
今から2週間前、11月22日に
福島一周の温泉めぐりへ行った。
22日(日)、23日(月)の連休である。
車内泊
21日(土)午後10時半出発。
福島へ行くのに何も前夜出発することはないのだが、
車内泊がしたかったのだ。
午前0時40分、郡山市にある磐越道の五百川PAに到着。
ここで車内泊。
後席を前倒しにして、ラゲッジルームに足を伸ばし、
助手席の後ろにクッションを置いて、そこに頭を乗せれば、
足を伸ばして寝ることができる。
外の気温は6度くらい。冷え込んでいるが
冬用の寝袋なので、暖かくてぬくぬく。
朝5時過ぎまで熟睡できた。
@@郡山三穂田温泉@@
東北道郡山南インターから数キロのところにある、旅館。
日帰り入浴も積極的に受け入れており、朝6時から入浴可能。
ということで朝6時に入館。
館内は、気軽な旅館という雰囲気なので入りやすい。
入湯料は550円。これも安いね。
大浴場には、朝6時なのに、もう5人ほどお客がいる。
旅館の浴衣を着ていたから、宿泊客だろう。
内湯は、10人ほど入れそうな、縦長の浴槽。
露天風呂は、その3分の2くらいの大きさ。
特筆すべきは、源泉かけ流しということで、
加水も加温も循環もされずに、
源泉がドバドバと投入され、それがそのまま浴槽のふちからあふれていく。
これぞまさに源泉かけ流し。なのでお湯がとっても新鮮。
お湯はほぼ無色透明。味見してみると、ほぼ無味。
お湯には少しぬめりがあり、肌をさするとスルンとして気持ち良い。
お湯の温度は、内風呂が適温、露天風呂はけっこうなぬるめ。
「加温していないので、冬季はお湯がぬるくなります」と表示がある。
露天風呂は長風呂ができる温度なので、とても好き。
露天風呂で30分以上じーっとしていた。
大満足の温泉であった。
下道で太平洋側へ
次なる目的地は、太平洋に面した楢葉町の温泉。
OPENは午前10時だから3時間ほど時間がある。
距離はたぶん100km程度だと思うので、下道でも十分間に合うだろう。
郡山市から国道49号線をどんどん走る。
山間の道路である。そして1時間半もかからずに、いわき市へ到着。
ここから国道6号線で30分ほどで楢葉町へ到着。
時間が余りまくったので、コンビニで朝食を買い、食したり、
本を読んだりして、午前10時を待った。
@@楢葉町 天神岬温泉 しおかぜ荘@@
東日本大震災の原発事故の影響で長い間閉鎖されていた施設。
つまり福島第一原発が近い。(20km程度)
2015年9月に、楢葉町が避難指示が解除されたので、
こちらの温泉施設も、再オープンしたのだった。
リニューアルオープンとのことで、とても大きくきれいになったという。
なんと何億円もかけたらしい。
朝10時のOPENとともに、入館。
私の他に、地元の人と思われる家族連れ、ご老人など10人ほどが入館した。
フロントで入湯料700円を支払う。
これは入浴だけの料金で、大広間や展望室で休憩すると1500円となる。
そして階段を上がり、大浴場へ。
脱衣所も大浴場もとにかく広く、きれいでピカピカ。
リニューアルしたばっかりなことはある。
大浴場はとても広くて、開放感たっぷり。
大きな大浴槽には、なんと黒褐色のお湯が・・・・。
実際に入ってみると、透明度は浴槽の底が見えるか見えないかといった程度。
黒褐色というよりも、ウーロン茶の色といったほうがいいかもしれない。
さらにいいのが、温泉の肌触り。
肌をさすると、スルンスルンして気持ち良い。
味見してみると、マイルドな塩味を感じた。
お湯の色といい、肌触りといい、温泉っぽさ満点。
目玉の大露天風呂へ行ってみると、これまた高級感満点。
「おおっ」とうなってしまう。
独りサイズのつぼ湯が2つ並び、その奥には10人ほど入れそうな大露天風呂。
少しぬるめの温度で、長湯ができるね。
素晴しいのが眺め。
目の前に太平洋が広がっている。遠くを大型船が行き交っているのが見える。
手前にはポツンポツンと松の木があるのだが、どうやら眺めに配慮したのか、
木の枝を刈った跡がある。
気持ち良い露天風呂で太平洋を眺めていると、なんとも幸福な気分になれた。
なかなか温泉から上がる気分になれなかった。
福島第一原発の横を通る
さて、お次は、南相馬市のお風呂。
楢葉町から南相馬市へは、国道6号線で、福島第一原発のすぐ横を通る。
富岡町から先、大熊町、双葉町、浪江町へかけては
今も避難指示区域で、帰宅困難区域となっている。
国道6号線はものものしい雰囲気で、警察車両も多い。
家々に人は住んでおらず、コンビニ、飲食店、ホームセンター、服飾店などなど
荒廃している。この先どんどん荒れていく一方なのだろうか。
南相馬市に入ると、交通量も増え、周囲の店も通常営業しており、
一気に普通の景色になった。
@@南相馬市 ビジネスホテル高見@@
南相馬市の国道沿いにあるのが、ビジネスホテル高見。
ここには大浴場があり、立ち寄り入浴することができるのだ。
料金は500円。ホテルのフロントで受付する。
大浴場は、7人サイズくらいの大きな浴槽が2つある。
そして一つにはテレビ付き。
温泉ではなく、鉱石を使用した人工温泉とのこと。
なので見た目は普通のお湯。
ということで温泉という目で見ると物足りないけど、
ビジネスホテルの浴場としてみれば、とても広くて快適。
サウナや水風呂もあるしね。
お風呂上りは、ビジネスホテルのレストランでラーメンを。
うれしいことに、ラーメンや定食などを頼むと、ごはんが食べ放題だったので、
ラーメンを注文し、ごはんもお腹いっぱい食べた。満足満足。
ppp
この風呂に入っているときに偶然見た自動車学校のCMが印象に残った。
BMアクセラを教習車に使っている学校で、
アクセラのインパネが映り、そしてシフトノブを一速に入れて発進、
アクセラがお花畑の中を走っていく・・・・
そして「あなたも自動車免許をとりませんか?」
というCMだったような気がするが、とにかくアクセラを使っていて
良い雰囲気の自動車学校のCMだった。
飯舘村の現状
さて、次は、福島県の中通り、二本松市の岳温泉へ。
南相馬市から二本松市へは、飯舘村を経由していく。
飯舘村は、福島原発の事故後、放射性物質で汚染されて有名になってしまった村。
原発からけっこう離れているのに、風向きが悪さをしたという。
なので飯舘村は、今除染作業の真っ最中。
際限なく荒れた田畑が続くが、除染作業で、表面の土を削り取ったのであろう。
汚染土が入っている、果てしない数の黒い袋が並んでいる。
村の集落にはあまり人が住んでいる気配はないが、
村の中心部には、コンビニのセブンイレブンが営業していた。
JA関係の建物を借りて営業しているそうで、トイレはない。
ここで飲み物等を購入。
飯舘村を抜け、二本松市へ行き、そこから安達太良山の方へ
グングン登ると、岳温泉に到着。
岳温泉は、安達太良山の標高600mの中腹にある温泉。
温泉街を形成し、なかなかに本格的な温泉である。
@@岳温泉 陽日の郷あづま館@@
岳温泉にある本格的な旅館。立ち寄り湯も受付している。(午後2時から6時まで)
豪華な玄関から入り、フロントで入湯料800円を払う。
そこから階段を下りると、大浴場がある。
大浴場はさすが、豪華な空間。
内湯は、横に長い大浴槽がある。10人以上がゆったり入れそうな大きさ。
露天風呂は、大きな屋根付きで、正方形の浴槽。7人サイズくらい。
他に、2人サイズくらいの岩をくりぬいた浴槽もある。
お湯は、薄く白濁しており、いかにも山の温泉っぽい風情がある。
良く見てみると、細かい白い粒粒(湯の花)が浮遊している。
それが離れてみると、白濁してみえる正体。
味見してみると、酸性の温泉らしく少し酸っぱくて、けっこうな苦味を感じ、
あまりおいしい温泉ではないが、そこは効能の高さを感じるね。
岳温泉の源泉は、安達太良山の標高1400m地点にある源泉から
約8kmも引き湯している。
豊富な湯量が岳温泉の自慢なので、この旅館でも源泉かけ流しで、
この大きな浴槽のお湯を使用しているのが何とも贅沢だわ。
内湯の方がでっかくてゆったりしていたが、少し熱めだったので、
少しぬるめの露天風呂でのんびりと浸かった。
内湯・露天合わせても客は10人ほどだったので、
混み合うこともなく、快適であった。
さあて、時刻も午後5時。帰ろうかな。
新潟までは160kmほどである。
温泉まとめ
郡山三穂田温泉・・・・・日帰り温泉めぐり334施設め
天神岬温泉しおかぜ荘・・・・・日帰り温泉めぐり335施設め
ビジネスホテル高見・・・・・日帰り温泉めぐり336施設め
岳温泉 陽日の郷あづま館・・・・・日帰り温泉めぐり337施設め
ドライブまとめ
走行距離・・・・・550km
平均燃費・・・・・18.4kml
使用燃料・・・・・29.9リッター
ガソリン代・・・・・3890円
下道・高速比率・・・・・下道69%、高速31%
高速代・・・・・3460円
磐越道津川インター→東北道郡山南インター2070円
磐越道猪苗代インター→津川インター1390円
ドライブ経費・・・・・7250円なり
温泉代とか入れると、約1万円といったところか。