クリスマスイブは、チーム不働峠の筑波2000練習へ。
と、朝はなにを寝ぼけていたのか、まさか気が付いたら小田へ。
集合時間に、若干遅刻してしまいましたが、スミマセン。。。

走り始めて早々。。。
北条の町を調べていて、気になっていた道標。
明治からある道標で、筑波山神社を示すものですが、
そのつくば道は関東の道百選?(日本の道百選です!)、なかなか味のある道のとの事で、
今までここを見向きもせず通り過ぎていましたので、今回まじまじと見ていみました。
江戸。明治も江戸と言ったのでしょうか?この道標、もっと前からある。鴨。。。
と、ここでもプロトンの速度を下げるどころか、行く手まで“妨げる”見事な仕事っぷりを発揮していた私で、またまたスミマセン。。。
「冗談ですが、このつくば道をヒルクラしたいのです」
と言ってしまった事から、まさかのつくば道HCへ。

はあ、はあ、ひあ、はあ、はあ
はあ、はあ、はぁ、はあ、はあ、はあ、
んが、はあ、はあ・・・
写真で、はぁ、はあ、イメージしてください。
壁に、自転車をたてかけてるだけですよ!
たとえるとなにですかね?
そうですよ、勝沼のぶどう畑!
これは、モノレールで登るべく山です。
自転車で登る山ではありません。
これ、激坂ではありません。クライミングです!
こけます!ひっくり返ります!
自転車で登る坂ではありません!
何度か、サドルに跨ってみるものの、あぶなくて漕げません!
仕方ありません。
追い詰められたアニメの主人公が使う必殺の奥義を私も出すしかありませんね。
秘儀!
歩くっ!
くっくっくっ。。
なんて事ありません。
余裕です!
って、ここまでにしておきます。
LUKE師匠も、銀さんも、
まさかここをバイクに乗ったまま駆け上がっていきました。。。
軟弱で、ほんと、スミマセン。ヒルクライマ、あたしやめます。
ここからは、風返し峠を登って、湯袋峠に降り、
フラワーラインに下りて、西光院へ。
西光院から上曽峠を経由して、真壁へ。

真壁駅前のおそば、おにぎり屋さんにて。
温まります。温かいそばに?
それもそうですが、昭和な雰囲気にでしょうか。
このあたりの街中のお店は、
あの頃のまま。
流れる時間も、あの頃のまま、
そんな気がします。
筑波山から、たった裏に回っただけなのですが、
いつもそんな気がするのです。
さて、ここからなだらかで、清流が脇を流れる湯袋峠へ

この峠道は本当に気持ちよかったです。
って、今書いていて、不思議です。
気持ちよい?
本心でしょうかね?
坂を登って、苦しいだけのはずですが、
気持ちよい感覚しか記憶にありません。
ここでしばらく談笑したのち、駐車場に帰る為にも仕方なく登り始めます。
始まりは、私たちの前をとても勇ましい速さで駆け抜けていったライダーにありました。
間違いなく、それは合図でした。
水面を飛び跳ねる羽虫を発見した魚かのように。
3人して一気に飛び掛ります。
「嗚呼、きついな」
と、一定のペースで登るLUKE師匠。
でも、きついのは斜度のことではなく、今かけている負荷のこと。
なるべく軽いギアで回して行きたい所を、どう見ても重いギアで回しています。
これはSFRトレーニングと言って、筋力をつけるためのトレーニングです。
銀さんがパスしたのをみて私も続きます。
と、先ほどのライダーが見えました。
湯袋峠を登った足でそのまま登っているのですから、応えている様子でした。
丁度、ペースに乗ってきたところでしたので、なにやらもたついていた銀さんと一緒にパスさせていただきました。
抜く間際、銀さんはグローブを外してブレーキワイヤーに引っ掛けているところでした。
私は、シメシメ。。と、それまでつけていたペースでパス。
そのままペースを維持して自分との戦いに持ち込みます。
ら、なにやら後からつけてくる音がします。
先ほどのライダーかもしれません。
速度を落としていたのは、心拍を落ち着かせるためだったのかもしれません。
となると、相手のスペックはまるで詠めないので厳しい戦いになるやも知れません。
ギアをかけて登ると、後ろのライダーもかなりパワーをかけている音がします。
あのライダーがもし湯袋峠を登ったままの勢いでこの風返し峠も登っているのだとしたら、私のペースはただ単に利用されているだけであり危険です。
一旦パワーを抑えて、コーナーで誰が付いているのか確認する必要がありました。
左コーナー、車が来ていないか。それを見るふりをして後ろを見ました。
それは銀さんでした。。
あのライダーを抜いた瞬間は速度差があったはず。
それを瞬時に同じペースに持ってきているとしたら、余裕を持っている可能性がある。
コーナーを、車が来ていないことを確認しつつ、
アウトラインの、斜度がゆるいラインを使って速度をたもちます。
風返し峠の登り、斜度は8%くらいです。
良いペースで登っていきます。このペースで付いてこられると、
ただでは千切れません。
そのままのパワーを維持しながら登っていきます。
まだ着いて来ます。
厄介なことになった。このときからそう思うようになりました。
そこで私は勝負を仕掛けてみることにしました。
斜度が緩んだ瞬間、ギアをかけてスピードを上げます。
それも、シフトアップ(ペースアップ)をばれないようにサテライトスイッチで操作します。
登り直後の平坦区間、心臓にくるはずです。
アグレッシブに加速しました。
25km/hくらいまで加速しました。
私もきついです。が、銀さんは私の真後ろから一行に距離が開きません。
そのうちまた登り区間へ。
銀さんのシフトチェンジの音で、大体の負荷を読みます。
平坦のスピードのまま抜きにかかるということはなさそうです。
しばらく登りで心拍を整えます。
でも、パンチ力の無い私は登りでアタックはしかけられません。
我慢でした。
幸い、登りで私のディレーラーに横付けするような感じはなく、
今のままののぼりであればパスされることは無いと読んでいました。
また、平坦区間が見えてきました。
再度、前回よりも強力に速度を上げてみます。
絶対、のぼりの後の平坦はきついはずです。
ここでスピードを出せれば、千切れると思っていました。
でも、いくら頑張ってもホイールひとつ分くらいの距離を保って着いて来ます。
後ろは見ていませんが、音でわかります。
こうなったら登りでペースを上げるしかありません。
無理を承知で登りで踏んでいきます。
心拍計を見ながら、いけるところまで回してみます。
174、179、180、183.。。
これ以上は無理。
でも、銀さんは、依然としてホイールひとつ分くらいの距離を保って着いて来ます。
それに、LUKE師匠の姿が見えないのが恐怖でなりません。
おそらく、私がこんなに心臓を使っているところ、
師匠は150くらいの心拍で巡航中でしょう。
この状況下で師匠が速度を上げたら、先ず終わりでしょう。
今は心拍を下げよう。
たぶん、ペースをおとしても銀さんは私を抜かない。
なぜなら私のペースに不満を持っているなら、もっと近くにいるはず。
中盤であるこの位置で先行するのはリクスが高く、まだ私を利用し、
消耗させた方が良いはず。
そう読んでいました。
かなりペースを落としました。
心拍は160台まで持って行きました。
次なる勝負を考えていたところでした。
ら。。。
後ろからペースが上がる音!
銀さん、シッティングの状態で速度をつけて私を抜く!
その速度差に、私は付いていけず。
イカン。。ただ、ちょっと(峠までは)速い。
私のペースが落ちたのが、次なる手が無いと見られたのか?
失敗だったかもしれない!!
でも、その速度差はいかんともしがたいもので、
まったく付いていけない!
そのペースで行かれるとまずい。
コーナーで私の様子を見る銀さん。
ここで前をにらめつけていると、さらにペースをあげられる危険性がある。
下を向き、こちらは限界のアピール。
(頼むからペース落としてくれ・・・)
それから数コーナー。
銀さんもペースが落ちてきた。
まだゴールスプリントでチャンスは残っている!
風返し峠の看板が見えたところで、アウターにぶち込む!
また、心拍180からのスプリントだよ~
と踏み込むも、3秒で足が酸欠。。。
まるで届かず失速。
完璧にさされました。
参りました!
後で聞くと、峠まで2、3コーナー短い想定だったとか。
少々早まったとのことでしたが、むしろ正解でした。
あと2、3コーナー少なかったら、スプリントに持って行ったでしょう。
いま思い起こせば、湯袋峠から私を利用し、
消耗させた上で万全なアタック!
完璧なレース運びです。
ぐうの音も出ませんでした!
レース2、つつじヶ丘まで。。。
風返し峠からつつじヶ丘まで、今度はLUKE師匠が引っ張ります。
って、スタートからついていけないのですが。。。
なんとか、あへあへ言いながら、10mほど後ろをついていきます。
ついていくとはいえませんが。
今度こそ雪辱を!と思っていた私は、つつじヶ丘駐車場手前の展望台からアタックすることを決めていました。
と、それまでは良かったのですが、
やんわり、やんわり、ペースが上がっていきます。。。
銀さんも、LUKEさんを抜こうと思って踏んでみては様子を見たり、それを繰り返している様子でした。
それを見ていたら、とても追いつかない距離がついていました。
ゴールまで50m。
とても静かで、平静を保っている二人でしたが、
それは心理戦といいますか、一触即発なバトルといいますか、
「冷戦」
でした。。。
まるで後ろに目がついてたかのように、LUKE師匠が涼しげに持って行きました。。
私はアウターに入れても無意味(笑)
さされっぱななし。良いところなしで終わりました。。。
それにしても、
つくばの自然、時間、
良い天気でしたが、寒かったですね~
そしてバトル。
これ以上無いほど楽しめました~
LUKEさん、銀さんありがとうございました。
まだまだこの山域はたくさんルートがあり楽しめそうです。