
アルプスあづみのセンチュリーライド2012へ向け出発です。
夜間割引の権利を取得するべく、泣く泣くGiroの中継を流していたテレビを途中で切って荷物をClioに積み込みました。
こんな膨大な量。。。
と思っていましたが、積んでみれば意外とすんなり。
むしろ、まだまだつめそうです。
この辺Clioの大変気に入っているポイントです。
朝一番で松本入りすると、お風呂に入って時間をつぶし、センチュリーライドのスタート地点である梓水苑でとりあえず幕営準備。
松本に来たからには、もう一つ任務があるのでした。

その任務がこれです。
来月末のツールド美ヶ原に向け、その名高い激坂の様子を偵察するのです。

いや~な予感がしています。
入り口からしてこの斜度です。
想定を超えている予感がしていました。
その予感は当たりました。。。
ギアは39 X 25Tを装備していますが、とてもこんなギアでは登れません。
あまりにもきついので、一度足を着いてしまいました。
今の今まで、27Tとか存在理由がわからなかったのです。
ましてやプロが使うギアではないと信じていました。
それが、Giroでは最大15%ののぼりを攻略するのに、36 X 27Tなど、コンパクトドライブかつ27Tを装備しているようでした。
この数日の間ですが、27Tに対する考え方が変わっていた矢先だったのです。
激坂は、最大20%、平均15%という化け物でした。。。
普通、ゆるい区間は10%くらいに落ちるものです。
しかし、ここはゆるい区間でやっと15%、本線に戻ると20%
シッティングでは踏めません。ダンシングも強力な腕の筋力を必要として、とてももちません。
私は、世の中の坂を甘く見すぎていました。
それまで、私は坂が強いとすら思っていたのです。
うぬぼれでした。
しかも、昨年ライダーが撮影した動画を見たところ、参加者が乱立して走っているのでとても蛇行なぞ出来ません。
20%を直登するしかほかにないのです。
25Tではそんなの無理です。ここでは、ノーマルドライブなら27Tは必要でした。
余談ですが、
私は昨年乗鞍をコンパクトドライブですが、50X23Tで十分だと豪語しておりました。
白石峠に至っては、最後まで23Tの存在に気付かず、21Tで上りました。
それでもここは洒落になりません。

このカーブの落差を見てください。
これで斜度が収まっている方なのです。

ここが核心部です。
そう見えませんが、今まで経験したことない斜度です。
打ちひしがれて激坂を後にして、
登ってきたローディーにここはきついですね。とこえをかけました。
おじさん?でしたが、彼はこのように返して来ました。
「ここ?きついお~」
。。。
お?
まじか?!
ここで女子モードが出るって事は、つまり余裕って事か?
とんでもない。ここは斜度も化け物だが、走っている人も化け物だ。

私は既に敗戦色が強くなっていた。
このままではツールド美ヶ原はまったく走れない。。。
予想を超える坂のきつさに、なすすべもなく。
いままで激坂のトレーニングを積んでいなかったことに、自分自身を責めていたのだ。少なくとも27-12Tのカセットは必要だ。

気分を入れ替えましょう。
さかたのおやき。北アルプスを攻める山ヤならみんな知っている。
本当にすばらしい!
敗戦ムード一色だったのだが、ここに来て気分一新!

あづみのセンチュリーライドにむけ、
残念ながら4月末でなくなってしまったペンションのジャージにゼッケンをつける。
ペンションがなくなっても、あれ!あれ!は私のチームであることに変わりはない。
気合が入ってきます。
この後チビ山さんにも無事合流!
ひさぎさんを紹介してくださいました。
して、ひさぎさんからなはとさんを紹介していただき、明日はこのメンバーでガッツリ、血吐くまで走ることに。
気合が入ります。
さて、テントに戻ると食事を済ませ、おそらく18時には就寝。

朝、物音で起きる。
スタッフがなにやら準備を進めています。
マビックカー。いつかお世話になると思います。
ただ、ニュートラルサポートを受けるのであれば、エリート系キボンヌ?

スタートの模様。
このあたりから、気温が低く、汗が少ないため、パールイズミのハートビートアンダーが定着せず、ハートビートが取れない状態に。。。
本日の心拍はあきらめます。

なはとさんチビ山さんと。
最初の穂高エイドにて。

この御菓子はおいしかったです。
あずさ堂のあずさです。
気に入ったので、帰りに豊科のサティ(現イオン)で買って帰りました。
レースでは無いので、無用な追い越しはかけず、とてもゆっくりなペースで進みます。
次のエイドは。

大町エイド。

和太鼓の演奏は大迫力でした。
こんな大自然の中で演奏できるなんて気持ちよいでしょうね!

目の前で手作りされたおにぎりに、味噌やら好きにトッピングできます。
この味噌が最高でした。
でも、朝300gほどパスタを食べているのでおなかが空いておらず、補給はほどほどに。
これが、後で痛い目を見るのでした。

途中の景色も最高です。
私は、15年ほど前に、豊科に潜伏していたのですが、そのころから安曇野群は気に入っていました。
このあたりから、私は時間を気にしていました。
なぜなら、次の大町温泉郷エイドで振舞われる、パリブレストと言う御菓子の配給時間が8:30に迫っていたからです。
エイドの人数からすると、配給の数が限定されていることから、これらの人に対し攻撃を仕掛けて削る必要があります。
ここから登りの区間でもあったため、私は攻撃に転じることにしました。
どれだけのグループをパスしたでしょうか?
それでも、私は追い込みました。
どれだけ追い込んだかというと。。。

たぶん、こんな感じです。
しかしながら、パリブレストの最初の配給時間である8:30から10分ほど遅れての到着となりました。
もちろん、在庫はありませんでしたorz。。。
ここまで、本気で追い込んだのです。
どれだけ追い込んだかというと、左足がつり気味になるほどです。
とても無念でした。
その後、なはと氏とチビ山さんも到着して、時間をつぶしているうちに、
次の配給時間である9:30に近づいていきました。
こうなったら、待つしかありません。
そして。。。

じゃん!
本日特別、自転車のホイールをイメージしているとの事でした。

無事にゲットできました(無)
おいしかったです。
Konditorei Anne Marilleのパリブレスト
さあ、ここからが「アクチュアルスタート」です。
本格的な山岳ステージが始まります。
そば畑で有名な中山高原を目指します。
ここのために、軽量な零戦を履いてきたのです!!
最初の登りで集団が低速になるのを確認して、アウターのまま攻撃を仕掛けました。
トンネルの前で、ライトのスイッチを操作している人を尻目に、私はそのまま踏み込みます。
リアはオートライトを装備しているのです、スタート時にスイッチをオンにしているので、あとは暗くなれば自動的に点灯します。フロントだけスイッチを入れると、そのままダンシングでこの列をパスさせていただきました。
これ以降、とにかく追い込みました。
せっかくの山岳路線なのですから、苦しまないといけません!
途中、13%クラスの登りもありました。
蛇行しながら、得意のダンシングで責め続けました。
さすが本物の山岳路線です。登りがとても長い!

シロウマに付くと私はひどく消耗していました。
山岳路線で自我に目覚めて(追い込むこと)しまったのです。
白馬エイドでおにぎりと、とん汁を頂きました。

ジャンプ台。
ここまでの登りはすばらしかったです。
ここから先も、決して登りが無かったわけではありません。
のぼりに差し掛かると、私は攻撃を仕掛け続けました。
それは青木湖に差し掛かったところです。
パフォーマンスが落ちているような気がしていました。
そこに、SKYジャージを着た方に見事に刺されました。
木崎湖まで必死にくらい付きましたが、体が言うこと聞いてくれません。
シャリバテ、つまりハンガーノックです。
途中、バイクラックがあるコンビニエンスストアにて、店員さんと思われるかたから手をふられました。
元気がでるんです。たぶん数十Wは軽くパワーが上がったと思います。
後で聞くと、ここがある方面でとても高名な聖地として知られるYショップニシでした。

木崎湖の入り口にコンビニがあることは知っていました。
これでも、地元ですからね。。。
セマス練同様、カップラーメンをチャージします。
カップラーをチャージすると、
広域農道を一路松本方面へ漕ぎ出します。
この広域農道、松本までなぜか登りなのです。今回はじめて知りました。
私が潜伏していた豊科と大町、白馬とどんどん標高が上がっていきます。
冬、大町で雪が降っていても、豊科はセーフ!ということがよくありました。
しかし、この広域農道は豊科方面までひたすら登るのです!
一度ハンガーノックを起こしてしまった体は、うまく言うことを聞きません。
大町のエイドに帰って、おにぎりなどを補給。
しかし、このときに体に異変が。
喉が渇いているのに、水が気持ち悪いのです。
体が水を嫌がっています。でも喉がからから。
たぶん水中毒だとおもいます。
この日は天気もよかったので、塩が体から抜けてしまった模様。
エイドでつけものを食べるのですが、十分な塩分の補給にはならず。
完全に今回のライドでは補給に失敗しています。

大町エイドで私に付いてきた虫。
いくら振り払えどまだ付いてきます。
仕方ありません。彼も一緒に連れて行くことにしました。
この後の私のX0km/hペースにめげず、相棒は私とともに風になりました。
松本近辺まで一緒に走り、田んぼの方へ消えていきました。

レースではありません。
アイスなんかチャージしてみたり。。。ほんと荒川気分です(笑)
最後まで、塩分の補給に苦しみましたが、
自動販売機で買ったコーラをボトルに入れてから元気を取り戻しました。
途中降り始めた雨もものともせず、最後も踏み込みました。

なはとさん、ひさぎさん、チビ山さんと完走をたたえます。
お風呂に入って、しばらくぼーと過ごします。
とてもすばらしいライドでした。

翌朝、隣のテントの夫妻と昨日の話で盛り上がりました。
このような出会いがとても思い出になるのです。また来年お会いしましょう。

私のBCもこの通りきれいさっぱり。
なんかさびしい気もします。

久しぶりに松本城の観光でも。
すばらしい景色と、あづみのの風土を感じることができたライドでした。
あづみのセンチュリーライドに参加した皆様、お疲れ様でした。
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#今回のデータ(リーコン of ツールド美ヶ原)
走行時間:1時間40分
最大心拍数:183
平均心拍数:141
消費カロリー:902kcal
走行距離:36.3km
最高速度:46.1km/h
平均速度:21.7km/h
最大ケイデンス:118rpm
平均ケイデンス:75rpm
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#今回のデータ(あづみのセンチュリーライド)
走行時間:5時間56分
最大心拍数:222 ← たぶんパールイズミハートビートセンサーのエラーだろう
平均心拍数:120
消費カロリー:Xkcal ← 計測できず。ペースが遅いことを想定して3000kcal程度だろう
走行距離:156.2km
最高速度:67.8km/h
平均速度:26.4km/h ← なんとか面目のある代までのばせたか?
最大ケイデンス:223rpm ← 私は競輪の選手ではないのでなにかのエラーだろう
平均ケイデンス:85rpm