沖縄本島のヤンバルクイナ、西表島のイリオモテヤマネコ、そして石垣島のカンムリワシ等の自動車による事故死が過去最悪ペースだとか・・・。
石垣島も新空港ができて観光客が増えたせいでしょうかねぇ、今年になって道で轢かれて死んでいるシロハラクイナやカラス、セマルハコガメなんかを毎日のように見ます。
レンタカーの運転手の方は基本的にスピードを出しすぎなんですよね。
市街地以外は信号もほとんどないのでスピードを出したくなるのも分かるのですが、クイナ等の鳥は突然道に飛び出してきます。
慣れた地元の人間でも時速40km/h以上出していると飛び出してくるクイナを避けるのは相当困難なので70km/hとか出してるタクシーやレンタカーなんかはまず避けられないと思いますよ・・。
もっとも石垣島での最高速度は50km/hなのですでにスピード違反なわけですが。
(2013−10 家の隣の敷地にいるシロハラクイナを2階のベランダから撮影)
西表島のイリオモテヤマネコなんて推定の生息数100匹のうち5匹が今年交通事故で死んでいるそうで、このペースだとおそらく数年で絶滅って事になるんじゃないでしょうかねぇ。
もうこの際、レンタカーには時速40km/hのスピードリミッターでも付けたらいいんじゃないかって真剣に思うくらい深刻な状況です。
ちなみに石垣島ではカラスもよく轢かれて死んでいます。
どうやら車に轢かれたクイナ等の屍骸を食べているところを更に轢かれてしまうようで二次被害というか負の連鎖になっているようです。
トップの写真は石垣空港へ向かう途中の道で撮影した轢かれたシロハラクイナですが、撮影後に屍骸を道端の雑木林の方へ避けておいたのですが、帰り道に見たらまた道の同じ場所に置かれていました。
どうやらカラスが車に轢かせて食べやすくするために屍骸を移動させるようで、回収してしまわないと効果が薄いのかもしれません。
(石垣市ではカラスは駆除対象となっているのですが、だからといって車でひき殺すっていうのもどうかと思いますし。)
同じような事はカンムリワシにも言えていて、夜になると畑から道に出てくるカエルを捕食するカンムリワシが道路上にいることがあります。
車で走っていると路上にいるカエルを避けるのはほぼ無理なのでひき殺しながら走る事になるのですが、(ゆっくりとカエルを避けるように車を進めても、タイヤがカエルの横を通る寸前にカエルがジャンプして自らタイヤの下敷きになります)それらの屍骸もおそらくカンムリワシの餌になっていると思いますし、そのカンムリワシを車が轢いてしまう事になっていると思います。
さて、天然記念物のカンムリワシですが、石垣島ではけっこうその辺の道の電柱に止まっています。
車から降りた途端に飛んでいってしまうことが多いですが、カンムリワシのご機嫌次第では運がよければ写真を撮らせてもらえることもあります。
ただしフラッシュの使用はご法度ですので、くれぐれも発光禁止になっているのを確認してから撮影してくださいね。
(撮影 2013ー11ー7 石垣市郊外)
というわけで、観光で沖縄へいらっしゃる皆様はくれぐれもお気をつけください。
Posted at 2013/11/08 22:02:38 | |
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野鳥 | 日記