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　昨年、紀伊半島を襲った豪雨で被害が大きかった那智勝浦町。那智川の修復は現在も続けられています。この県道46号も大滝を過ぎて那智大社への入口を越えた所で通行止となっています。「道が無くなってます」と工事関係者が教えてくれました。那智山スカイライン（46号の一部）の再開までにはまだ時間が掛かるものと思われます。大滝・那智大社・青岸渡寺・大門坂は通常通り観光・参拝できます。個人的にはいつもより那智を訪れる回数を増やして復興を応援したく思います。

　昨年のこの時期にも出向いているのですが、またしても退散でした。崩土による通行止が継続していますし、地元の人によるとさらに来年も難しいようです。ここを通行するのはまだまだ先になりそうですね。この場所でＵターンして再び県道229号を走りました。上長井で県道44号に突入して那智方面へ行く余裕もあったのですが、Ｒ169の開通部分を楽しみたくて北上しました。北山川に沿ってウネウネと走るのは性に合っています。七色ダムの時間通行止は予想外でしたが、やはりＲ42よりＲ169の方が走る気になりますね。

　全線を走破すればマラソンぐらいの距離があるのだが、今回通行できたのは上長井から畝畑まで。その先は崩落のため一般車両は通行止のようです。持っている地図の和田川峡に紅葉マークが掲載されていたのが選択の理由です。実際にはそれほど紅葉はないですね。その代わり、大塔川林道のような断崖路が続きます（もちろん対向不可）。下を流れる川が綺麗で地元の林業従事者に感想を述べていたら、昨年の豪雨で土砂が溢れ河床が上がったため昔の美しさは全然ないと嘆いていました。川べりにあった柳がほとんど流され、蛍が減ったとのことです。それでもここの美しさは中々ですよ。早く全線開通して通り抜けできる日が来ることを待ち望んでいます。

　持っている地図には「峠で熊野古道と交わるＲ168のバイパスルート」と書いてある。古道と交わるのは写真の通りなのだが、バイパスという表現は如何なものかな。改良されつつあるＲ168とは比べものにならないくらいの山道ですからね。この基幹林道、幅員4ｍで路面状態には大きな問題なし。この辺りの県道や林道に比べるとかなり上等の部類に入ります。峠前後は展望が開けます。通行は川湯温泉から東に向かい上長井へ。さて、この後、県道44号にするのか229号にするのかは悩ましいところです。

　先日の紀伊半島ドライブは、Ｒ42→311と走り、竹筒にてＲ169に合流しました。昨年来、崩落により通行止となっていた竹筒－玉置川口間が開放されていることを発見しました（平日は時間通行止あり）。開放部分は帰路に走ることにして南へ向かって行くと、工事現場に遭遇しました（写真）。側壁にトンネル予定箇所の印が。どうやらこの辺りも道路が改良されるようです。瀞峡付近のＲ169の狭路も残すは例の通行止め区間だった蟻越峠のみとなりそうです。嬉しいやら少し寂しいやら、複雑な気持ちです。