブラックキングが出現する。



隊員たちは輸送車から降りブラックキングに攻撃を仕掛けるが、その隙にサターンZを載せた車両がナックル星人に奪われてしまう。上空から警護にあたっていた伊吹隊長が奪われた輸送車両を追跡するがナックル星人はトンネル内で輸送車を乗り捨てるとサターンZを持って行方をくらませた。



宇宙電波研究所へと戻ったナックル星人は次の作戦段階へと入った。それは郷の恋人アキを殺害して郷を心理的に追い詰めることだった。その頃アキは郷の腕時計を直しに時計店を訪れていた。そして新しいベルトに交換してもらったアキは上機嫌で歩きながら家の近くまで着くが、そこにナックル星人の部下たちが乗った車が現れアキは拉致されてしまう。



アキの叫び声を聞いた坂田は急いで外に出ると、ナックル星人の部下たちの車の前に立ちふさがるが、車はそのまま加速し坂田はひき殺されてしまう。そしてその後アキも車両から放り出され、車に引きずられて重体となってしまった。



そのことを聞きつけた郷は病院に駆けつけた。アキは駆けつけた郷に宇宙人の仕業だと告げると息を引き取った。



悲しみと怒りで郷の精神は撹乱されていた。そしてナックル星人は郷を精神的に追い詰めたのを見計らい東京にブラックキングを出現させた。丘隊員からブラックキング出現の連絡を受けた郷は心乱されたままウルトラマンジャックへと変身、ブラックキングのもとへと急行した。ウルトラマンジャックはスペシウム光線を放つが、ナックル星人の研究によって強化されたブラックキングには全く効果がなかった。そしてブラックキングはウルトラマンジャック最大の武器ウルトラブレスレットをもはね返してしまう。さらに宇宙電波研究所にいたナックル星人も巨大化してウルトラマンジャックの前に出現、ウルトラマンジャックは一方的にやられピンチに陥ってしまう。



そこに太陽が沈みかけ、太陽エネルギーが弱まりウルトラマンジャックに追い打ちをかける。そしてナックル星人に投げ飛ばされたウルトラマンジャックはついにエネルギーが切れ死んでしまう。



倒されたウルトラマンジャックはナックル星人の宇宙船に拘束され宇宙へと運ばれ処刑されようとしていた。



ここで37話は終了、翌週の38話へと続きます。



卑怯なナックル星人の手に落ちたウルトラマンジャックは宇宙へと運ばれていた。一方宇宙に浮かぶ宇宙ステーションV1がナックル星人の宇宙船団に攻撃を受け、MATにSOSが送られてきた。伊吹隊長は南隊員と上野隊員を迎撃に向かわせようとするが、MATの基地全体が強力な電磁波に覆われマットアローが発進できない状態になってしまっていた。何もできなくなってしまった隊員たちは焦っていると、突然モニターにナックル星人が映る。ナックル星人は奪ったサターンZを武器として使用すると脅迫し、MATに12時間以内に無条件降伏するよう告げた。伊吹隊長はその手には乗らないと降伏を拒否すると、ナックル星人は宇宙ステーションV1を爆破する様子を見せつけ通信を切った。



取り乱す南隊員と上野隊員を落ち着かせた伊吹隊長は、2人に電磁波を逆探知しナックル星人の居場所を突き止めるよう指示した。電磁波を逆探知した南隊員と上野隊員は電磁波が宇宙電波研究所から出ていることを突き止め研究所内へと突入した。



研究所のメインコンピュータ室へと入った南隊員と上野隊員だったがそこにはナックル星人の姿はなかった。その隙に2人は時限爆弾を仕掛け、外へと出ようとするが、突然扉が閉まり、閉じ込められてしまう。



慌てて時限装置を切ろうとする2人だったが天窓からナックル星人が顔を出し2人をあざ笑うと室内に噴煙が立ちこめ2人は動けなくなってしまう。その後、南隊員と上野隊員は基地へと帰るが、その様子はいつもと少し違っていた。2人はナックル星人を見つけることが出来ず骨折り損だったと隊長に軽口を叩く。それを聞いた伊吹隊長が激怒すると、南隊員が突然伊吹隊長に殴りかかった。



上野隊員も横にいた岸田隊員に襲いかかるが、岸田隊員と丘隊員によって2人は取り押さえられると突然我に返った。そして自分たちが何をしたのか覚えていないと話した。南隊員は宇宙電波研究所に入ったところまでは覚えていたが、その後の記憶が無くなっていた。話しを聞いた伊吹隊長は丘隊員を基地に残し、岸田隊員を連れ宇宙電波研究所へと急行した。そして伊吹隊長と岸田隊員も研究所内へと突入するが南隊員と上野隊員同様ナックル星人に捕らわれ催眠状態にかけられてしまう。



さらにナックル星人は再び南隊員と上野隊員を遠隔操作で催眠にかけると、2人と一緒にいた丘隊員を襲わせる。近くにいた職員が南隊員と上野隊員に掴みかかるとその隙に丘隊員は逃げ出すが、職員は逆に2人の反撃に遭い気絶させられてしまう。



南隊員と上野隊員は逃げた丘隊員を探すが、丘隊員は橋の下に隠れ難を逃れた。その頃、ナックル星ではウルトラマンジャックの処刑がはじまろうとしていた。



ウルトラマンジャック最期の時が迫る中、ナックル星にウルトラマンとウルトラセブンが駆けつけた。ウルトラマンとウルトラセブンはウルトラマンジャックを救出すべくウルトラの星作戦を開始した。



ウルトラマンとウルトラセブンはウルトラマンジャックを宇宙船から切り離すとスペシウム光線とエメリウム光線で宇宙船を破壊した。それによってウルトラマンジャックは無事復活を遂げた。





そしてウルトラマンジャックは地球に向かっていたナックル星人の宇宙船団をスペシウム光線で破壊し地球へと戻った。ウルトラマンジャックから元の姿へと戻った郷は基地へと帰るが、そこにいた隊員たちはみな黙り込んだままで様子がおかしかった。そして突然口を開いた伊吹隊長は郷に対しわざと脱走していたなと吐き捨て、南隊員に郷を銃殺刑にするよう命令した。郷は目隠しをされ、隊員たちに処刑場へと連行されていったが、その途中、丘隊員が現れ、隊員たちはナックル星人に操られていると声をかける。それを聞いた郷は隊員たちに反撃、丘隊員も加わり隊員たちを気絶させた。



そして郷は隊員たちの耳の後ろに受信機のピンが刺さっていることに気付いた。ナックル星人はそのピンに電波を送り隊員たちを遠隔操作していた。郷は丘隊員に隊員たちのピンを抜くように言って電波研究所へと急行した。マットビハイクルで宇宙電波研究所へと向かう郷の前にブラックキングが出現する。郷はウルトラマンジャックに変身するが、そこにナックル星人が現れ再び1対2の状況になってしまう。正気を取り戻した隊員たちはモニターでウルトラマンジャックの復活を目にすると急いで援護へと向かった。



ウルトラマンジャックはまたしてもナックル星人とブラックキングに追い込まれカラータイマーが点滅をはじめる。



それでもウルトラマンとウルトラセブンの友情を心の支えとしたウルトラマンジャックはそこから反撃に出る。ウルトラマンジャックはブラックキングをスライスハンドで、ナックル星人もウルトラ投げでついに撃破した。



その後、サターンZも郷の手によって宇宙電波研究所から取り戻された。事件が解決しクリスマスイブとうこともあり、隊員たちはみんなでパーティーをしようと盛り上がっていたが、坂田とアキを失った郷はパーティーを断った。そして兄と姉を失ってしまった次郎の元へケーキを持って帰宅した。しかしそこには次郎の姿はなかった。郷は隣の部屋からクリスマスソングが聞こえてきたため、隣の村野ルミ子の玄関チャイムを鳴らす。すると次郎はルミ子の部屋にいた。次郎はルミ子の部屋で明るくクリスマスを過ごしていた。



というわけで、残念ながらここでアキは降板となってしまいました。坂田とアキの死、そしてウルトラマンジャックも倒され、初代ウルトラマンとウルトラセブンが助太刀で登場するという内容がてんこ盛りの前後編となったためか、これが実質の最終回だなどと揶揄されることもありました。ちなみにこの38話からアキの代わりに村野ルミ子が新たなヒロイン役として登場することとなりましたが、榊原るみが作り出したアキというヒロイン像の壁は高く、さすがにそれを越えることはできなかったかなという印象でした。次回は帰ってきたウルトラマンの最終回「ウルトラ5つの誓い」を紹介します。
Posted at 2020/02/05 21:13:49 | コメント(0) | トラックバック(0) | 芸能 | 日記
2020年02月03日 イイね!

♯怪獣使いと少年【上原正三追悼特集vol.11】

♯怪獣使いと少年【上原正三追悼特集vol.11】 今回の上原氏追悼企画第11弾は上原氏最大の名作とも評される回を紹介します。上原氏はウルトラシリーズ(ウルトラQを除く)で46作品の脚本を担当し、帰ってきたウルトラマンでは19作品を担当するメイン脚本家として第2期ウルトラシリーズの礎を築きました。その上原氏を振り返る際に必ず話題に上がるのが帰ってきたウルトラマンの第33話「怪獣使いと少年」です。沖縄出身で幼少時代に太平洋戦争を経験した上原氏の思いが凝縮された脚本となっていて、差別、出自不明の人間に対する恐怖心、そして集団心理によって善悪の判断ができなくなった人間たちの恐ろしさが描かれ、さらには当時問題化していた工業汚染をも取り込んだエピソードです。特に差別によるいじめが生々しく描かれ、今では考えられない描写もあり、放送当時でさえも強烈なインパクトを残しました。その過激さゆえに上原氏はTBSの関係者から痛烈な批判を受け、この33話は放送が危ぶまれる事態にまで陥ります。結局放送はされることにはなったものの、この脚本により上原氏はウルトラシリーズから次第に遠ざかることとなってしまいました。当時の関係者からは酷評されたこの「怪獣使いと少年」ですが、結果としてはこの脚本は放送から49年経った今でも語り継がれる名作となりました。そして上原氏はのちに次のような言葉を残しています。

「何でもかんでも自主規制がはびこると、作品自体を貧しくするという気はしますね。作家の想像力までを規制してしまう。作家がお利口さんになっちゃうのね。だって作家って危ないものじゃない。表現の自由の中には自分の良識の範囲内というのも当然ある。でもクリエイティブの世界では、ある意味での狂気って必要だと思うんですよ。」

この言葉が当てはまるのはテレビ業界に限ったことではないと思います。どの業界でも一部の非常識かつ低俗な人間がいれば規制はどんどん厳しくなっていきます。車業界でもそれは同じでしょう。先日の東京オートショーでも最後の最後で良いムードをぶち壊すような悪態を働くものがいましたが、そういった人間がいるとどんどんオートショーなどの規制も厳しくなっていくでしょうね。上原氏の言うような狂気という部分は、芸術性というデザインで表現すべきで、決して狂ったような音を撒き散らすものではありません。一部のこのような人間の悪態のせいで結局は車のカスタムを楽しむ人たちにまで厳しい目が向けられるようになってしまいます。アルファードやヴェルファイア、プリウスのユーザーに批判的な意見が目立つのも根本的なことは同じではないでしょうか。ネット上での悪評が多いのは一部のユーザーが迷惑行為を働いているからだと思われます。なぜアルファードやヴェルファイアがそういう扱いになってしまったかは、それらの車のユーザーで悪態をつく人の割合が多いからでしょう。そういう人たちが好むデザインだからともよく言われていますが・・・大半の良識あるユーザーからしたらえらい迷惑でしかないですね。話しを戻しますが、この「怪獣使いと少年」は上原氏は表現の自由の許される範囲のギリギリのところで自分の思いをぶつけながらこの作品を作り上げたのかもしれませんね。それでは上原作品の中でも随一の名作である1971年11月19日放送の帰ってきたウルトラマン第33話「怪獣使いと少年」のストーリーを紹介していきます。



嵐の吹き荒れるある夜の日、佐久間良という少年が巨大魚怪獣ムルチから逃げていた。そこに宇宙調査員メイツ星人が現れ、手から光線を放ちムルチを地底へと封印、佐久間少年を助けた。



佐久間少年は昭和33年に北海道生まれるが、就職のために上京した父親が失踪、その後母親も病死し、天涯孤独となってしまい父を探して1人で上京した少年だった。そしてメイツ星人に助けられた佐久間少年は、金山十郎の名で老人の姿に扮したメイツ星人と廃墟で暮らすこととなった。しかし身寄りが無く廃墟に住み着いた佐久間少年は宇宙人ではないかという噂が広まっていった。佐久間少年は廃墟の前で来る日も来る日も穴を掘り続けるという不思議な行動をとっていた。次郎は陰から友達と一緒に佐久間少年を観察していた。



すると佐久間少年の前に3人の不良中学生が現れ佐久間少年をからかいはじめる。



不良中学生たちは佐久間少年の住む廃墟へと押し入ろうとするが、突如1人の不良中学生が宙へと浮き上がり、放り投げられてしまった。佐久間少年が超能力を持った宇宙人だと決めつけた不良中学生たちは佐久間少年を捕らえ、穴に佐久間少年を埋めると頭から泥水をかけはじめる。



陰から見ていた次郎は可哀想だと止めに入るが、不良少年たちは聞く耳を持たず、いじめをやめるどころか、穴に埋めた佐久間少年を自転車で轢こうとする。



佐久間少年が自転車で轢かれそうになったその時、通りかかった郷が不良少年の自転車を止め、佐久間少年は間一髪助けられた。不良少年たちは佐久間少年は宇宙人だと郷に告げ、MATなら早く退治してくれと言い残し去って行った。郷は埋められた佐久間少年を助けながら、毎日穴を掘り続ける理由を尋ねるが佐久間少年は理由を話さなかった。そして佐久間少年は自分は宇宙人ではなく北海道出身の人間だと告げ廃墟へと戻っていった。



その後、郷は佐久間少年を調査するため、北海道にまで足を運んだ。それにより佐久間少年は宇宙人ではなく、天涯孤独の少年だという事実を掴む。次郎は郷からその話しを聞き、不良中学生たちに佐久間少年が人間だという事実を伝えるが、納得のいかない不良中学生たちは再び佐久間少年の住む廃墟へと押しかける。



佐久間少年は廃墟の中でお粥を作っているところだったが、そこに不良中学生が現れ、またしても佐久間少年に因縁をつけるとお粥の釜を蹴飛ばし、さらにお粥を下駄で踏みつけた。





泣きながら耐えていた佐久間少年はついに怒り、火のついた薪を手に不良少年に立ち向かう。すると不良少年は連れてきていた大型犬に佐久間少年を襲わせ、その隙に逃げていった。



不良少年たちは廃墟の外まで逃げると、外から様子をうかがっていた。すると廃墟から大型犬が出てくるが、その直後、大型犬が突如爆発に巻き込まれ木っ端微塵になってしまう。



一方、佐久間少年が宇宙人ではなく人間であるという郷の調査結果を聞いた伊吹隊長は、郷に佐久間少年を宇宙人説から解放してあげるよう指示した。



その後、郷は佐久間少年の住む廃墟を訪れるが、そこには輪のついたロープが吊されていて、佐久間少年の姿は見当たらなかった。



その頃、佐久間少年は雨の中商店街にパンを買いに行っていた。佐久間少年はパン屋で食パンを買おうとするが、パン屋の店主は佐久間少年を見ると帰れと追い返してしまう。



それを見たパン屋の店主の娘は食パンを持って佐久間少年を追いかける。そしてパン屋の娘は佐久間少年に食パンを渡そうとするが、佐久間少年は同情なんかしてほしくないと食パンを受け取らなかった。



パン屋の娘が同情ではなく、ウチはパン屋だからパンを売るだけだと話すと、佐久間少年は120円を払い食パンを受け取るとお礼を言って廃墟へと帰って行った。



佐久間少年が廃墟に帰ると、そこには郷がいた。佐久間少年は勝手に入り込んでいた郷に出て行けと怒るが、郷の横にはメイツ星人である金山がいた。金山は郷が自分の正体がメイツ星人であることを知っていると佐久間少年に話し、郷を追い返そうとする佐久間少年を制止した。そして金山は1年前の出来事を郷に話し始める。



メイツ星人である金山は地球の気候風土を調査する調査員として宇宙船で地球へと降り立った。



その後、ムルチに襲われる佐久間少年を目撃したメイツ星人は佐久間少年を助け保護した。



メイツ星人は保護した佐久間少年と暮らすために金山という人間に変身し、人間として廃墟で暮らしはじめた。メイツ星人は佐久間少年と暮らしていくうちにだんだんと佐久間少年を我が子のように愛するようになり、金山という1人の地球人としてずっと地球で暮らそうと考えはじめるが、環境が汚染された地球の空気によって金山は次第に弱ってしまった。佐久間少年は環境汚染のために死が近づいている金山とともにメイツ星へと行きたいと願ったが、弱った金山には自分で地中へと隠した宇宙船を掘り出すことはできなくなっていた。佐久間少年は金山の乗ってきた宇宙船を掘り出すために金山の代わりに毎日穴を掘り続けていたのだった。全てを知った郷は佐久間少年とともに穴掘りを手伝いはじめる。



しかしそこに佐久間少年を宇宙人だと決めつけた市民が押し寄せ、MATが宇宙人を倒さないのなら自分たちが退治すると佐久間少年を連れ去ろうとする。





佐久間少年が連れ去られそうになると、廃墟から金山が出てくる。そして金山は佐久間少年は宇宙人ではなく、宇宙人なのは自分だと声を上げた。



それを聞いた市民たちは静まりかえり佐久間少年を解放するが、今度は正体を明かした金山に市民たちが襲いかかる。郷は必死に市民らを制止しようとするが、暴徒と化した群衆には為す術が無かった。



そして群衆の中にいた警察官の1人が金山に発砲、2発の銃弾を受けた金山は倒れ込み死んでしまう。





その直後、金山が死んだことで封印が解けたムルチが地中から出現する。市民たちは慌てて逃げ出し、郷にムルチを倒してくれと叫ぶが、郷は「勝手なことを言うな、怪獣を出したのはあんた達だ。まるで金山さんの怒りが乗り移ったかのようだ。」と怒る。



そして郷はウルトラマンジャックに変身せず、身勝手な人間たちを見捨てることを決めた。



しかしそこに僧侶姿の伊吹隊長が現れ、町が大変なことになっているんだぞと郷に告げる。伊吹隊長の言葉に立ち上がった郷はムルチに向かって走り出す。



そしてウルトラマンジャックに変身しムルチに立ち向かう。



ウルトラマンジャックはムルチを高々と持ち上げ投げ飛ばすとスペシウム光線で撃退した。金山が死んだ後も佐久間少年は穴を掘り続けた。「おじさんは死んだんじゃない、メイツ星へ帰ったんだ。だから自分も宇宙船でメイツ星へ行くからその時は迎えに来てくれ。」と。郷は上野隊員とその様子を遠くから眺めていた。



今回はウルトラシリーズの中でも最大の問題作と評される作品ということで、いつもの倍のスクリーンショットでストーリーを紹介しました。規制でこのような作品は作れないであろうこの時代だからこそ、この作品の意味や価値がさらに高まっているのではないでしょうか。次回は「ウルトラマン夕陽に死す」と「ウルトラの星光る時」を紹介します。
Posted at 2020/02/03 20:40:56 | コメント(0) | トラックバック(0) | 芸能 | 日記

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