
今回のことを冷静に受け止めて・・・
またトリセツを持ち出してパラパラとめくってみました・・・
ベルトの監視ってどうやっているんだろうと・・・
ベルトの絵が描かれているウォーニング、今回は点灯しなかったのですよ。
んで、改めてトリセツを見てみると・・・
はい、これはクーリングファンを駆動させるファンベルトを監視しているのだと・・・
930や、964でもRSだと、クーリングファンとオルタネーターを駆動させるベルトは1本なのですが、普通の964はベルトが分かれているので、オルタネーターのベルトが切れてもこのウォーニングは点灯しないようで・・・
そんでもって、+-が描かれた、いかにもバッテリーの警告灯に見えるこのウォーニングなのですが…
これがオルタネーターの警告灯なのですね。
オルタネーターとドライブ・ベルトをモニターしていると書かれています。
ベルトの緩みや断裂が発生して、バッテリーへの充電状況が悪化すると、このウォーニングが点滅あるいは点灯して知らせてくれるわけです。
恥ずかしながら、ワタクシ、この警告灯、バッテリーが弱っていることを知らせているのだ程度にしか認識していませんでした。
一旦点灯しても、走行することでバッテリーが充電されれば消灯するくらいに考えていたのですよ。
エンジンルームを覗いて、一目でわかるローラーの付いたベルトセンサーは、ファンベルトに設けられているだけなので、オルタネーターのベルトは監視していないのかと思ったのですが、ちゃんとモニターしているのですね。
この警告灯が点灯したら、直ちにエンジンルームをチェックすると言うことですね。
しかしこのベルトと言うやつ・・・
フェラーリと違って、911のタイミングベルトは頑丈なチェーンなので伸びや断裂の心配はないのですが、ゴム?のベルトはさすがに心配です。
トリセツにはベルトの交換方法が丁寧に書かれています。
私には上手くできる自信はありませんが(笑)
ベルトは指定サービス工場で購入できると・・・
でも、ベルトが切れるのは工場ではなく、おそらく路上・・・
ベルトの予備を車内に備え付けておくのは賢明ですが、そうしたらそうしたで経年劣化が心配・・・
雑誌で、ナローの工具セットと一緒に当時モノのベルトが入っていると言う記事を見ますが、資料的な価値はともかくとして、数十年経ったベルトなんて、実用としては意味をなさないですよね・・・
んで、考えたのですが、「定期的な交換を前提とした車載用の予備ベルト」って、どこぞで企画できないものですかねぇ。
ほら、保存食だって、何年か経てば更新するでしょ。
食べられるうちに食べて、また新しいのを備蓄すると。
例えば、期限付きの割引交換工賃も含んだベルトを買って車載するようにしておけば、毎年あるいは隔年といった一定期間内に交換するインセンティブが働くし、劣化しなければ、いざと言う時も安心です。
単にパーツとしてベルトを購入して長年トランクに放り込んでおくよりも実効性があると思うのですけどね。
期限内に交換すれば工賃が安くなるとなれば、皆さんきちんと交換するでしょうし、交換すれば、当然新たなベルトを車内に常備するのでしょうから、安全のための先行投資、まさに転ばぬ先の杖になります。
ナローあたりと比べれば、964ってずっと現代のクルマですから、整備についてもDIYではなく、わたすのように基本的にショップにお任せしている人も多いと思うのですよ。
私の主治医のように、何でも交換交換と言わずに、その時点での状況をしっかりと見極めてくれるのはとても有り難いです。
でも、その判断はあくまでその時点であり、1年後にどうなるかと言われても・・・
「あの時大丈夫だったはず」な~んて言っても、もう四半世紀前のクルマなのですよ。
責任が持てるわけがない。
「大丈夫ですよね」と同意を求めるのではなく、「やっといた方がいいですよね」と・・・
最後は自分の責任でリスクを回避すべきですよね。
でも、どこまで徹底してやるかが難しい・・・
そのためにも、自然と、知らず知らずに定期的なメンテナンスに向かうような、うまい仕組みがあったらいいなぁと。
Posted at 2017/01/15 13:21:56 | |
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