カーグラフィックに掲載されたミツワ自動車の広告を集めたTIMELESS ROMANCEを入手してから、暫くはページを紹介していたのですが…
ははは、途中で飽きて止めちゃっています。
そして、今日は912の日…
912…911があまりに高額だったこともあり、911のボディに356のエンジンを載せて価格を抑えてリリースされたモデル…
ミツワの広告を見ても、911がデビューしたと言うのに、912を前面に出した広告があります。
実際のところ、主力は911ではなく912だったのではないかと…
内装の仕様も、当初はあからさまに911よりチープに仕上げて差別化が図られていたのですが、どんどん豪華になって911と区別がつかなくなりましたね。
でも…
当時の皆さん、やっぱり911が欲しかったのではないかと…
どうしても予算的に手が届かず、安価な912で手を打ったオーナーさんが大勢おられたのではなかと…
やっぱり911が欲しい…
販売台数のわりに現存する912の個体数が少ないのもそうした事情があるのかなぁ。
912と聞くとどうしても思い浮かべちゃうのが…
これ…
ライカM2…
先にリリースされた最高級機のM3のフォルムはそのままに、セルフタイマーを省略し、構造を簡素化したファインダーブロックを組み込み、フイルムカウンターも簡素化し、外装の加工も窓枠のリブを省くなど、小さな簡略化を重ねてコストダウンを図ったのだと…
ところがこのM2、ファインダーにはM3には搭載されない35ミリフレームが組み込まれ、M3専用の眼鏡付きレンズも外付けファインダーも使わずに普通の35ミリレンズが装着できたため、広角レンズを多用する報道カメラマンから支持されたのですね。
余談ですが、このM2を見ていると、ポルシェで言えば、鋳鉄の安価なシリンダーが組み込まれながらも911Sと同じ高性能なシリンダーヘッドが奢られ、安価ながらレース車のベースに多用された911Tを思い浮かべてしまいます。
唯一、912とM2が違うのは、やがて912が淘汰されてしまったのに対して、M2はM4へと進化して、その後のM型ライカの主軸になったこと…
まあ、廉価モデルと言っても、日本のクルマのような「値段なり」のものにならないところがドイツのものづくりの特性なんでしょうかねぇ。
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Posted at
2021/09/12 19:35:57