2007年12月31日
同グレードのノーマル仕様に乗ったことがないので相対的比較が出来ないのだが、あくまでも主観的な印象として、Spec.Bの足回りのファースト・インプレッションを述べてみたい。
まず、ビルシュタイン足ではない旧型(2008/1/13修正:やっぱりビル足でした)GTの話。レガシィといえばターボ、ターボといえばしっかりした足回り、という思いこみで試乗した時、私は軽いショックを覚えたことを正直に述べておこう。えっ、こんなに柔らかいの?というのが率直な感想であった。確かに、段差の乗り越えでは直接的な手応えがあって、おっ硬いな、と思うのだが、それは足のセッティングというよりは扁平なタイヤのせいであって、足はむしろしなやかというかスムーズな印象が強く、ロールもそこそこ出るし意外なほど路面の情報を拾いにくい、そんな感じがした。好みとしては、もう少しハードなセッティングの方が良い、となると、ビルシュタイン足を使った硬めのセッティング(2008/1/13追記:スプリングのレートがおよそ1割増になっている模様)というふれこみのSpec.Bがベストチョイスか?と考え、エンジンの選択により自動的に2.0R Spec.Bしか選べなかった自分を納得させていた。
そして、実車に乗って一番最初の印象。“うわ、硬!”もちろん、馴らしも調整も無しの状態であるから、これからどんどん状態は変わって行くであろうが、少なくとも試乗したノーマル仕様GTとは別物と言っても良いセッティングである。乗り心地を重視する人なら、この硬さでは試乗した段階で即却下となるであろう。しかし、自分好みのロール傾向や、路面に吸い付くような低重心感は、同乗者がいない場合なら“こりゃ結構気持ちいいぞ”という感じがした。ただ、バネレートの大きいスタビライザのせいか、横揺れを振動1往復でクイックに無理矢理押さえ込んでしまうようなセッティングは、頭をきちんとヘッドレストに付けていないと頭を強く振られてかえって辛い。きちんとした姿勢で運転せよ、ということなのか。もっとも、以前T社のミニバンで経験したような、ボデー全体が2~3回ユラリユラリと揺すられるようなヤワさに比べれば、はるかにマシなセッティングである。
その後、街乗り・高速道路を含めて600kmほど走行してきた現段階では、慣れもあるのだろうが、結構馴染んできたぞ?という印象。路面の凹凸を細かく拾うし、高架道路の継ぎ目の乗り越えなどはお世辞にも上手とは言い難いが、POTENZA 050A というタイヤの特性や足の動きの特徴がようやく理解できてきた気がする。端的に言って、この特性は“加速時”と“高速走行”の時に遺憾なく実力を発揮する。どこまでアクセルを踏んでも破綻のこない、超安定したフィールを維持してくれる。ハンドルをグワッと切り出しても車全体が綺麗に応答し、何事もなかったかのように直線走行へ復帰できる。これは、これまでドライブしてきた他の車ではまったく経験出来なかったことである。これだけ安定していると、運転にも余裕が出来て、結果的に安全運転に繋がるだろう。
という訳でこの車は、街乗りが中心で、手入れの行き届かないアスファルトの上を渋滞に紛れながらゴロゴロと進むような使い方しかしない人には、全く勧めることはできない。少なくとも、この車で近所のスーパーへお買い物、というような使い方は全くマッチしないと言って良いだろう。そういう向きには、もっとイージーで燃費も抜群に良いコンパクトカーがベスト・チョイスである。道具はやはり、使いようである。
反対に、しょっちゅう高速で遠出をする人、ワインディング・ロードのドライブそのものを楽しめるような人には超オススメである。そんなこと分かり切ってることだよ、と生粋のスバリスト達には言われてしまうかもしれないが、“憧れの”レガシィと初めて対峙する私にとっては、いろいろなことがこれまでの車とは劇的に違いすぎてこんな表現しかできないので、ご容赦願いたい。
Posted at 2007/12/31 23:33:46 | |
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2007年12月31日
ステーションワゴンが大好きである。大人4人がキッチリ乗れて、荷物も沢山載せられる、という、自分が車に求める基本性能を満たす最低ラインがこのスタイル。世の中はミニバンが大流行りで、今時ステーションワゴンなんて旧い発想だ、と思う人は沢山いるであろう。でも、自分にとってはこれで必要にして十分なのである。ミニバンの長所・短所は、どちらも挙げればキリがない。それはステーションワゴンであっても同じであるが、要は好みの問題ということだ。好きだから乗る。ただそれだけのことである。
そんな自分にとって、ステーションワゴンの世界を極めるべくして登場したレガシィという車は、ずっと気になる存在であった。一度はオーナーになってみたい、そんな思いがこのたびようやく実現した。こんな時代だから、インターネットで調べられる情報は散々調べ、よし、これだ!とグレードを選択したら、結果的に 2.0R Spec.B というちょっとスポーティに振ったグレードになってしまった。レガシィといえばターボというイメージが強いのだが、NAのリニアなレスポンスが好きで、この世代になって大幅に改良されたと評判のDOHC版EJ20に興味が湧き、是非こいつを乗りこなしてみようと考えた。
発売後半年程度しか経過していないせいか、このグレードに関するインプレッションや評価といったものは、ネット上の情報ではほとんど見付けることができなかった。その結果、ノーマル仕様グレードが消滅しSpec.BオンリーになってしまったBP5E型では、ノーマル&Spec.Bの試乗比較ということもできず、あるがままに乗る以外にはない、ということになった。
と言うわけで、こんな自分の主観的評価でももしかしたら興味を持ってくださる方々がいるのではないか?と思い、徒然なるままにブログという形でインプレッションを書き散らしてみよう、と思ったのである。
どんな方向に行くのか現時点では必ずしも明確ではないが、随時、思ったことをアップしてきたいと思う。
Posted at 2007/12/31 22:35:23 | |
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