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イイね!
2008年02月13日

人柱速報 (AWD強制解除走行燃費・結果)

ということで、思いたったが吉日、通勤路で強制FF走行の燃費テストを決行してみた。

たった一回のデータで何かを言うということは大変危険なことであり、様々な要因によるブレ・ふらつきの幅を最大限考慮したとしても、本来なら最低限、数回のデータを元に議論したい。が、強制FF走行はメーカーが推奨しないイレギュラーな走行状態であり、何度もテストするのは結果として自車を壊してしまうことにも繋がりかねない。よって、大変遺憾なことではあるが、とりあえずは「1発勝負」のテストということでご勘弁願いたい。

経験的に走行状態が比較的安定すると考えられる時間帯を狙い、エンジン始動前に強制FF状態のセットをし、通常と同じようにコールドスタートからの計測とした。本日の気温はいつもより若干低めで、冷間時燃調を考えると燃費の向上には若干不利なシチュエーションである。

さて、結果を書こう。なんと、同一コースにおける過去の記録と比較して、もっとも良い燃費を示したのである。これまでのデータでは8.1~8.5km/L、平均的には8.3km/Lといったところであったが、本日は8.6km/Lの新記録をあっさり達成、平均時速(所要時間)がほぼ同一だった過去の実績をいくつか拾い出して比較すると、3%程度の燃費向上という結果になった。一連のテストがコールドスタートによるものであることを考慮すると、通常走行時においてはもっと高い改善率をもたらす可能性もある。

もちろん、様々な条件の違いによる変動を考えれば、この結果をもって強制FF状態の方が絶対燃費が良い、と結論づけるわけにはいかない。ただ、過去の振れ幅を飛び越える値を得たと言う事実は、強制FF状態のもつ燃費改善のポテンシャルを示していると思う。

同じクルマなのに、後輪へのトランスファーを切り離すだけでどうして燃費が改善する余地があるのか?いま一つよく解らないが、他メーカーの4WD仕様車にはFFベースのパッシブ4WDが多い理由は、やはりそういった事情が含まれているのかもしれない。ただ、再三述べるが、同一車種でFFと4WD仕様の両方の車種がある場合、4WD仕様車の公称燃費はFFのそれと比較してかなり悪化するのが通例である。どうせ悪化するなら、普段から4輪を回して滑り出しに備えたり、発進時のしっかり感にそのロス分を使ったらどうなのか。それとも、あくまでも通常FF時の「FF的乗りやすさ」を重視している結果なのか。そのあたりに、クルマに対するメーカーの設計思想が見える気はする。

日産のデュアリスという車種には、2WD/AUTO-4WD/LOCK-4WDの切り替えスイッチがあるそうだ。説明書きによれば、AUT0-4WDモードでは電子制御により常用100:0から50:50までを状況に応じて自動的にトルク配分するとのこと。対して、2WDモードは経済性に優れると書いてあるので、やはり後輪への伝達をカットするだけでもある程度の燃費改善が見込めるということなのだろう。公称燃費も、この車種の場合は2WD版と4WD版とでほとんど変わらない(それぞれ 14.2, 13.8km/L)。後者は恐らく2WDモードを利用しての測定と推定されるので、メカニズムの追加による車重変化やフリクションロスによる燃費悪化分は、せいぜいこれくらいのものと考えられる。もっとも、強制的に2WDモードにするスイッチの搭載は、ある意味で「公称燃費対策」と言えなくもないだろうが・・。

慣れの問題に因るところが大きいとは思うが、入れ慣れた駐車スペースに1発で入らないということが、クルマを換えてからこのところ度々起きていた。それは、長い間FF車に乗ってきた"癖"によるものなのか、本日の強制FF状態では不思議なくらいスパッと定位置に入れることが出来た。AWDを乗りこなすには、まだまだ修行が足りないようである。いずれにせよ、通常時でたった数%あるかないかの燃費改善のために、AWDに負担を掛けて壊してしまっては元も子もない。速やかに強制FF状態を解除したことは言うまでもない。
ブログ一覧 | 燃費 | クルマ
Posted at 2008/02/13 00:13:47

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この記事へのコメント

2008年2月13日 0:34
早速のレポートですね.
参考になります.


やはり駆動系のフリクションロスの減少が燃費に効いていたりするのでしょうかね?
MTだとハンドルを切りながらバックするとかなり駆動ロスを感じます.
それこそ最初のうちはエンストしてしまうくらいにエンジンパワーを食われてしまいました.
コメントへの返答
2008年2月13日 1:38
駆動系のロスというより、アクティブトルクスプリットAWD機構内のMP-Tで熱になっているのではないかと推測します。前後輪の回転差は日常的に発生している筈(実際、強制FF走行時の方が後輪の路面追従性自体はよく、乗り心地も良いように感じる)ですので、後輪がただついてくるだけの方がズレを熱に換えなくて済む分、燃費が向上するのかな?と思っていますが・・・。

ハンドルを切った時の駆動ロスは、パワステの油圧を得るためかもしれませんね。ATだとただ回転数が上がるだけなので、あまり感じずに済んでいるのかも。

駐車場に一発で入らないというのは、結局、前後輪が両方駆動されることによるアンダーステア傾向がバックでも(バックはより?)顔を出し、自分の思っている(FF的)感覚よりオーバーシュートしてしまう、ということだと今のところは考えています。
2008年2月13日 1:28
駆動されていないとは言えシャフト・デフはいるわけで、切り離す事で燃費が向上するなら、日頃頻繁にトルクを配分されていると言う結論になりますね。
変速フィールは如何でしょうか?ヒューズクローズでトラブルと判断してミッションを労わるスケジュールになるとか?
コメントへの返答
2008年2月13日 2:41
はい、運転感覚を相対的に比較した限りにおいては、後輪へのトルク配分は基本的に車軸重量配分に応じた60:40が常用で、回転がずれた時や操舵が入ったときには積極的に後輪へのトルクを抜いていく、という動作だと思います。高速巡航になるとどうかわかりませんが、さすがに強制FF走行での高速走行は避けたいので、テストはご勘弁ください。(笑)

ただ、基本的には湿式クラッチ機構ですから、徐々に抜いていけばそれだけそこで滑らせることによるフリクション・ロスが発生するのは確実です。よって、クラッチの動作はあくまでも空転時や回転差が発生した時のことであり、単なる燃費改善を目的としてトルクを中途半端に前へ移すといった動作はプログラムされていないだろう、と考えてます。あり得るとしたら完全FF状態ですが、それじゃスバルAWDの意味がないですよね。

あと、全開発進時や急勾配の上りなどは直結状態、すなわち50:50まで配分を高める場合もあるみたいです。ということは常時、クラッチがある程度は滑っているということなんですかね・・・。ロス(燃費悪化)の主原因はこのあたりにあるのかも。でも、燃費に五月蠅いこのご時世、ほんの10%程度のトルク配分を変えたいがためにみすみす燃費を悪化させるような技術は用いないような気がしますので、パーシャルにクラッチが効いている状態のロスというのはどの状態でもあまり大差はないのかもしれません。強制FF走行もその延長上にあると考えれば、大きな燃費改善にはつながらないというのも頷けます。

ちなみに、ATの動作プログラムは強制FF走行時でも特に違いは感じませんでした。

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