冬はロングライドの時期。
と言っても、なかなかロングをこなすには真っ暗で寒い朝早くに出る必要があり億劫になりがち。
しかし、寒いこの時期は強度を変えた練習もありなのでは?と思い、土曜日はLSD練習にしました。
なかなかLSDをやる!と決めても、皆さんから魅力的なお誘いを受けて、LSDにならないというかむしろ、かけあいの高強度短時間練習になりがちです。
なんとか、お誘いを断ってでも、時間を作って取り組もうと思っていました。
LSDですので、心拍は最大70%に設定。
以前にも近所でこの心拍を維持する走り方を試していたので、今回は本番運用できそうです。
ただ、近所を走り回るには低速すぎて逆に危ないのと、どうせてれてれ歩くように乗るなら、暖かいところの方が良いのでは。
と言う思いもあって、南房総1周にしました。

途中、相当端折っていますが、金谷港にて。
心拍に上限があるため、速度は最速でも30km/hしか出ません。
我を忘れるとすぐに上限に当たってしまいます。
さらに、ほんのちょっとした登りも登るのが困難で、そのたびにインナーに入れては心拍計をにらめっこ。
心肺への負担が無いので楽は楽なのですが、こんな走り方をしていたら、普通の速度に戻れなくなるのでは?という恐怖心も薄々感じつつ。。。

(今見るとRDP2な発色ですね)
目的地であった洲崎灯台になんとか到着。
やれやれなのだが、予定よりも大幅に時間が経過してしまい、この時点で南房総一周はキャンセル。
泣く泣く来た道を、これまた超低速で帰るのです。
ただ、慣れてくると、力を入れる長さを変えてみたりして、ほんのちょっとだが速度の上増しに成功。
心拍を抑える以外にやることが無いので、ペダリングに意識を集中させます。
おそらく、LSDで効果を得るには、一定強度を維持することだと思うので、いつもならバリっと漕いで下りで力を抜くところを、下りでも同じ心拍を維持するためにギアをかけてペダルをとにかく回し続けるなど、普段とは感覚が異なるライドでした。
しかし、とにかく体重がサドルと肩にかかるので、もう4時間超えたあたりから痛くて痛くて。。。

金谷に再び帰ってきたころには、残りの行程に絶望感すら感じました。
LSD、これはこれできついですね。

結局ノルマの6時間を何とか我慢して帰路につきました。
データ上、ちょっと上限を超過した瞬間がありましたが、鋸南あたりでトンネル片側通行工事があり、通過に必要なスピードを出す必要があった為。
さて、日曜日もLSDです。
しかしこちらは皆さんが良く行っている方のLSDです。
そうです、ラストまで死ぬほど出し切る!方です。
うちのチームにも、安食LSDと言う練習がありますが、そちらはロングスピードディスタンスです。
この調子で本来のLSDができず仕舞いでしたが、日曜日は前日のうっ憤を晴らすべく、乗りに乗りまくります。
なにせ、筑波山に行くのに、まさか千葉集合です。
千葉から筑波山に自走で行くのに、概算で200kmありますので、私の場合+αでどれだけ乗れるか?です。
しかし、朝早いこともあり、また前日のダメージも少なからずあり、なんだか調子が悪いような感じすらあります。
千葉まで20kmのライドは、どこか昨日の眠ったく我慢なライド感が残っていました。
千葉からは、自分も知らないルートで筑波山へ。
どうしても安全な道がわからなかったため、一部16号線を通りますが、それ以降は村上、千葉ニュータウン、木下、竜ケ崎、牛久を経由して土浦へ。
筑波山麓に入ってしまえばこちらのものですが、それまでこのルートは通ったことが無い未開の場所?を通ります。
それだけにとにかく新鮮で、いちいち利根川を超えるのも二人して大興奮して走っていました。
しかし、打ち明けると200km走る!と言う前提をあまり考えていませんでした。
筑波山を前にして、おなかがすいてすいて。。
登りは若干低血糖状態でした。
この時から、沼田屋さんのかりんとう饅頭の事しか考えていませんでした。
それと、下って学園都市まで何とか持つように燃費を計算していました。
へろっへろ、ハンガーノックになって落ち武者状態で筑波を下ったことなんて、毎度の事でしたので。
パープルラインは、登るにつれ、やおら雪が現れ、中央分離帯まで雪のセパレートが現れ、仕舞いには例ののり面がいつも崩れる箇所で、道路を「氷河」が横断する始末。
ハードコアなライドですね。
てか、ここまで雪が残るT山もなかなか見ないですよ。

いつもここしか撮影していませんね。
以前は登頂を実感させる場所でしたが、今はよく立ち寄るコンビニに行ったかのような感覚しか覚えません。
筑波山は近くなった。

第二便がふかしあがる時間だ!
ブレーキなんて最後まで短縮、マージン0でとにかく下んぞ!!
と言う会話をしたかどうか。
運よく、今できたてのがあるから、それに変えてあげる。
と言われ、頂いたのがこのまだ封すら切っていないかりんとう饅頭。
最高でした。
幸せすぎて、後100kmある帰りの行程を考えられない。帰れるかな。
にわかに風が強くなってきて、さてどうなるか。。。
帰りはタフなライドでした。
暴風のなか、我々二人はまさか風に弱いディープホイール。
ぎゃーぎゃー言いながら、風で横に吹っ飛び、生きた心地がしませんでした。
それでも運よく、風は千葉に向かって、それも我々が曲がるたびに風の向きもそれに合わせて曲がってくれました。
我々はついてる、生きて帰れる。。
風次第では、八千代、船橋に下ることも考えていたが、風の吹くまま、押されて、押されて千葉へ真っ逆さま。
190km走って、15時に千葉に帰るという素晴らしい成績でした。
愛機、LOOK675は本当に良く走ってくれたと思います。
どこで諦めて、縁石に衝突するか?
なんて思ってバイクに捕まっていましたが、助かりました。
ただ、ここから20km。自宅に帰るまでが強風向かい風。
これまでのラッキーをすべて清算する程でした。
自転車でこんな行程を行く時、父方のお寺である真言宗、般若心経を思い浮かべます。
あれはめちゃくちゃですよ。子供のころから聞いていますが、意味を知ってからはさらに興味が出てきまして、素晴らしいです。
勇気を出すための、一発のお経もあります。
終わってみれば、走行距離210km、獲得標高1700m、消費カロリー4100kcal
良いライドでした。
最後まで出し切った感は、実のところありません。
やり直し。
かな。。。