シフトレバーの動きが超渋い「部品取り号」の分解を開始。
(何回もこじればRと2は入ることがあるが、他は全く入らない)
リフトアップし、今や貴重な純正マフラーの配置をチェック。
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差し込みジョイント近くのフロアパネルからの距離は、140mm
(パイプ直径50mmを含めると190mm程度。
破けたまま放置だったドライブシャフトブーツ交換にむけて作業開始。
左足から作業。
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36mmのセンターナットがどうしても緩まないので、トルクレンチの逆がけ・・・
本来禁じ手。「一回きり」にしておきたい。
右足はアストロプロダクツの1/2”スピンナハンドル。
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ハンドル部分の剛性不足。
撓むばかりで全く緩まない。
仕方ない、単管を被せて。
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なんとか緩む。
しかし、このスピンナーハンドルは、自在ジョイント部の
作りが華奢、今にも壊れそう。
後に子供の試験の送り迎えで街なかに出たついでに、
途中ストレートに寄り、3/4”スピンナハンドルを購入。
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足回りの分解はしょっちゅうやるので、
ストレスないほうがいい。
タイロッドエンドを外し、
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2本のショックアブソーバボルトを外す。
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基本的に、この3本のボルトを外せば、ドライブシャフトを抜くことができる。
この部品取り車両は、主に道北地方(旭川近郊)で15万kmほど走行していた。
大量の融雪剤(塩化カルシウム)を撒く札幌近郊と違い、
サビが非常に少ない。足回りのボルトの固着もほとんど無く、
作業が捗る。
本州の車に近い感じ。
ご覧の通り非常に綺麗だ。
サイドシル下側
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札幌の車だと3年落ちかと思うくらいに綺麗な下回り。
フロントサブフレーム
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札幌の車だと、走行8万キロ程度でも、
黒い焼付塗装は、ツブツブの錆だらけが普通。
右後ろ。錆はほどんど見られない。
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お猿のムルティプラ(走行11万キロ)は、
パネルの合わせ目にことごとく錆が見られる。
燃料タンク 固定バンドは一部に錆があるのみで、ほとんどオリジナルのメッキ状態が残っている。
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一方、おさる号のタンク固定バンドは、錆で茶色。
走行8万キロあたりで、錆転換剤を処理して
毎年塗装し直している。
リアバンパー内側
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エッジ部分や、穴のある部分に錆が無いのが
羨ましい。
リアクロスメンバーとサスペンション
こちらもすべすべで綺麗な状態。
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札幌に住んでいるというだけで、
どんなに丁寧に車を扱っても。
「酷使」
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純正マフラーに穴が開くことなく
存在していること自体が奇跡。
札幌の感覚だと。
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お猿のムルティプラは6万キロで穴あきそうになった(笑)
フロアパネル中央部
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保護塗装をしていないにもかかわらず、錆がない。
中古車業界では、札幌近郊の車はだめだ。
仕入れは違う地域からというのがある意味常識らしい。
道北や十勝の車は綺麗だと言われるが、そのとおり。
札幌に住んでいる人は、損害賠償請求を、
札幌で自動車整備業をしている人は、営業妨害で行政を訴えた
ほうが良いかもしれない。
さて、ドライブシャフトを取り外す作業の続き。
後方排気故の、付け焼き刃的な煩雑なレイアウトのムルティプラの
バラし方にも大分慣れてきた。
Aを外すためにはBを外す。
そのBを外すために、えらく厄介なCを外さなければならない。
こういうところが多い。
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ドライブシャフトを外すためには、ミッションサポート(3)
を外さなければならない。
それを外すためには、エキマニを支えるブラケット(2)を外す必要があり、
さらに、補強用の小さなブラケット(1)も外す必要がある。
これとは別に、エンジンマウント(後ろ側)も外す必要がある。
これでやっと、ドライブシャフトを外すことができる。
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右側の長いドライブシャフトのインナーブーツ上部が破けていた。
当ブログで再三書いているが、ミッションケース側にバンドで固定されて
回転しないブーツは、その内部に低粘度のミッションオイルが
満たされている。これは、構造欠陥そのもの。
このブーツは、回転しながら曲げ応力がかかるわけではない。
にも関わらず、非常に裂けやすい理由は、
ドライブシャフトの関節部分がブーツの範囲外(ミッションケース内)
にあるからにほかならない。
つまり、サスペンションがストロークすると、単純な曲げ応力だけが
かかるのではなく、それに剪断力が加わるのだ。
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剪断力が加わりながら撓むドライブシャフトブーツ
一度破けると、ミッションオイルの大半を失い、走行中なら焼付きを
生じかねないし、今回のように破けた状態で長期間駐車していると、
大変なことになる・・・
それは・・・
じゃ~ん
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破けた部分から大気中の水分が入り込み、
気温差で内部で結露が生じたりして・・・
ドレンプラグを抜いて出てきたものは・・・
もはやオイルではなく・・・・
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大半は水っ!(((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル
できる限りクリーニングして、組付け、
オイル交換をしっかりやり仮復旧をするつもりだが、
路上を走るつもりならミッション載せ替え必須かと・・・
なかなか前途多難なので、本日はココまで。
そして、もう一台のムルティプラはお猿号。
またもや点灯するようになった妊婦マーク。
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札幌では日常的な風景
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ディーラ網が貧弱な北海道では、玄関先で車にPC繋ぐのは
庭先でジンギスカンをやるのと同じくらい普通。
いつもの文言。
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毎度のコネクター。
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ほじって、金具を起こし接触改善を図り、
コンタクトスプレーで清掃、グリスで防湿して
組み付け。
今度は何時まで持つか・・・
また、お猿号(ムル)はマフラーの蛇腹が切れかかっており、
こちらも作業しなければならない。
本当にムルはトラブルが絶えない。
こうしてみると、145は優秀。
ほとんど壊れない。
国産車かと思う。
こっちは本気で30年乗れそうだ。
Posted at 2019/06/02 23:24:29 | |
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ムルティプラ | 日記