昨日のモナコGP、面白かったですね~。 ヴェッテル、アロンソ、バトンのトップ争いも見モノだったけれど、なんといっても小林可夢偉の5位入賞が素晴らしい!
熱いようでいてクール、冷めているようでホット、可夢偉のドライビングには、ステレオタイプには分析できない不思議な魅力がありますね。昨日はTVの前でけっこう興奮しました。
ところで先週の後半、生憎の雨に見舞われた箱根と帰路の東名で、メルセデス・ベンツSLS AMGをドライビングしました。SLS AMGは以前にも乗ったことはありますが、ワインディングを攻めたり、高速をクルージングしたりというのは、今回が初めての経験でした。
571psを叩き出す6.2リッターV8を積むフロントエンジン後輪駆動のスーパースポーツなんて、できればウェットな路面を走りたくない種類のクルマですが、日程の変更は効かないので、止むなく雨のワインディングに出撃したというわけです。
ところが走り出してみると、心配していたような危うい感触はなく、あくまでスムーズなスロットルワークを心掛ければの話ですが、後輪が唐突に滑り出すような兆候は感じられません。
実はSLS AMG、デフより後ろにギアボックスを収めた特異なレイアウトのトランスアクスルを採用していて、前後重量配分がフロント47/リア53というテールヘビー系に仕上がっているんですね。
その結果、ウェットな路面でも後輪が確実にトラクションを生み出してくれるわけで、長いことリアエンジンのポルシェに親しんだスポーツカー親爺としては、かなり安心できるクルマに感じられました。
僕の好みからいうと乗り味にちょっとドライな感触があって、全体にもっとエモーショナルであって欲しいとは思いましたが、その代わり日常性は充分に備わっていて、無理なく普段使いできるスーパースポーツではないかと思いました。
ただしそれには、ガルウイングドアを心おきなくオープンできる天井の高いガレージが必要でありますが・・・。このSLS AMGのロードインプレッション、6月7日発売の『Tipo』7月号に掲載の予定です。
Posted at 2011/05/30 11:11:14 | |
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