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ファクトリーお猿のブログ一覧

2020年10月11日 イイね!

革シート修繕とリアサス錆落とし など

適正化工事が進むライトバン・206SW。



今日は、革張り部分が擦れてみっともなくなっていた部分の補修をやってみた。




GEDC0754
GEDC0754 posted by (C)factoryosaru



走行7万km相応のヤレ具合。
個人的には、自動車のシートは布のほうが良いと思う。



さて、補修材料は住宅の外壁(サイディング)の
ジョイント部分を防水するシリコンシーラント。



窓掃除用のスプレーで油分を落としてから、
黒と白を調色。
ガレージに落ちていた金具をスパチュラに見立てて、
インプラントの印象を採る時のように手際よく練和する。



GEDC0757
GEDC0757 posted by (C)factoryosaru





それを、患部に塗布する。
本革でも合成皮革であっても、ベースに塗装してあるだけなので、
強力に付着する材料なら何でも良い。



縫い目ごとのパーツに見立てて、マスキング等はせずに、
シリコンをパーツごとに塗りつける。


GEDC0760
GEDC0760 posted by (C)factoryosaru




直後は厚みが出過ぎるし、過剰な光沢が気になる。
塗布後20~30分程度経過したところで、ヘラで伸ばしていく。
余剰な部分はヘラで集めて除去する。



GEDC0762
GEDC0762 posted by (C)factoryosaru




広範囲に及ぶパーツでは、傷みのある部分の周辺だけに
シリコンを塗布して、ボカシ塗装のようにすることも可能。

一時間くらい経過したところで、手袋を履いた手で表面を
撫でてやると、適当に「ツヤ消し」になり、周囲に溶け込む。




 ↓ 画像のとおり、指で撫でた部分が ↓
     つや消しになっている。


GEDC0772
GEDC0772 posted by (C)factoryosaru






そして・・・

完成



GEDC0771
GEDC0771 posted by (C)factoryosaru



運転席も、助手席並に綺麗になった!!
完全な硬化には数日要するので、
不用意に座らないように注意だ。






余ったシリコンシーラントで、シャーシもメクラ蓋を
装着。


GEDC0766
GEDC0766 posted by (C)factoryosaru


新車時には、メクラ蓋が付いていたのだが、
劣化していたので取り外した場所に、
Aliexpressで購入した35mm blank plugを装着。



GEDC0767
GEDC0767 posted by (C)factoryosaru



中央の膜部分はは、電線を通すことを考えられた製品なので、
強度が足りない。
シリコンシーラントで補強をしておく。





実は、この奥にも、フロアパネルに穴が空いている部分があるが、
ココはパネルに折り返しがつけられており、先のblank plugは
装着出来ない。



純正部品を調達するべく、仕方なく市内のDへ向かうが、



floor_plug_7203_79
floor_plug_7203_79 posted by (C)factoryosaru



あいにく、早い時間に閉店していたため、ジョイフルAKへ。



DSC_2857
DSC_2857 posted by (C)factoryosaru



なんでも売っているジョイフルAK。
家でもクルマでもDIYで困ったら、やはりココ!




32~37mmのテーパー状となっているので、
パネルの折返しの厚み等に関係なく装着可能。


DSC_2859
DSC_2859 posted by (C)factoryosaru



ココも後日、シリコン仕上げかな?









午後はリアサスの錆落とし。



GEDC0774
GEDC0774 posted by (C)factoryosaru



研磨パッドでロアアームやメンバーをゴシゴシ



GEDC0775
GEDC0775 posted by (C)factoryosaru



程々に錆落とししたら、
いつものサビキラーで塗装。


DSC_2858
DSC_2858 posted by (C)factoryosaru



数日後、フロントサスと合わせて、
鉄部用の錆の上から塗れるタイプの
ペイントで塗装仕上げ予定。
住宅用で、便利なものが出ている・・・




タイミングベルト関連がドイツから到着するまで
時間がかかるため、その間に色々と遊べます。



ということで、完成まで楽しめる古いクルマは最高の道楽です♪






メモ パワステ高圧側 10mm 低圧側 12.3mm
高圧側って7.9とかじゃないのか? へんなの・・・



今回の革シート補修は、こちらの動画を参考にしました。
シリコンおじさん・シリコン大先生として大変有名な方のようです。

















Posted at 2020/10/11 21:58:07 | コメント(2) | トラックバック(0) | プジョー206バン | 日記
2020年10月09日 イイね!

誰も読まないだろうが、アンダーコート考察

伊仏のタイミングベルトの設計の違いについての記事の中で、
アンダーコートに関するコメントを頂いたので、
私なりの考えを述べてみることに。


結果からいうと、その有効性は甚だ疑問。


雪国で愛車を長く乗りたい人は、アンダーコートを
施工してもらう人が多いと思うが、本当に必要だろうか。

1999年まで本州の非降雪地域に暮らし、その後北海道に
住むようになったが、当初アンダーコートなど知らなかったし、
知った後も、当時は財務がタイトだったこともあり無視して
6年(12万キロ)くらいアルファ145を乗り続けていた。
若い頃は、雪の中を走り回ったし、毎週末スノーボードに出かけていたが、
特に錆びることなく、車検等でお世話になっていた秘密基地でも、
意外に錆びないね~と言われていた。
結構神経質に、下回りの洗浄をやっていたが。


その後、子供を授かり生活スタイルが代わり、
クルマで距離を走り回ることは少なくなった。
ノックスドールの永遠に固まらないタイプではない、
厚みをもった軟質のアンダーコートを施工してもらい、
あまり下周りの洗浄を
しなくなった。

すると次々サビが発生し・・・
サイドシルとフロアパンの継ぎ目に穴が開くようになりその後数年で
145は廃車。途中で増車したムルティプラは未だ現役だが、アンダーコートの下で広がった錆に苦しんでいる。




もっとも、新車時から年数が経ってきたので、晩年は錆の進行が
目立ったのかもしれないが、重篤な症状が見られたのは、
パネルの継ぎ目や鉄板の突端部などで、アンダーコートが途切れた
ところから、剥がれ落ち、その先のフラップ状になった
アンダーコートを剥がしながら鉄板の様子を見ると、
アンダーコートの下でミルフィーユ状錆が進行してざくざくになっていた。





錆の写真は、当ブログのあちこちにあるので、見てもらうこととして、

↓ アンダーコート下に広がる錆の画像を含む記事はこちら ↓
https://minkara.carview.co.jp/userid/398935/blog/44156913/

https://minkara.carview.co.jp/userid/398935/blog/44460711/

*後付のアンダーコートは剥がれやすい 
 メーカー純正工場での施工のものと比較すると、
 下地調整があまりうまく行かないから仕方ないのかもしれない。




先日、冬用車両を探しにあちこち中古車店を見て歩いてた時に、
興味深い車両を発見した。

テールゲートに「ブルーライオン 札幌北」のステッカーのある
10年落ち 走行6~7万キロのプジョー207

なんと、札幌のクルマなのに、アンダーコートの施工ナシ!!

そして、下回りの錆の少なさに注目!




右サイドシル 前方






右サイドシル 中央





右サイドシル 後方







右後方、燃料パイプのハンガーの周囲に錆がある。





ざっと見てココだけ錆があったが、あとは「本州のクルマ」かと
思うくらいに綺麗。


もしかすると、純正でもアンダーコートはされているので、
余計な社外後付のアンダーコートなど施工しない方が良いのかもしれない。

ホースハンガーの付け根は、フロアパネルに切れ込みが入れられているので、
その断端が錆びやすいということがわかり、この部分には
予めリフトアップした時に、浸透性のあるノックスドール等を
吹いておけば良さそうである。

この個体は走行距離が少ないので、
距離が12万キロとか20万キロと伸びた時にどうなるのかは
未知数であるが、後付のアンダーコートをしないという選択肢が
十分考慮できるのかもしれない。


なお、このブログは雪国で後付のアンダーコートを施工しようとする
愛車オーナーや、施工業者を非難するものではありません。
あくまで、一素人の経験に基づく与太話程度に捉えていただけたら幸いです。
Posted at 2020/10/09 23:09:03 | コメント(5) | トラックバック(0) | お猿の生息環境 | 日記
2020年10月08日 イイね!

追記あり 伊仏の設計思想の違いを堪能 タイベル調整とムル冬支度

自動運転にハイブリッド、オーディオだ、LEDだ、インチアップだという
昨今の所謂車好きの皆さんの関心事からかけ離れており、
誰も読んでいないかもしれないが、
タイミングベルトの調整について考察を続ける。


2年前、走行5万キロ時に中古車屋でベルト交換された状態で
先月納車された我が家の206SW。納車時の走行距離は7万km。



納車時のタイミングベルトのテンションが強すぎて、
それによりアイドラプーリのベアリングが潰れてしまったのではないか
ということを述べた。

「では、整備解説書通りの張力にしてみたら如何だろうか?」と考え、
今朝調整してみた。



GEDC0732c
GEDC0732c posted by (C)factoryosaru


プジョー謹製の整備解説書では、「エンジンが冷えているときに」
テンショナの指示針が、切り欠きのところに来るべし!と、明記されている。
実際そのとおりにしてみた。

また、エンジンが暖まると、ブロックやヘッドが熱膨張するので、
自ずとベルト張力も高まり、調整前の冷間時のときのような
ベルトテンションとなることがわかった。




GEDC0732
GEDC0732 posted by (C)factoryosaru



comparison
comparison posted by (C)factoryosaru




ちなみに、フィアットやアルファだと、ベルト張力に関して
具体的な指示は何もなく、常識的にと考えて、
冷間時に針が真ん中あたりを指すように
セッティングすると、エンジン始動直後から
ベアリングの異音が発生。
実際には、かなり緩めにセッティングして、
エンジンが完全に温まっても、指示針が中央を超えない
(出来れば下から1/3くらいに留める)程度に調整
しなければならず、熟練を要する。

これと比較すると、プジョーのほうが誰にでもわかりやすい
具体的な指示があり、親切であるように感じる。





さて、整備解説書通りにセッティングし直したタイミングベルトで
エンジンを始動してみよう。







整備解説書通りの調整すると、
冷間時の異音は解消。

しかし、暖機運転後はベルトのテンションが
納車時の状態に近くなり、
異音が発生する。



prev_warm
prev_warm posted by (C)factoryosaru


元の状態だと、エンジンが暖まったときは、
オレンジのあたりを指していたのではないか?
テンショナ台座の長四角の穴は張力調整代の最大値で
其処にほど近い!!!


ベルトの取り回しを鑑みると、時計回りのクランクシャフトプーリ
の一つ手前が、アイドラプーリである。
また、バルブスプリングを押し下げる力によりカムシャフトプーリには
ベルトの進行方向と逆方向の力が断続的に発生し、これによる影響を
最も受けるのも、同プーリである。




ちなみに、プジョーRFNエンジンでは、
給排気カムスプロケットとクランクプーリの3箇所に位置決めの穴があり、
そこに棒を差し込むことで、簡単にベルト交換ができるようになっている。
この方式では、ベルトテンショナの張り/緩め具合によって、若干の
バルブタイミングの狂いが生じる。(実用上問題ない)
プジョーは歴史的に旧植民地の発展途上国等に多数デリバリー
されており、容易に整備できるよう考えられているのかもしれない。
(国産車によくある「合いマーク」によるバルタイ調整と同様)







こんな感じで、屋外で気楽にタイベル交換。
整備環境がよくないところでも、らくらく整備!
タフなクルマである。






いっぽう、フィアット・アルファ系では、
レージングエンジン並にバルブタイミングが狂わないことに拘っており、
タペットカバーを開いたうえで、カムシャフト本体を精密な
治具で固定し、カムシャフトとカムスプロケットを固定しているボルトを
少し緩めた状態でテンションを調整することで、テンションの掛け具合による
テンショナプーリの位置の違いやベルトの伸び等の影響を皆無にするように工夫されている。(*)
イタリア車の超絶気持ちいい、繊細でダイナミックなエンジンの吹け上がりは、
この辺が影響しているのだろう。しかもきちんと運転すれば、非常に低燃費。


(*)カムシャフトとカムスプロケットを固定しているボルトを緩めると、スプロケットが前後5°くらい回転できる「遊び」が設けられている。テンショナを調整すると、スプロケットが僅かに回転するが、カムシャフトは一切動かない。そこまでこだわるのがイタリア車。

(追記1) 2020年10月10日 プジョーの整備解説書Haynesを読み込んでいたら、上記固定方法だと、バルブタイミングの狂いが生じる場合も承知しており、その場合は、吸気カムのスプロケットを治具で固定した状態で、クランクシャフトスプロケット固定ネジを緩めて、スプロケットのみをずらして調整するようになっている。調整箇所が1箇所で済むのは合理的だ。もっとも、プジョーの場合、3箇所の固定用治具の精度がテキトーで結構グラグラ。そもそもアバウトな作りなので、神経質になったところで仕方ないというのが実情だ。走った感じだと、プジョーのエンジンもなかなか味わいのある回り方をするし、運転していて楽しいエンジンだ。


(追記2) プジョーのRFNエンジンのタイベル交換では、フィアット・アルファ系と比較して・・・
1,ダイレクトイグニッションコイルの取り外しが必要ない
2,TDCを求める必要がない (スパークプラグすら外さなくてよい)
3,タペットカバーを開けなくて良い
4,スプロケットの調整箇所は1箇所(上手く行けば、やらなくても良い)
単にベルトを掛けかえるだけ?
非常にシンプルに感じる。


(追記3)プジョーのRFNエンジンは、中低速トルク重視のなんの変哲もない2litre
DOHC16Vエンジンだ。可変吸気管や可変バルブタイミング機構もなく、シンプルそのもの。ハイオクガソリンでレッドゾーン6500rpm、最高出力138psという、カタログスペックオタクなら小馬鹿にするような低出力エンジンだ。
「可変なんちゃら」といった余計なギミックが付いていないので、過渡領域での吹け上がりが実に自然で扱いやすく、気持ち良いエンジンだ。しかもトルクは20kg-m近く出ており、日常生活の中で、「高回転・高出力の同一排気量」のクルマよりずっと速く走れる。これは、車体が小さくて軽いことに依るところもあるが、クルマはトルクで走るということがよく分かる。
*リンク先は「からけん」さんの記事です。








ということで、純正値でテンションかけても、暖まったら異音が発生。
アイドラプーリのベアリングが壊滅的状態であることが分かった。
タイミングベルト一式は全交換はすでに決定しているのだが、
自らが納得したうえで次へ進めたいものだ。









その後は、フロントサスのサビのひどい部分を塗装。


GEDC0739
GEDC0739 posted by (C)factoryosaru


ある程度錆落とししたら、おなじみのサビキラー。






ファクトリーお猿の車両は、サスペンションのボルトナットは
カバー付きが標準。


GEDC0741
GEDC0741 posted by (C)factoryosaru


これで、雪国を走り回る車両でも、固着を免れられる。
次ココを弄るのは必ず自分。
少しずつ自分仕様に♪






あわせてムルティプラの冬タイヤ交換。
ガレージにプジョーが入庫しているので、
屋外作業だ。



GEDC0748
GEDC0748 posted by (C)factoryosaru


札幌の原風景。
いたって普通、よくある景色。





タイヤ交換、早すぎないか?
実は、ムルティプラのリアサスが大変なことに・・・


GEDC0746
GEDC0746 posted by (C)factoryosaru


サブフレーム(メンバー)が腐って、
バンプラバーが落っこちている。





現在まだ大丈夫そうだが、コイルスプリングや、
ショックアブソーバの受け部分が腐食すると非常に
危険なので、メンバーごと交換をすることに。

ただ、目下タイベル関連の部品入庫待ちで
もう少し時間が掛かりそうなプジョーがリフトアップ中であること、
また、ベルトを外した状態により、更に作業時間を要することになる可能性も鑑みると、
ムルティプラは秘密基地に預けてプロに作業してもらうことにした。
サブフレームを外した状態で下回りのペイントも依頼できるし・・・




リアサスのサブフレームに取り付けていた亜鉛プレートの撤去


GEDC0745
GEDC0745 posted by (C)factoryosaru


後塗りのアンダーコートは、容易に剥がれる。
メーカー製の塗装の下にサビが広がる。
酷い、酷すぎる・・・





ホイールハウス内のボディパネル断端の
塗装が浮き、サビが発生している。


GEDC0752
GEDC0752 posted by (C)factoryosaru


このような場所は、サビキラー+塗装を
行っても、塗料の乗りがわるくすぐサビが再発する。


最近はNoxudolのあわせ技を採用。
剥がれかけた塗装とサビたパネルの間に750を含浸させ水分を置換する。
その上から永遠に固まらず、柔らかい状態が持続するワックス系の防錆塗装剤300の塗膜を
乗せる。
300は塗装のチッピングが無いのが特徴で、多少塗膜に傷が付いても、周囲から塗膜が伸びて
治癒するらしい。従来型の厚塗りアンダコートでは、早晩割れ目が
発生し、そこからミルフィーユ状のサビが塗膜の下で広がるのを
しばしば目にしている。その可能性が低くなるようだ。

同社の推奨する中古車のサビ進行抑制プロトコルで、
サビを落としきれない構造物、パネルの合わせ目等に
有効とされているが、効果はいかに・・・





Posted at 2020/10/08 23:47:21 | コメント(3) | トラックバック(0) | プジョー206バン | 日記
2020年10月04日 イイね!

異音チェック プジョーの部品は軽自動車用より安い





ヤフオク・格安・プジョーの適正化工事を実行中。

先日から記事にしているように、冷間時のエンジンからの
異音が気になる件。

聴診器を当ててみたところ、補機ベルトのテンショナ付近で
最も音を拾ったのだが、ちょっと音が遠い感じ。
また、補機ベルトを外しても異音は発生するので、
こちらはシロということは、コレまでの記事で紹介した通り。




今日の目標は、タイミングベルトカバーを開けて診断すること。




先日の予習のとおり、ECUの台座を車体から外す(配線は繋げたまま)


GEDC0697
GEDC0697 posted by (C)factoryosaru







206では、右のエンジンマウントを外して作業をすることになるので、
オイルパンに単管ジャッキをかける。



GEDC0699
GEDC0699 posted by (C)factoryosaru


マフラー交換や修理、オリジナルマフラーの作製などに重宝する♪







206のマウントの構造はこうだ。



mount
mount posted by (C)factoryosaru



早速右マウントを外すにあたって、キノコのようなbufferが
34mmのソケットレンチが必要。
樹脂ネジ故、締め付けトルクはM6程度で良さそうだが、
奥まっているので素手やモンキだでは外すことが出来ない。




近所のアストロがオープンする時間までは、他のことをしよう・・・

とりあえず、液が漏れ出しているパワステポンプを外してみよう。



GEDC0700
GEDC0700 posted by (C)factoryosaru


スターレットクラスに2Litre直4を積んでしまったS16の場合、
エンジンルームが非常にキツキツなため、様々な工夫がなされており、
ウオッシャータンクの首根っこが外れるようになっている。

そのあと、ポンプの取り外し・・・





ラジエタファンが稼働しているときに、
バタバタ煩いのも改善。



フロントグリルを取り外す。


GEDC0702
GEDC0702 posted by (C)factoryosaru






パワステクーラーとファンが干渉していたので、
グイッと曲げておく(笑)


GEDC0704
GEDC0704 posted by (C)factoryosaru





ファンとラジエター本体の間もパタパタしていたので、
自転車のチューブにゴムのりつけて挟んでおく。


GEDC0705
GEDC0705 posted by (C)factoryosaru




ラテンのクルマにはテキトーな修理が似合う





そうしているうちに、アストロへ34mmソケットを買い出しに行き、
続きを行う。



GEDC0708
GEDC0708 posted by (C)factoryosaru


右エンジンマウントを分解
キノコ(12)は蛇口をひねるくらいのトルクで外すことができる。
プジョーのマウントは軽自動車もびっくりするくらい安価(数百円)なので、
一緒に交換することに。




で、メーカーの整備解説書には206の2Litreエンジン車は、エンジンマウントを
すべて切ってから、エンジンを車体左に寄せて作業するように書いてあるが、
Haynesやネット上の情報だと、右マウントだけでやっているようなので、
簡便なやり方ですすめることに。




ところが、最初から難儀・・・




GEDC0711
GEDC0711 posted by (C)factoryosaru




ベルトカバーと車体とのクリアランスが非常に狭く、
ヘキサゴンレンチを一部切ってボルトを回すなど
工夫が必要。





バルクヘッドに近い側のボルトを緩めるには、
クーラントのタンクをずらしたり・・・(M6一本)



GEDC0713
GEDC0713 posted by (C)factoryosaru



上顎7番の抜髄のような感じで、
かなりアクロバティックな角度に
手先を曲げながらネジにアクセスしたり、


GEDC0723
GEDC0723 posted by (C)factoryosaru



145やムルティプラの作業が超絶簡単に思えてくる。





作業をすすめると、
前オーナーが購入する際に扱った大阪の大手輸入中古車ディーラ
でタイベル作業した際に紛失したと思われるボルトを発見したり・・・
(タイミングベルトカバー・下の前側のボルトココだけ謎にM8・他はすべてM6)



GEDC0724
GEDC0724 posted by (C)factoryosaru





すべてベルトカバーを取り外すと、タイベルのテンション掛けすぎ
であることを発見したり・・・



GEDC0722
GEDC0722 posted by (C)factoryosaru


温まって、異音が消えても、
アイドリングしていると、
なんとなくベアリングの音がうるさい感じも。




おそらく、整備解説書など読まずに流れ作業的に施工しているのだろう。
それから、中古車店の言う「タイベル交換済」はあてにならない。
どの程度の技術で作業しているか?
優良部品を使っているのだろうか?
前回のタイベル作業から2万キロということだが、
この通りである。



こうなると、バルブタイミングが狂っていないかチェックしてみたくなる。


クランクをピンで固定し、
カムシャフトプーリに固定ピンが入ることが確認できた。
どうやら、バルタイは合格点のようだ。



GEDC0727
GEDC0727 posted by (C)factoryosaru




ココまで作業したところで、
キーサポート北海道さんがやってきて、
https://www.key-support.co.jp/
206SWのスペアキーを作製。





職人さんという感じで、確かな知識と
正確な技術、良心的な値段で作業して頂きました。





なんでも、リフト上にのったタイベル作業中の
クルマでイモビキーの複製を行ったのは初めてのようで、
かなり驚かれたようですが、我が家はこれが普通です♪


(鍵屋さんが来た時のイメージ画像)













さて、最後にカバーを外した状態で異音の出どころをチェック。





動画




異音はエンジンの回転に相関する、しかし音の出る周期は
タイベル1周ぶんくらい。
手でクランクを回したことのある人は分かると思うが、ぐるっとまわすと、軽く回るところと急に重くなるところがある。
そのときに、「ギュッ」という音が出ている。
各ベアリングに聴診器を当てると、確定診断。
アイドラプーリから例の周期で雑音が出ていることを確認。

考察)前回のタイベル作業でテンションを掛けすぎたことが、
アイドラプーリのベアリングの破壊につながった。


動画の通り、原因がわかったので、
即対策!

ドイツのディスカウントショップに
注文。


フィアット・アルファのパーツの価格は国産普通車並だが、
正直、プジョーのは軽自動車以下かもしれない・・・




purchase
purchase posted by (C)factoryosaru



オイルエレメント 2.2Eur、 WP 24.32Eur タイベルキット 35.77Eur
もう、軽自動車なんて乗っている場合じゃないですよ!(笑)

送料も安めだし速いと5日くらいで届くので、
輸入車のパーツを国内で買う理由は皆無。



忘備録


RFNエンジンのフライホイールロック専用工具の寸法



RFN flywheel locking tool demension
RFN flywheel locking tool demension posted by (C)factoryosaru




tbelt
tbelt posted by (C)factoryosaru




やっぱり中古車直しは、楽しい!
















Posted at 2020/10/04 23:24:29 | コメント(2) | トラックバック(0) | プジョー206バン | 日記
2020年10月01日 イイね!

冬用車を冬にむけて準備

ヤフオク格安車、
出所不明という車両なので色々ありますw

コツコツ直すつもりで仕入れているので、
こんな感じ。



GEDC0688
GEDC0688 posted by (C)factoryosaru



206は、ボンネットに開けられたグリルから外気導入するようになっているのだが、
右ストラットタワーの周りにエンジンルームとの隔壁が設けられている。
その隔壁の付け根から大量の錆が・・・(1)


水が溜まるのでしょう。
しかも、初代オーナは岩手県なので、
札幌と同じく塩害を受けているとも考えられる。


可能な限り錆を落とした上で、ストラットタワーと
隔壁のパネル合わせ目に浸透力のある錆止め
Noxudol750(無職)を染み込ませ、
Noxudol300(固まらないワックスベースのアンダーコート)
を施工します。(2)&(3)


コレまでの経験上、錆を100%落とすことは不可能に近いし、
多少残した上で、サビチェンジャー塗布+塗装しても
また再発・・・結局、錆の上から処理できる
Noxudol製品が一番良いような。
ていうか・・・最強!


で、水が溜まる原因としては、右ストラットタワーに
車体番号の刻印があり、それが見えるように、
外気導入部のカバーに穴が空いている。

ここから雨が侵入し、今回の錆びている部分に
水分が溜まるのだと考えられる。 (4)

この部分にテープを貼り付け、雨が入らないようにしておく。
(赤カコミ)、 車検時はこのカバーを取ればよい。





室内では、インパネ中央のマルチファンクションディスプレイ
のバックライト切れ。


GEDC0694
GEDC0694 posted by (C)factoryosaru


弄っているうちに、1個だけ生きていたバルブも切れて
3個交換が必要となる。wedge bulb T5

あと、画像の通りドラレコ取り付け。



ちなみに、この眺め好きです!
ボンネットのエアインテーク、フードの切れ込みなど
いちいちデザインされていて格好いい!
*このデザインのハイライトとなるエアインテークが錆の原因なのだがw





あとは、異音調査に先駆けて、ECUのずらし方を確認。


GEDC0695
GEDC0695 posted by (C)factoryosaru


画像にある通り、エンジン側のM6ナットをひとつ
外すだけで、簡単に横にずらすことが出来ます。

狭いエンジンルームに無理やり2Lエンジンを搭載しているが、
なんとか整備性を損なわないように努力したあとが感じられる。



独特な形をしたエンジンマウント



GEDC0696
GEDC0696 posted by (C)factoryosaru





tensioner_noise
tensioner_noise posted by (C)factoryosaru



この辺に聴診器を当てると音が聞こえる。
ただし、画像の矢印がさしているところは、
補機ベルトのテンショナ。

コレ自体は「シロ」なので、異音の発生源は
補機ベルトテンショナ近くのエンジン本体ということになるのか?






Posted at 2020/10/01 23:22:37 | コメント(1) | トラックバック(0) | プジョー206バン | 日記

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プジョー 206SW (ワゴン) 獅子印貨物自動車 (プジョー 206SW (ワゴン))
主に冬に足車として利用していた照雄小児が壊れて不動産になってしまったので、新足グルマとし ...
フィアット ムルティプラ 普通のミニバン (フィアット ムルティプラ)
我が家のメイン車、ムルティプラ。 走ってよし、乗せてよし、スタイル良し(?)の 5MT ...
アルファロメオ 145 弐號機 (アルファロメオ 145)
やっぱり、この特性、止められません。 で、2013年春に2号機導入。 現在の車にはない ...
ダイハツ テリオスキッド 照雄小児 (ダイハツ テリオスキッド)
掴みどころのないスタイルとは裏腹に、縦置きFRレイアウトに軽自動車離れした剛性感のある車 ...
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