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ファクトリーお猿のブログ一覧

2025年04月28日 イイね!

プジョー地上に降りる クラッチ エア抜き 攻略法

2月のクラッチトラブルからずっと宙に浮いていたプジョー・バンが地球上に戻ってきた。






数日前に、リフト上でクラッチ組み込み、ミッションとエンジン結合、スターター組付け、インテーク・インジェクター等組みつけ、ラジエターホース取り付けとクーラントの補充、ミッションオイルの注入、クラッチラインのエア抜きを済ませ、バッテリーとエアクリーナーボックスを下に戻してエンジンまでかけたのだが、

数日置くと、クラッチの踏みごたえが頼りない・・・


車体が完全に冷え切ると、クラッチフルードラインに噛み込んだエアーの気圧が下がり、クラッチペダルの踏みごたえがふにゃふにゃになる。

つまり、エア抜き不完全ということ。

DIYあるある。



再度エア抜きをしつこくすることに。


ただし、プジョー206 S16の場合、
小さな車体に2 litre エンジンなので、とにかくエンジンルームのクリアランスが
絶望的に狭い。

インテークやコレクタータンクを装着した状態だと、
クラッチレリーズシリンダのエア抜きしようにも、
まともに手が入らない。

駄菓子菓子、

いくら天邪鬼なフランス人でも、クラッチラインのエア抜きのために、
スロットルボディから、インジェクターやコレクタータンクをすべて撤去しなければならないということはないだろうとの仮説で、
あれこれ考えた結果。


奇跡的に、これらをバラさずにエア抜きする方法が分かったので、記事にしよう。




まずは工具の準備。
フレアナットレンチ11-13mmの柄を切断し、
狭い作業スペースでの振り角を確保する。

レリーズシリンダのニップルにシリコンホースを被せ、11mmのレンチをかける。

プジョーのレリーズシリンダーは本体もニップルもナットもすべてプラ製だ。
鉄製と違いサビで固着することはないので、
このような短い柄のレンチでも充分事足りる。




実際のレイアウトはこうだ。


横置きエンジンの前側に鎮座する、コレクタータンクは、ラジエターまで2-3cmに迫る。

当然上からレリーズシリンダへは手が届かない。
● 赤丸の部分がレリーズシリンダ



車体の下に潜り、レリーズシリンダーのホースをつなげ、ニップルのネジに11 mmの柄を短くしたレンチをかけておく。

あまりに狭いので、↑の作業をするだけで大変!
口の開かない患者さんの奥歯の治療の如く、どちらから手をいれるか、
術者の位置はどうするか?
非常に考えさせられる。




レリーズシリンダのニップルから出たシリコンホースは、
上方へ伸ばし、ワンウェイバルブを挟んで下方へドレーンを伸ばしておく。



リフトで作業する場合は、
ドレーンのカップを発泡スチロールの上にのせた丸く穴を開けた木材に
はめ込むと安定して扱いやすい。



10回程度、ダメ出しでエア抜きを行って、
エアクリーナボックス等を下に戻してエンジン始動。


クランクエンドシールや、インプットシャフトシールなど、
今回DIYした部分からのオイル漏れもなく、
近所を試運転してきた。

一見調子良さそうだが、
シフトアップ直後に息継ぎしたり、
ゆるい上り坂の停車寸前に突然エンストしたりするのは、
以前と変わらす。


ISCVあたりがつまりかかっているのか?
このエンストがでたタイミングでエンジンの制御エラーが発せられることはなく、
まるで窒息させられたようなストールの仕方をする。

試しに、スロットルバルブをむき出しにして、吸入口を手のひらで塞ぎエンジンを窒息させると、同じような感じでエンストとする。

こちらは、もう少し研究が必要そうだ。






さて、我が家の2柱リフトのピストンシリンダーがオイル漏れするようになってしまった。



HCRC nowというショップで各種油圧機器のピストンシールを扱っているようなので、覗いてみることにする。


また、その作業手順等は、こちらの動画が非常に丁寧に作られているので、参考になる。
それにしても、最近は車関連のDIYerの動画編集技術は素晴らしいのひとこと。





Posted at 2025/04/28 01:04:43 | コメント(1) | トラックバック(0) | プジョー206バン | 日記
2025年04月20日 イイね!

プジョー・バン の組み立て

クラッチ交換作業が終わったので、周辺機器の組み立てを行う。



もとに戻すだけなので、あまり写真撮ってないが、続ける。



ミッションをエンジンから外す際に、クラッチのレリーズシリンダー(slave cylinder) を一時的にミッションから取り外す必要があったのだが、その時に、シリンダーを、その長軸方向と違う方向捻ってしまい、クラッチフルードを漏らしてしまった。 どのみちエア抜きが必要なので、新しいのに交換しようと思ったら見当たらない。
新しいモノを持っていたような気がするのだが、一定時間(*)探しても見つからないので、再度欧州に発注した。

(*)仕事でも趣味でも作業の効率化のため、探し物は15分以内と決めている





しかし、待つのも嫌気がする。

一度外して清掃して再度組み付け、することに・・・






実際にレリーズシリンダーを組み付けて、エア抜きを行う。
通常は2人で行うが、ワンマンでもできるようにシステム化してある。





ブリーダから上方に伸びるホースをつなげワンウェイ・バルブを接続しておく。
運転席でポンピングして、ペダルを木材で押し込んだ状態で固定。
ブリーダのコックを緩める。


作動テストの結果、漏れは見られないのでこれでよし。





プジョーはとにかくエンジンルームが狭く、奥まったところのボルト・ナットを緩めるのに、レンチの振れ角が確保できないケースが多々ある。

下の画像のようなツールを使うと、作業が捗る。



右ドライブシャフトのベアリングの固定がなんとM7(11mm)という、鬼畜サイズ。しかもディープソケットが必要!!


ここは、周囲にパワステホースやエンジンマウントなどがあり、作業クリアランスがなさすぎるので重宝する。

因みに、分解時は、メガネレンチでちまちま取り外したので、
組付けまでの間に、必要工具をネットでポチッ

こうやってガレージの工具は無限に増えていく・・・




サーモスタットの交換



アルファロメオやフィアットと違い、
サーモASSY交換ではなく、お財布に優しい設計。





作業中に破いてしまったラジエターホースは、新品交換。





そのまま組み付けると、パワステ配管と干渉するので、
微調整するが・・・


取り外したホースを見ると、やはりホース分岐部のところに干渉した痕が見られる。


小さい車にでかいエンジン積みすぎだろ・・・





コレクタータンク取り付け、分割していたブローバイのパイプの再接合、
インジェクターの取り付けなど





クリップ式のバンドは、それ専用のプライヤーがあると便利。
汎用の工具では、再利用はほぼ不可能と思われたが、専用品があると速くて確実!

ヒューエル・デリバリーレールは、オール・プラスティック製。
欧州車の樹脂は信用できないので、組み付け時に潰さないように気をつける必要がある。



ほんと、まともに写真撮っていないが、
概ね作業は終了した。


プジョーは、ミッションオイルの注ぎ口が絶望的に小さく、周囲のレイアウトの関係上自然落下式で注入することになる。
これに何時間もかかるので、寝る前にセットして明日の朝確認することにする。



あとは夏タイヤに履き替え、再始動を待つばかりだ。

Posted at 2025/04/21 00:35:38 | コメント(0) | トラックバック(0) | プジョー206バン | 日記

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「カムシャフトセンサーの配線焦げてた http://cvw.jp/b/398935/48580969/
何シテル?   08/03 23:01
アルファ145、ムルティプラ、プジョー206SW乗りのお猿です。 広島県生まれ東京育ち。 物心ついた頃からクルマ好き。 大学卒業に合わせて、 満員電...
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