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2019年10月10日

船便 ★ 個人輸入やってみよう ★ 大型貨物

本日、苫小牧港にてRPG-7密輸敢行(嘘w)


DSC_1984
DSC_1984 posted by (C)factoryosaru


ロケットランチャーが入っていそうな箱!
中共支那発送だし~










ランチアデルタ乗りの某氏依頼でタイヤチェンジャーのアーム部品を
アリババから輸入したいと依頼を受ける。

お猿としては、6年前にカーリフトMaxJaxを米国から輸入し、DIYで通関手続きをしたことがあったので、やってみることに。

本日、生まれて2回めの通関手続きを行い、無事海上貨物の個人輸入が完了したので、忘備録としてまとめておこうと思う。
初めてではないので、ある程度スムーズに事が進んだように思うが、
複雑で難解な海上貨物の取り扱いノウハウを、素人目線で極簡単に記録しておくことにした。細かな情報はリンク先を参照していただくとして、ざっくり流れを把握していただければと思う。






まずはおなじみ、Alibaba(支那)サイトで目的のパーツを見つけ、
売り主とチャット。
「あんた、通関手続き、個人輸入したことあんの?」とか訊かれる。



00_chat
00_chat posted by (C)factoryosaru


「うん、あるよ、カーリフトUSからな。」






「パーツの適合はどうなの?」とか質問され、
「あー、こっちで適当に改造してつけるけぇ、気にせんでOKじゃけぇ」とか
答えて、輸入の条件を相談しながら決めていく。



10_Alibaba381USD
10_Alibaba381USD posted by (C)factoryosaru


支那から苫小牧港までの海上運賃と、保険をかけてもらい、その代金を
クレジットカード(今回はKyash Visa Prepaid)で送金。



20_Kyash41693jpy
20_Kyash41693jpy posted by (C)factoryosaru



そのあと、P/L packing list と C/I commercial invoice 、
B/L bill of lading の発行に向けて相手側と条件の食い違いがないかを
確認しあうこととなる。



30 pici
30 pici posted by (C)factoryosaru


P/Lは品名と個数が記されているもの、
C/Iは送り状、B/Lは船荷証券というもので、
これがないと荷物の受け取りはできない。
これらの下書きを売り主がチャット上にアップロードする。
それを買い主はダウンロードして確認する。



50_20190916 surrendered Telex RELEASE BL
50_20190916 surrendered Telex RELEASE BL posted by (C)factoryosaru



当初のB/Lでは、日本までの海上運賃が支払い済みではない
Freight Collect となっており、うっかりすると
苫小牧で再度海上運賃を徴収されかねない状況だったりして、
注意力を要求される。
(上の画像は 修正させた後のもの:freight prepaidとなっている)

これらの書類は、事前の打ち合わせ・チェック・送金を済ませると
売り主がチャット上にアップロードし、それを買い主はダウンロードする。

もっとも、Alibabaのサイト自体は非常に使いやすい。多少のミスがあり、
当方が損するような事があっても、事務局が監視していてくれる。
安心して買付ができるので敷居は高くないかと思う。


ちなみに、B/LのDは発送元の大連の運送会社、Aは横浜の支那系の日本の輸入業者。
Surrenderedは、B/L原本でなくても(FAXやメール添付書類を印刷したものでも)
原本扱いとして、荷物の引取時の正式書類として通用するという意味。

9月9日に発送されたことがわかり、それから韓国釜山経由で苫小牧港に入港するまで約
1ヶ月かかる。

横浜のA社に電話すると、「10月7日に入港する」と
中国語訛りの聞き取りにくい日本語で教えてくれ、
そのあと、A/N arrival noticeを私宛にFAX送信してくれるという話になった。
*日本国内に入ってからの輸入業者とのやり取りはFAXを使うことが多いので、
初めから売り主にFAX番号を伝えておいたほうがスムーズに事が進むと思われる。
携帯の番号は教えてもほとんど意味をなさない。これ教訓!!


しかし、何度か電話しても、それが送られてくることはなく、
たまたま日本語が堪能な若いオネイサンが電話応対してくれた時があり、
その後やっと、ウチにA/Nが届いた。
日本人だったのかな?



60_20191006arrival_notice
60_20191006arrival_notice posted by (C)factoryosaru



A/N arrival noticeは 「あなたの荷物が入港しましたよ」というお知らせである。



A/Nを発行した横浜のA社の口座に、荷降ろし手数料、荷解き手数料や D/O delivery order発行等の手数料を送金すると、実際に港での荷物引取に必要となる D/OをFAXで発行してくれる。




70_20191007Delivary_order
70_20191007Delivary_order posted by (C)factoryosaru


D/Oを見ると、支那からの発送業者D(大連)、日本までの運送を担うG(福岡)、輸入手続きを行うA(横浜)そして、苫小牧港で揚げられた荷物を保税地域で一時保管するN(苫小牧)。
合計4社が絡んでいることがわかる。




P/L, C/I, B/L, A/N, D/Oの5種類の書類が揃ったら、苫小牧の税関に電話する。
予めチェックのためFAXしてほしいと言われ、送信。
また、一時保管するN社にも電話して引き取りに行く旨を伝え、
日程を調整するよう示唆された。

N社では、取り決めがあり、倉庫から荷物を引き取る際の搬出依頼書を
提出するようになっており、予めブランクの書類をメールで送ってもらい、
記入の上D/Oと一緒に送信。


90_LCL搬出依頼書
90_LCL搬出依頼書 posted by (C)factoryosaru


あ~、国内のやり取りは未だにFAXが多くてストレス!
紙送り機構に用紙が詰まったりして、本当に嫌いFAX....
んで、支那のほうがずっと進んでいる!!




すべて用意が済んだので、本日苫小牧港に行ってきました。




ちなみに、苫小牧税関支所は、2箇所ある。
コンテナ貨物を受け取るときは、コンテナ検査センターのほうに行かなければならない。


custom
custom posted by (C)factoryosaru



前回MaxJaxのときは間違えてしまい、苫小牧市中心部の事務所を訪れると
職員に、にべもなく「あっち」って言われた経験ありw
初心者には参入しづらい閉鎖的な輸入業界・・・






さて、コンテナ検査センターはココ



DSC_1978
DSC_1978 posted by (C)factoryosaru



貨物の運搬故、氏のヴェルファイアで乗り付ける。



税関で5枚の書類を提出し、それをもとにNACCSという端末で輸入許可証を得るべく入力。

すると、輸入貨物の検査と称して、保税地域のN社の倉庫へ立ち入ることになった。
その旨をお猿がN社に電話するように指示される。

税関職員のダンプの先導で倉庫に向かう。

DSC_1979
DSC_1979 posted by (C)factoryosaru

基、職員のクルマはインプレッサですw

写真ではわかりにくいが、白いヘルメットをかぶっていたので、
交機の覆面のよう。

警察車両フェチのお猿としては親しみを感じた瞬間です(笑)




DSC_1980
DSC_1980 posted by (C)factoryosaru


RPG-7でも入っていそうな木箱にブツが収められていた。
税関職員がここほれワンワン。
ビニールの包装を破るように言われ、中身を見せると
その中を一生懸命見ているようなパフォーマンス。
ほどなくして検査終了のお告げ。


ここで即荷物を持ち帰れるのではなく、
再び、インプレッサ先導で税関に戻る。



ここで初めて輸入許可証を発行しても良い旨を告げられ、
消費税の支払額が決まり、それを振り込みするように指示される。



ヴェルファイアで近隣の郵便局へ向かい、入金を済ませ税関に戻ると
晴れて「輸入許可証」を手にすることができた。



これを持って、N社の倉庫へブツを引き取りに行き、
A/N、D/O、と「輸入許可証」を提出し、ブツを自分たちの
クルマに積み込むことができた。



DSC_1982
DSC_1982 posted by (C)factoryosaru


N社倉庫に、ケツからクルマを入れるように指示され、
積み込み作業を行う。



DSC_1984
DSC_1984 posted by (C)factoryosaru



6年前に訪れた税関事務所だったが、まるで6年前の空気がそのまま
いちども換気がなされていないかのような雰囲気が印象的だった。



このまま負のオーラを引きずって帰札したくないので、
好物ラミタのカレーラーメンを食して帰路に向かう。


DSC_1985
DSC_1985 posted by (C)factoryosaru


輸入手続きが大変な船便、海上輸送費自体は安いものの、
日本国内でのハンドリング業者に様々な名目で手数料を取られる為、
決して安く収まらない今回の輸入。
しかしながら、商品価格が圧倒的に低廉なこともあり、結果
国内で調達するよりも相当安く調達することができたと思う。

ちなみに、

貿易関係のビジネスに携わる弟に訊くと、
少額の物品の少量の輸入なら、エアーで飛ばす(クーリエサービス)のほうが
輸送運賃は高いものの、ワンストップなのでトータルでは安いとのこと。
もちろん、速いのは言うまでもない。


カーリフトのような大型貨物(30万円~ 500Kg~)なら仕方ないが、
今回のような75Kg程度の単品貨物なら航空便という選択肢も一考の余地があるといえる。




通関手続きのフローチャート



http://www.customs.go.jp/tsukan/kojinyunyu.htm




個人で通関手続きするかたで、詳しく知りたい方は、
こちらを参考にしてください。
https://hunade.com/kojintsukan



ブログ一覧 | おっかなびっくり海外通販 | 日記
Posted at 2019/10/10 18:18:10

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この記事へのコメント

2019年10月10日 23:20
お役所対応ご苦労様でした。(^Д^)
もう三十年以上も前の話ですが、モトグッツィのレーシングミッションをイタリアから送ってもらう際、船便が嫌で航空便で送るための手段として、ミッションケースから中身を全部出して、規定重量内の3個の荷物にしたことがあります。
三つともちゃんと届くかヒヤヒヤものでしたが・・・

チェンジャーのアームやリフトだと、ちょん切っちゃうわけには行かないですね。(^_^;)
コメントへの返答
2019年10月10日 23:34
イタリア人に3分割させて、荷物が3個口・・・なかなかの博打ですねw

船便は歴史が長いためなのか、全てがスローモーションで現代(ヒュンダイではない)人からすると、イライラします。一つの荷物に4つの業者が寄ってたかって初乗り料金をちょうだいするミタイナ割高な手数料も泣けてきます・・・

最近の自動車部品業界では、小口の100~200kgなら航空便で送ることが多いようです。
2019年10月10日 23:41
連投失礼します。

100kg〜200kgとは嬉しいですね。
当時はミッションを航空便で送ろうとしたところ、重量オーバーでダメ出しがあり、やむなく3個に分けたようです。

三個口の荷物、箱はかなり傷んでましたが、奇跡のノックピン一つの欠落無しと言う“fatto bene”な出来事でした。(^Д^)
(お礼に送ったオートバイ雑誌は、未だに消息不明です)
コメントへの返答
2019年10月10日 23:53
弟の話だと、そうらしいです。そんなのエアーで飛ばしちゃえ、下手したらそっちのが安い!というのが決り文句らしいです。50kg以上になると、DHL等宅配便は無理でも、もう少し大きな小口の荷物を運ぶサービスは充実しているそうです。
もっとも重さに関しては広島電鉄の路面電車(5車体連接)が大人の事情でドイツから空輸されたこともあるそうです。
2019年10月13日 10:26
お疲れ様です。いつかは挑戦してみたい個人輸入、ここまで分かりやすく書いている人が身近(?)にいたとは感動ものです。挑戦はまだまだ先になりそうですが笑 場内の撮影も意外と簡単にさせてくれるもんなんですね。
コメントへの返答
2019年10月14日 21:32
個人輸入のサイトって、どこも小難しくてとっつき難い感じがあります。
そこで、猿でもわかる!というコンセプトで書いてみました。詳しく知りたい方は、リンク先を読んでもらうこととして、先ずはざっと流れを掴んで頂けたらと、思います。
思っているだけの人は沢山居ます。先ずは実行してみましょう!きっと楽しい筈(笑)

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