1967年だから僕がちょうどハタチのとき、『サージャント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』というビートルズの大作アルバムが出まして、僕ももちろんLPを買い込んで、擦り切れるほど聴いていました。
このアルバム、僕が大好きだった『A Day In The Life』をはじめとして、サイケデリックな曲調の凝った構成の作品が多かったんですが、そのなかにあって異例に脱力した軽い感じが印象に残ったのが、ポール・マッカートニーが歌う『When I’m Sixty-Four』でした。
これ、“今から何年も後のことだけど、僕が髪の薄い64歳の親爺になったとき、キミはまだ僕のことを愛していてくれるかい” という、若かりしポールが書いた可愛いラヴソングなんですね。
なにを長々と昔のビートルズの曲について書いているのかというと、本日2011年4月22日、僕もとうとう “Sixty-Four” つまり64歳になってしまったのであります。
この曲を聴いていた頃って、さしたる理由もなく自分は長生き出来ないんじゃないかと思い込んでいたので、64歳になったときの様子なんて想像もできなかったのですが、幸い大病もせず大事故にも遭わずに生き延びて64歳のバースデイを迎えられた幸運を、周囲の方々へのお礼も含めて深く感謝したいと思います。
で、トップに据える写真は何にしようかと思ったのですが、今さら64歳の親爺のポートレートをお見せするのも何だし、ビートルズの写真も使って問題なさそうなのが見当たらない。
そこでスポーツカー親爺、「64」という数字に思いを巡らせたら、ポルシェの原点である356のそのまた原点というべきVWベースの1939年ベルリン‐ローマ・レーサー、ポルシェ設計事務所のコードネーム “Typ 64” がふと浮かんだのであります。
というわけで、2009年1月、新ポルシェミュージアムのお披露目に招かれた際に、当時使っていたLUMIX DMC-FX100のレンズに収めたリプロダクション版ポルシェ・タイプ64の写真を引っ張り出し、僕の64回目のバースデイに華を添えてもらったという次第であります。
Will you still need me, Will you still feed me, When I’m sixty-four ♪♪♪
Posted at 2011/04/22 13:00:13 | |
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