
そうなのです、ロードレースに出場するのは初めてなのです。
はぁ?
と思われる方もいらっしゃると思いますが、
「ロードレース」は、初めてなのです!!
一体全体、どうなるのか!?
本当に不安でなりません。

一番危険だ。
と教わった最終コーナー。
登りにして、このコース一番の危険箇所。
ここのどこが?
と一見すると思うのですが、
その恐ろしさを、上級クラスのゴールで垣間見ることができました。。。
アウト側にいると、押し出されて木に激突。
上級クラスのそれは、ほぼトップスピードで木に激突していました。。。
それを見て、私は血の気が引けました。

LUKEさんを初めとした我らがセマスレーシング。否セオレーシングの皆様。
期待。というのと、迫り来る自分の番への不安。
昼食を速めに済ませて、
1人でこっそりローラーでアップしていました。
と、1人のつもりが、Sさんに見つかり、
「おっつ、こんなところで、集中してトレーニングですか?」
と声をかけられるも、それもあるのですが実は、ローラーから落車する姿をご披露するわけにも行かず(滝汗)
さて、なんとか気を散らそうとするも私の番、レース初参加クラスへ。
本当に不安です。
周りの人は、私よりも数倍も強い人に見えてしまいます。
LUKEさんを初め、他の人も、それほど実力差はない。
着いて行けるかどうかは、メンタル面の違いだ。
と言われ、気を落ち着かせる。
と、同時に、チェックしておくべき人をそれとなく観察してみる。
スタート。
気を落ち着かせていたので、ピストルの音で少々驚く。
と同時に、いきなりガバっと速度があがる。
それは今まで経験したことが無い「突然」だった。
私はとにかく、番手を気にしていた。
前へ近く、だが前には出ない。
後ろにはいてはいけない。
突然パンっ始まったレースだが、
付いていけないわけでもない速度だ。
しかし、このままペースアップされたら、間違いなくちぎられてしまう。
冷静さを保ちながら、自分のスピードを維持する。
LUKEさんから聞いていた通り、
巻き込まれそうな危険なラインを回避する。
また、いざという時用に、右側をこっそり開けておいた。
登り区間に入ると、想定以上にスピードが落ちる。
というか、セーブしているのか?単に遅いのか?
判断に悩む。
とりあえず、1周目は私も遠慮してみたのだが、
次の周からは登りでちょっと強度を上げてみた。
すると、数人をいっきにパスすることができる。
セーブしているのか?単に遅いのか?
どうも後者のような気がしてきた。
そこで、次の周、遅い登りにイラだって自分のペースで登ってみたのだ。
結果、想定外の出来事が。。。

なんと、登りでまさかTOPに立ってしまった。
後ろを振り返ると、着いて来ない??
うそだろ?!
私一人で逃げることはできないので、次の瞬間後ろからの合流をまった。
が、これでマークされてしまったようだ。
合流したのだが、今度はなかなか先頭を変わってくれないのだ!!
私を風除けに、3人縦に繋がっていた。
このままではヤられる、そもそも私はそんな気はない!
私の脚力もそんなに無い!
左によって回転を緩めると、やっと数人が飛び出てくれた。
使いすぎた心臓を回復させるため、集団の中に戻り足が合う人を探していた。
すると、どうも背中が寒いような気がした。
ふと振り返ると、後ろには今度はたった数人しかいなかった。
イカン。今度は後ろにきすぎてしまった。
本当に、おたおたしていると、あっという間に抜かれるんだ。
このまま、もし集団先頭がペースアップでもしたら、着いて行けずにレースが終わってしまう!

危機感を感じたときに、まさに救世主が目の前に現れた。
レースに帯同している、ブリジストンアンカーU23の選手だ。
集団先頭に移動するところをキャッチアップし、ドラフティングさせてもらった。
見事集団の先頭まで連れて行ってもらうとまた以前の番手を取り戻すことができた。
ここから先は登りで気をつけないと行けない。。
そう、思っていたときだった。。
登り区間、私は例の通り真ん中からやや右よりのラインととって走っていると、
左前を走っていた選手が、何てことも無いダンシングで突然つまずいたのだ!
こののぼりはみんなに確実にダメージを与えていたようだ。
そのつまずいた選手に当たり、真ん中を走っていた選手がバランスを崩して、
というか制御不能な状態でこちらに飛んできた!
イカン!
右後ろが開いていることはわかっていたので、右に急速先回。前輪は何とかよけたが、後輪はよけきれないかもしれない。。
その時間は1秒もなかったが、後輪に当たったときを覚悟して身構えていた。
幸い、よけきることができてたが、当たっていたら落車は免れなかっただろう。
で、これが無常にも先頭を走っている選手を活性化させる要因になったようで、
私は中切れを起こしていたところだった。
先頭には追いつくことができず、
これでレースが終わることを覚悟し始めていた。
最終周のホーム裏の平坦区間で激しく追い上げようとするも、難しかった。
速い3人がスッとペースを上げるのが見えたのだ。
もう、終わりだろうか?と最後の登りに入ると、前の選手が垂れている!
このとき、私も心拍が190くらいあったと思う。
最大心拍183のところを、104%も出している!
が、下ハンを握ってスプリントを仕掛ける!最後の悪あがきだ。
数人をパスすると、
「あー!!くそー!!!!」
と言う声が後ろから聞こえる。
今の順位は守れると思っていたのだろうか?残念だが私のほうが登りで強かったようだ!
「よし!!よし!!」
と言う声援がゴール横から飛び込んでくる。
最後スプリントで数人パスすることができたのを見て、チームの人が放った声援か?
私よりも前でゴールした人への健闘をたたえる声援かわからない。
ただ、私にはまだ処理しないといけない選手が横にいたのだ!
でも、どうなったのかわからない。
私もつらかった。下を見るのが精一杯だった。。
初のロードレース。
怖かった。とても、怖かった。
でも、楽しかった。
私は8位くらいであろう。
そう教えてもらった。
健闘したではないか。
最後スプリントで順位を上げることができたので、この時はそれでよかった。
順位表が刷り上ったので、
その8位という順位を確定すべく、順位を確認しに行った。
8位に私の名前はなかった。
なぜなら7位だったからだ。
6位とはたったの0.3秒差だった。
そしたら、今まで抱いてもいなかった感情がいっきに爆発した。
「くそ!!!!!」
心のそこから悔しかった。
6位になれればポディウムだ。
0.3秒だ。横にいた選手を最期まで追い抜かすことができなかったのだ。
あと、たったの20Wでいい!!
あと20W搾り出すことができれば、俺が勝てた。
なんで、あそこで、もっとパワーが出せなかった!?
今この記事を書いていても、涙が出てきそうだ。
悔しい。
悔しい、余りにも悔しい!!
とても悔しかったので、そのポディウムで表彰されたばかりの6位の選手に話しかけた。
「おめでとう!すばらしかった、私はあなたに0.3秒負けた」
すると彼は
「でも、私も前の3人に追いつかなかった」
そうか、この選手も私とは別の悔しさを持っているようだ。
セマス新松戸の選手だった。
来年は、また同じクラスで、あなたと私、セマスでポディウムを捕ろう!
そう言って別れた。
悔しい。
本当に悔しい!
後は鍛錬あるのみ。
ローラーに乗るのも、気合が入るというものです。