
これまで散々書き散らかしてきた薄っぺらな内容の文章にお付き合いいただいた方には、私が物理や化学とは無縁の、まるっきり文系人間であることがお分かりいただけていることと思います(笑)
ポルシェ本を買いあさって、レーシングカーからフィードバックされた技術が云々と聞かされても、それがナンボのものなのかなんて、それを推し量る尺度なんて持ち合わせていないのであります。
ウルトラマンの怪獣の、身長45メートル、体重2万5千トン、鋼鉄の2千倍固い尻尾の世界、仮面ライターの、戦車を一撃で破壊するライダーキックの世界ですからねえ。
良く分からないけど、とにかくスゲ~なあと。
911のシリンダーは、最初は「バイラル」と呼ばれる、鋳鉄のライナーをアルミで鋳込んだものだったと。
おおっ、何かスゴイじゃん。
それが、2.7リッターのカレラでは、「ニカシル」と呼ばれるアルミのシリンダーの内面にニッケル・シリコン合金を電解溶着させたものが採用されており、これまでのバイラルに比べてシリンダーの肉厚を薄くできるため、ボアの拡大が可能になったのだと。
そして、この技術はレーシングマシンからフィードバックされたものなのだと。
シリコンはケイ素、つまりガラスの成分だから、さぞかし固いのだろうなぁと。
へえ~、これもスゴイなぁ。
このニカシルは、後に「アルシル」シリンダーに進化したのだと。
何々・・・シリンダー内面は特殊処理によってシリコンが多い組成となり、耐摩耗性がさらに高められたのだと。
ニカシルにアルシル・・・まあ、とにかくスゴイ技術なのだろうなぁ。
これが964になると、ニカシルのシリンダーにガルバニカリと呼ばれる電気的な処理が施されたのだと。
ガルバニカリ・・・仮面ライダーの怪人か、はてまたガンダンムのゲル・ドルバか、名前だけでもスゴイなぁと。
メッキの皮が剥がれるなんて、あまり良い意味で使われないメッキなのだけれど、聞くところではメッキというのは大変な最先端のハイテク技術なのだとか。
ほら、こんなものですよ、私の感覚なんて。
ポル子のシリンダーがニカシルだろうとアルシルだろうとガルバニカリだろうと、その差なんて知るもんかいな。
「違いの分かる男」とはおよそ正反対に位置するしょーもない人間であって、ポルシェの何が高品質なのかなんて、それを実感できるわけではないのだけれど、まあ、とにかくスゴイのだと、レースからフィードバックされた技術なのだと、これだけで十分満足してしまっているわけです。
でも、ポル子のシリンダーの内壁がどうなっているのか、一度そっと指を入れてこの手で触れてみたいものだなぁと。
だから小山デポのファクトリーに行くと無性に興奮するわけですね。
いやはや、こんなこと告白してはずかしいのですが、ライカもポルシェもこんな感じで楽しんでいるわけで、科学的な知見はほとんど無視、要するにブランド信奉と同じですな。
よー分からんけど、ライカだからイイ、ポルシェだからイイと。
でも、好きなものだから、心が求めてしまうものだから。
まあ、こんな楽しみ方もありですよね。
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Posted at
2010/01/23 00:38:34