クルマの状態を正しく解析するには、正しい情報を得るのが一番。それには、ECUからの状態モニタ信号を記録するのが早道である。ということで、freeで使えるモニタリング・プログラムと接続ケーブルを揃えてみた。
接続ケーブルはOBD-IIと呼ばれる各社共通のコネクタとPCを結ぶ一種のシリアルケーブルである。自作も可能とのことだったが、部品を取り寄せて作っている時間が無いので既製品に頼ることにした。一部では有名らしい、
ここから直輸入。直輸入といっても、必要事項を記入してポチッとするだけなので簡単である。発注から到着までちょうど1週間であった。EMSで発送されるから、荷物No.によってウエブサイトでトラッキングが出来、「いま出国した」「いま日本の税関まで来た」「明日配達されそう」みたいなことがほぼリアルタイムに分かる。凄い世の中である。ちなみに、MITSUBISHI車に乗る予定は当面ないので、SUBARU車(2003年以降対応)専用品($79)をチョイスした。
ソフトウエアは、いまトレンドなのは
OpenECU +
ROMRaider (ex. Enginuity)という組み合わせのようだ。対応車種ならECUのセッティングまでいじれるらしい。今回はとりあえず、クルマやエンジンの状態モニタが主目的なので、loggingのみならEnginuity単体でできる筈。もしうまく行かなかったり、クルマや自分との相性が悪かった時に備えて
ECU Explorerというプログラムも用意した。状態診断だけなら、各社共通のプロトコルを使っている部分が多いらしく、汎用的な部分は大概うまく読めるようであるから、他にもいくつかあるプログラムから好きなものをチョイスするといいだろう。
これがうまく働けば、要するに
これのまねごとができる訳である。しかもPCにログが取れるから、あとから様々な解析を行って運転の最適化やチューニングのしどころが明らかにできる。これは面白すぎる話である。
さて、ちょっと接続してテストをしてみた。ソフトのインストールやケーブルの認識は問題なく上手くいった。そしてログを取り始めると、おぉ!データが読めた!ところが、ちょっとすると様子がおかしくなる。使っているノートPCの処理能力に問題があるのか、ケーブルとの相性の問題なのか、途中で通信が途絶えてしまうのだ。これでは使い物にならない。もうちょっと処理能力の高いPCを調達して、ためしてみなければなるまい。
とりあえず、現状はこんなところだ。当面の目標としては、車速・エンジン回転数・エンジン負荷・インジェクション量・負圧・スロットル開度などを同時にモニタし、最適な省燃費運転状態というものを抽出すること。なんらかの目安が得られたらいいなと思っている。
Posted at 2008/02/13 23:30:50 | |
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