
モーターファンの別冊で、モーターファン・イラストレーテッドと言う雑誌があります。
エンジンやミッションはもとより、インテリアやパッケージングなど、その時々のテーマを図解で分かりやすく解説してくれる、もちろん超文系のわたすにとってはなかなか難しいのですけれど、分かったような気になれる、楽しい雑誌であります。
その中に、スーパーカークロニクルという特集があって、スポーツカーあるいはスーパーカーを取り上げて、数ページにわたって解説してくれるのが、なかなか面白いのですよ。
もう10年も前の創刊第5号、そこでは930ターボが取り上げられています。
透過イラストを交えて、エンジン、サスペンション、インテリアなど、技術者の視点から解説がなされていて、とても参考になります。
1973年のフランクフルトショーに試作車が展示され、翌74年秋のパリサロンで発表された930ターボ、ターボ車の市販化はBMWに遅れを取ったものの、最高出力260馬力は世界最強のスーパースポーツカーとしての意地があったのだと…
改めてへぇ~と思ったのが、930ターボは917で培われたターボのテクノロジーが市販車として結実したものなのだと…
その一方で917のターボエンジンは、レースの世界では935RSRとして開花したのだと…
初期型の260馬力と言う最高出力は、ノーマルの964と変わらないのですが、記事を読み進めていくと、ターボがいかにスペシャルなモデルであったのかがよく分かります。
後期型の3.3リッターモデルのリアサスペンションには、935RSRで使われた「バナナ」と呼ばれる鋳造アルミ製セミトレーリングアームが採用されているのだと…
ほえ~、935と同じなのね…
んで、3.3リッターモデルのブレーキには、ベンチレーテッド・パーフォレイト・ディスクの917用ブレーキがそのまま移植されたと言うのですよ。
何と、917と同じブレーキだったとは…
ターボエンジンモデルを世に送り出すためにポルシェが留意したことは、ドライバビリティと耐久性にあったのだと…
現行の末尾には、964のエンジンの基本的設計も行った、ハンス・メッツガー博士が語った言葉が紹介されている。
曰く、「いつ如何なる条件下でも、いかなる速度、たとえそれが200㎞/h、300㎞/hでも、我々のポルシェ以上に安全で、安心して走れるクルマはないと信じる。それが我々のポルシェ哲学だ。」
日本のクルマがニュルブルクリンクに乗り込んでトラブルに見舞われながらテスト走行するよりもずっと前に、このような考えでクルマづくりを行っていたポルシェ…
そのトップに君臨したターボモデル…
少し前であれば、わたすにも何とかなりそうな価格で出回っていたのですが、今はその歴史的な価値に相応しい値付けがなされて、遥か彼方に飛び去ってしまいました。
所有されている方は、この偉大な歴史遺産をしっかりと後世に引き継いでいただきたいですね。
んにしても、メッツガー博士…
巨大なインタークーラーに押されて、エアコンのコンデンサーの肩身の狭いこと…
300㎞/hで安全、安心はいいけれど、夏場の快適性においても最高のクルマを目指してほしかったなぁ(笑)
Posted at 2017/08/06 23:16:46 | |
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