
FBM前日、晴れの天気を最大限に利用して、車山でバイクを楽しんできました。
まず、
あれ!あれタイムアタックのことを。
以前より、気になっていた高地のロードバイクタイムアタック。
標高1500mの車山グランドから車山肩まで距離6km、標高差300mのタイムアタックに挑戦してきました。
今年一年、ヒルクライムレースにぽつぽつ参戦してきましたが、
自分がどれだけ強くなったのか、確かめたかったのです。
しかし、6月のツールド美ヶ原で前日のアップに使った際は、とても厳しいコースであることを確認していました。
でも、どんな根拠があるわけではありませんが、いけると思っていました。
そして、どうせ走るなら、記録を出そうと思っていました。
目標のタイムは、2012年10月現在の標準記録を大きく上回る18分、それか、18分を下回ることです。
おそらく、18分を下回れば、しばらくはこのコースのレコード保持者になれるでしょう。

朝7:30車山着。。。
さすがに、フラ車は4台。
気温5度なれど、これを想定したアーリーウィンターの装備なので、寒くありません。
さて、しばらく近辺でアップした後、
いきなりTTへ挑戦することにしました。
朝一番で、血中酸素が豊富にあり、何よりも体がフレッシュな状態のほうがタイムが出せそうな気がしたからでした。

グランドの入り口。
スタートの時刻を記録し、まだ人気の無いいつもの車山高原をスタート!
ビーナスラインまでの坂を一気に駆け上がります。
ですが、心拍が上がりません。
167くらいでしょうか?そのうち呼吸がつらくなってきました。
高度の影響なのでしょう。
肺がこの高度になれていない状態で、高負荷をかけているので心臓も肺もまるで追いついてきません。
FBMで、しんどそうに登っている坂ですが、斜度的には10%ほどの斜度で、
我々自転車乗りからするとたいした斜度ではないはずなのです。
ですが、自分のイメージどおりに体は動いてくれず、
ひたすら呼吸が苦しい。。
ビーナスラインに出ると、斜度がゆるくなり、路面の舗装もよくなります。
つまりスピードが出るはずなのです。
しかし、十分な酸素が得られずただあえぐだけ。
富士見まで登ってきました。
もはや景色をみる余裕はありません。
心拍に目をやり、タイムを確認し、斜度をみてギアをかけます。
それからどれだけ走ったでしょうか?
斜度がゆるくなるポイントがあります。
時速はやっとの思いで24km/h出ています。が、これ以上ギアがかけられません。
ですが、これはサイクリングではありません。タイムトライアルとはレースです。
景色もへったくりもありません。きつくても、ペダルを緩めることはできません。とにかく踏むのでした。
しかし、呼吸は一行に楽になりませんでした。
やっと心臓が170回るようになりました。
でも、やっとです。最大パワーを出しているとき、180は回るはずなので、何かおかしいです。
そのうち、車山肩手前の緩やかなのぼりに差し掛かりました。
タイムはこの時点で16分を超えていました。
目標タイムは上回れないばかりか、このままで行くと、標準記録ですら危ういです。
なめていました。
やっぱり、車山はきついです。すべて高度と寒さが影響しているでしょう。
緩やかなのぼりを超え、若干左にカーブすれば車山肩です。
ダンシングして最後の追い込み!と行きたい所ですが、この時点でかなり限界。。
ゴールラインの横断歩道線を越えるまではストップウオッチを止められません。
速く来い!もう限界なんだ。。
というところでようやくゴール。

記録は19分23秒5でした。
19分30秒を下回れたので、正直ほっとしています。
ですが、目標の18分には大きく届きませんでした。
ツールド美ヶ原、乗鞍とタイムがよくなかったのはこの辺にあるのでしょうね。
まったく納得がいきません。こんなはずではなかった!
でも、出し切りました。
10分近く、車山肩のバス停に座り込んでうなだれるのがやっと。。。
おそらく、来年春まではレコードを保持することができるでしょう。
しかし、暖かくなったら、すぐに更新されるでしょう。
来年は、いろいろと対策の上、レコードを奪取せねばなりません。
とりあえず、それまであれあれジャージにアルカンシェルつけてもいいでしょうか??
空腹感があったので、車に戻り、捕食を詰め込んで、時間つぶしにライドに出かけることにしました。
して、その行った先が北八ヶ岳の麦草峠。。。
車山からナビによると直線距離11kmなのですが、その間にすずらん峠を越える必要がありました。
車山から白樺湖まで100m下り、すずらん峠標高1800mまで400m登り、麦草峠の取り付きでまた1300mまで下って、2100mの麦草に登る。。。

極寒の麦草峠。
路面が黒い(汗)。。。
麦草の登りまではよかったです。
ですが、麦草を下って蓼科のペンション村からすずらん峠までの登りは絶望でした。
というのも、1200kcal分の捕食を持っていたのですが、すべて使い果たしました。
すずらんの登りで補給できたのは、最後160kcalのゼリーだけ。。。
160kcalですずらん登れません。
すでにフラフラ、バイクに乗っているのがやっと、
目の前真っ白、空腹で血糖値が下がってげっそり。。。
車山をなめていました。
以前も車山でこんなめにあったことがあります。
2年前、自転車を始めてすぐに車山~美ヶ原往復を敢行したときでした。
そのときは霧が峰の交差点で座り込んでしまい、
車山肩ののぼりを前にして呆然とするほかありませんでした。
あれから2年、ちょっとはパワーアップしたかもしれませんが、
またしても車山で動けなくなりました。
命からがら、なんとかすずらん峠を登り、
すずらん峠から1人ぶつぶつ「人生下り坂最高!」と、
あのお決まりのセリフをつぶやいて体力回復(笑)
白樺湖から車山まで、フラ車が続々登ってきます。へこたれたライディングスタイルを見せるわけには行きませんので、見え張って余裕顔しながら登ります。
実態にはほぼ屍、張りぼてもいいところでしたけどね。。。

そんな屍に、人間に戻るためのパスポート。
山賊バーガーです。車山も山賊が入っている様子。
皆さんお気をつけください。

宿に戻る途中、ジムカーナのセッティングを文字通りお邪魔。。。
(スミマセン)

いつもの宿で、使い果たした燃料を補給すべく、ワイン1本投入して前夜祭に行きましたとさ。
おしまい
あれ!あれ!のページに記録を載せていただきました。