
先週の後半、BMW3シリーズに加わった新バリエーションのプレス試乗会が御殿場をベースにして開かれ、生憎の雨の箱根を走ってきました。
3シリーズの新バリエーションとは、ハイブリッドモデルの“Active Hybrid 3”と、ディーゼルモデルの320dでしたが、いずれもなかなか印象深いクルマでありました。
Active Hybrid 3 は、3リッターのストレート6に電気モーターをプラスして、総合で340psのパワーと45.9kgmのトルクを生み出すパワーユニットに8段ATを組み合わせて後輪を駆動するクルマで、0-100km/h加速はヨーロッパ仕様の直6モデル335iの5.5秒を凌ぐ5.3秒という俊足を誇っています。
75km/hまではモーターだけで走行可能である一方、スロットルを深く踏み込めば上記の加速を発揮して猛然と加速するいわば “駆け抜けるハイブリッド” でして、ヨーロッパのパフォーマンスブランドによるハイブリッドカー作りのひとつの典型を示してしているかのようなクルマに思えました。
もうひとつのバリエーションが320dでして、世界一厳しいといわれる日本のディーゼル排ガスの新長期規制をクリアした184psと38.7kgmを発生する2リッター直4ターボディーゼルに、これも惜しげもなく8段ATを組み合わせ、JC08モードで19.4km/ℓ という好燃費をマークするとされています。
こちらは、低回転から太いトルクを捻り出すターボディーゼルの特性を生かすように踏み込めば、背中を押し出すようなネットリとした力強い加速感を振る舞ってくれるのが魅力的でありました。
エンジン音は明らかにガソリンとは異なっていて、常にディーゼル独特のザワメキが耳に入ってきますが、だからといって特に耳障りには感じませんでした。ボディにはセダンとツーリングの2種類があり、最も安いモデルは470万円からという戦略的なプライスも気になる一台だといえます。
Posted at 2012/10/21 20:33:22 | |
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