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イイね!
2010年02月27日

プリウスのブレーキ問題の原因を究明

僕なりにドライバーとして乗って感じる面から今回の原因を考えてみた。


昨日アメリカ議会での豊田社長の公聴会があった。僕は見逃してしまったのだが、編集者から聞いたところだと、たいした技術的核心の解明はなかったそうだ。問題の焦点は、フロアマットでもなくパーツの問題でもなく電子制御の問題なのではというところに来ているようだ。

一方、日本でもプリウスのブレーキ問題が過熱しているが、電子制御が絡んでいるからなかなか原因の特定は難しいようだ。僕は自動車技術に関しては専門家ではないので、正確な説明が出来るかどうかわからないが今回の問題を僕なりに考えてみた。

そもそも普通のクルマはエンジンブレーキと油圧ブレーキを併用してかけていく。ところがハイブリッドの場合は、回生協調ブレーキだ。回生ブレーキはバッテリーに充電するため、燃費をよくするため併用と言うよりもできるだけ多く使いたい。油圧ブレーキは摩擦熱によるエネルギー損失につながるからなるべく使いたくない。だからどうしても回生では減速が難しい局面だけで油圧ブレーキを使いたい。

油圧と回生の切り替えをスムーズにつなげていくことが大事だが、それは制御の数が増えてプログラムが複雑化してなかなか難しいのだろう。
それで僕がプルウスに乗ってみると、ブレーキに違和感があると感じるのだと思う。

回生ブレーキはABSが作動するような速度の低いところだと、効果が下がってしまうので、油圧ブレーキを多く使う(あるいは油圧に切り替え)する。

問題となっているのはこの局面だが、原因はまだはっきりしてない。

僕が思うには、このABSの作動時の踏力が、それまでの踏力よりもう少し低いところで数値を取っていたのではないか。つまり踏力と効きの関係がずれるのではないか。プリウスのブレーキは電子制御なので踏力とブレーキ力は比例関係ではなく自由に設定できるのだ。

結論として技術者からすれば、ドライバーがもう少し踏み増しをしてくれればいいということになるし、でもドライバーからすれば今まで踏んでいた踏力に慣れてしまっているから、踏力に対する効果が薄まると、ブレーキ力はあってもブレーキが抜けたように感じてしまう、という側面なのではないか。

これはABS作動時の問題だが、根本は回生ブレーキのプログラムつくりの難しさにあるのではないか。
通常の油圧とエンジンブレーキを併用するのではなく、回生と油圧を交互に使いあう回生協調プログラムは制御の数が多くて難しいのだろう。

アナログ機械ならまだしも、電子制御だとなかなか乗っていて原因がつかみにくいのだが、
僕が乗っていて感じた面から今回の原因を探ってみた。

あっているのかはずれているのか、わからない。あくまでも僕の推測だ。わかる人がいたら教えてほしい。あるいは情報/意見を希望!
というのは今月号のホリデーオートで、このテーマで書こうと思っているんだ!へへ
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Posted at 2010/02/27 17:50:34

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この記事へのコメント

2010年2月27日 18:33
ハイブリッドのブレーキに関して違和感を唱える人は以前からいたと思う。
知り合いでプリウス(モデルチェンジ前)のオーナー(若いおねーちゃん)も普通に、プリウスのブレーキは少し感じが違うと言ってました。
例えば所有者はプリウスとインサイトを比べてブレーキが変と判断するのではなくて。
前に乗っていた車と比較してブレーキに違和感があると感じると考えます。
今回の問題は、あくまでもプリウスが急に売れすぎた為に起こったのではないか?と。
大多数のドライバーの前に、少数の開発の理屈が通じなかったのではないでしょうか?
2010年2月27日 19:18
プリウスのブレーキのお話を楽しみにしています。
回生ブレーキとの切替えがうまくいかないというのが大方の意見のようですが、私はもう一つ心配があります。
ハイブリッド車だけでなく、一部のトヨタ車に採用されている「ブレーキペダルと油圧系統がダイレクトに繋がっていない電子制御システム」に問題はないのか?ということです。
ブレーキペダルがスイッチになっているので、ダイレクト感がないように感じます。
ハイブリッドにつづいてマジェスタなんかも心配です。
2010年2月27日 21:33
エスティマハイブリッドでも、回生ブレーキから油圧ブレーキに切り替わるような状況(ABS作動時?)では、一瞬の抜け状態(これは回生より油圧のブレーキ力が弱い)がありますよ。
ガツンと踏んでしまえば全くわからないですが、緩やかにブレーキをかけると明らかに感じ取れます。
踏み増せば止まるというトヨタのコメントはそのとおりと思います。
ただ、感覚的にブレーキが効かなくなるのはユーザーとしては怖い思いをするでしょう。
この特性が問題で止まれずに事故に合うようなことは、そもそも油圧だけでも止まれていないと推測します。(勝手な言い分ですが)
どれくらいの踏力の時にABSが効いても、回生と油圧のブレーキ力を同じに制御すれば、このような問題は起きないのではと考えます。
油圧もブレーキバイワイヤになっているので、制御は可能なのではないでしょうか?
2010年2月27日 22:18
素朴な疑問…

みなさん そんなにコンディションが一定な場所ばかり走っているンでしょうか?
『効かない』と思ったら踏み足せば良いだけでしょう?
制動中に路面状況が変化するなんて いくらでも有るでしょ?
2010年2月28日 0:09
こんばんは。
太田さんの考えに、なるほど~と思いました。
そう考えれば、今回の対策もプログラム修正による対応が可能ですね。
このような制御であるなら、常にガツン!とブレーキを
踏むような方は問題ないかもしれませんが、
滑りやすい路面以外でも、踏力一定のブレーキを使うような方だと、
確かに違和感が出そうな気がしますね(^^;
(運転スキルの問題もありそうですが、そこは置いておきます)

今回の件については、トヨタの他のハイブリッド車で問題が出ていないとすれば、
原因は制御系の可能性があると思いますし、一般消費者からは他のメーカーを含めて
ハイブリッド車全体が、こういうイメージで捉えられることだけは避けたいですね(^^;
2010年2月28日 0:30
実は、30系プリウスは20系プリウスと同じ制御プログラムだった…なんてオチはないですよね?
机上の計算だけで「前モデルのプログラムのまんまでも特に問題無いでしょ」てな感じでやっつけてしまったとかΨ(`∀´)Ψ
排気量や車両重量が変わったことを鑑みても、今までのプログラムでもシュミレーション上は何ら問題無いはずだったのに、ある特定条件下ではイレギュラーが発生してしまったとか。
燃費UPに貢献させようと履かせたエコタイヤも、そういう条件下では裏目に出てしまったのかも。



真実を知るのはエンジニアのみでしょう。その真実も、公になるかは疑問ですが。
2010年2月28日 0:38
プリウスのブレーキ問題ですが、詳しいシステム内容を把握しておりません。
皆様のコメントから推測すると、システム本体よりも設定値の改善によって、解決する問題に思えます。
BMWやベンツは、ハイエンドからハイブリッドを導入し、開発費を稼げる車両価格帯でコスト回収をしつつ、ある意味一般的技術では無いとの意識付けをしていますね?
ハイパワーでハイブリッド、世界的風潮に対して言い逃れするようにハイブリッドを搭載した車に思えます。しかし、世界のトヨタは、先進の技術を一般に普及させた訳で、そこに問題の原点があったかと思われます。
あくまでも推論ですが、開発コストを掛けられない車種、インサイトに対抗すべく、ある程度の開発期間でシステム内容を割り切った為に、落とし穴が出来たように思えます。
スタッドレスタイヤで例えるなら、ブリヂストンのホロニック登場から20年数年、ようやく様々な路面でもバランスの良いスタッドレスタイヤが開発されたのでは?との感覚があります。
新しい技術が生活に当たり前の事として普及するには、それなりの時間と検証、開発が必要なのですから…プリウスのシステム自体が熟成されないまま、世に出された感覚が否めません。
熟成無き新技術は、時として暴力になり得ます。
政府もエコ減税や助成金で後押ししたのですから、プリウスの問題解決に向けて、動くのが当然の義務では無いでしょうか?
話しがややこしくなりましたが、システム自体の欠陥か、設定数値の変更で解決出来るのか?
あとは企業秘密であるデータを一部専門家に公開しても解決を図るか?
悠長に構えられり問題では無いのかも知れませんね。
抽象的なコメントで失礼致します。
2010年2月28日 1:27
ブレーキバイワイヤの抱える基本的問題ですね。
品質担当常務が感覚の問題というのも、ある意味間違いではないかと。
一般ユーザーに向けては失言ですが(笑)
トヨタ車のマンマシンインターフェースはこの程度ですと自身ありげに言わなくても…

このあたり、制御のプレゼン内容がまとめられています。
http://car.watch.impress.co.jp/docs/news/20100210_348129.html
加えて油圧と回生の比率は、速度やブレーキ入力の加速度なども加えマッピングしています。
多重故障においてもフェールセーフはつぶし切れているのでしょうか。

脳内でシミュレートできるような記事を期待しております。
2010年2月28日 1:33
今回の問題が出てきてすぐにプログラミングの問題でプログラムの書き換えで
いくだろうと推測できました。
個人的にはMT車でエンブレ(ブレーキも軽く踏む)→クラッチきる
ここです〜っと動く感じがブレーキの効きが悪く感じるポイントかと思います。
自分はシステムの事はわからないんですが
AT車ではエンブレを感じない(故意にシフトダウンさせた時以外)ので
回生ブレーキがAT車との「感覚のズレ」が生じてしまっているんではないかと。。。

回生ブレーキを多く使う事で充電を少しでも行い走行距離を伸ばしたいと
考えているのでしょうが(当たり前ですが)その辺にも違和感(感覚のズレ)が
出来てしまったと。

個人的な解釈と憶測ですが書かせていただきました。
新しい「車」のあり方にチャレンジしている事も、もっと評価してあげて欲しいと思います。
2010年2月28日 1:49
いつも楽しく拝見させて頂いてます。
以前自分が体験した話なんですが、「こんな事もあったんだぁ」程度にでも覗いて頂ければと思います。

http://www.carview.co.jp/bbs/104/4623/?bd=100&pgcs=1000&th=2222549&act=th
1速→2速時のシフトショックについて

プリウスのブレーキとは違いますが、電スロ問題は以前からあったと自分は思っています。
2010年2月28日 15:22
トヨタ車は面白くないし、電スロ、回生ブレーキなどの新しい技術に関して「他のメーカー同様」にトヨタにも改善の余地はあるんでしょう。

しかし、今そんな事ばかり言ってる場合じゃない!

そもそもそんなことは、えげつないバッシングしてる米国議員にとってどうでも良く
「トヨタの高品質イメージ」が下がれば選挙睨んでデトロイトの顔色伺ってるわけだから目的達成でしょ?!

「ニッポンの危機」だとは思いませんか?!大袈裟ですか?!

こんな時に他人ごとの様に「冷めた事」言ってんのは愚の骨頂だと思いませんか?!
米国人なら「国家の危機」には凄まじい結束力団結力を発揮しますよ!

自動車産業は日本の基幹産業
トヨタは日本経済の大黒柱

「対岸の火事」だと思ってる間にビッグ3にいいようにやられちゃうかもしれませんよ?!

とにかく、クルマについてよく知った方々だからこそこれだけは声を大にして言いたいです!

今こそニッポン人なら、トヨタを助けましょう!!
トヨタ車を買いましょう!!
2010年3月1日 2:03
ブレーキ制御の問題点の本質が一般ユーザにまで届いていなく、自分の理解が進んでませんが、今月号のマガジンXが一番分かりやすかったと思います。今回の件、色々な問題があると思ってます。
◆トヨタから新聞などの告知で、リコールが発生した事は理解しましたが、海の向こうの公聴会含め、技術的な本質がトヨタ自ら説明されて無ない(あったとしてもメーカ視点でユーザは理解できてません)
◆一部ジャーナリストの方も、回生→油圧の0.06秒の時間しか論じていない方もいらっしゃるようで、そもそもこの現象の説明が難しいのかもしれませんが。少なくともこのどの様な、原因で、トラブルシュートはこの様にしました。かつ、今後はこの条件下では改善されます。ともっと明確な説明がメーカ自ら行う責任が有ると思います。少なくとも重要保安部品の不具合なのですから。
◆この件、トヨタに責任押しつけるのはどうかと。より安く、より高品質は車に対するメーカ努力は凄まじいと思いますが、最終的に、公道を走れるように形式認証した、国交省に問題はないのでしょうか?ブレーキテストの項目に見直しとかはその他への問題も波及するし、公的に欠陥みとめれば、海の向こうの訴訟で負けるので大変なんでしょうが。
◆トヨタの対応も???なところが多いですね。AUDIがAシリーズになる前にアメリカで起こったAT暴走対応は知らないんでしょうかね。今のAUDIのブランドイメージからは想像つきませんが、相当苦労した筈です。VWグループの車は現在、ブレーキ/アクセルの同時制御(ブレーキ踏みながら、アクセル踏んでもエンジン回転使えない。左足ブレーキが使えない)はそもそも受付ないですし。
◆世界一の企業ですからみなさんの期待値も高いんでしょうが、日本産業を引っ張る企業なので頑張って良い車つくって欲しいです。
話が拡散+乱文にて申し訳有りません。
2010年3月1日 13:36
ロジックとして回生ブレーキのON/OFFがはっきりしすぎているというのはやっぱり感じますね。例えばABSのようにON/OFFを繰り返す領域を設けるとか、回生回路を内部的に複数系統(4系統とか)に分割していれば「滑らか」なタッチを実現できるような気がしますが、そういうのは回生効率が悪くなってしまうのかもしれません。

SAIなんかで低速で薄いブレーキをかけようとしますと、ごく小さいリレー音が聞こえ、次に回生ブレーキが100%ONになってしまうのが分かります。つまり今のプリウス系のシステムではごく薄いブレーキをかけることができないんですね。このあたりをなんとかできればフィーリング面の違和感は払拭されると思いますし、そういう過渡領域評価を重視していたら、ABS時のブレーキ完全抜け感も軽減できていたのかもしれません。

よそのサイトで恐縮ですが、テクニカルな解説は Tokyo Automotive Study Group さんが詳しいです。あちらもABS時のドライバー心理の問題を指摘しています。

http://golf4.blog65.fc2.com/blog-date-201002.html
> つまり今回の問題は、機構的な問題というよりドライバー心理を無視しているため、特定の条件でドライバーが不安感や違和感を強いられるということが問題なのだ。
> またこうしたドライバー心理の引き金になっているのは、ABS作動のドライバーへのフィードバック、つまりペダル振動がないというインフォメーションの問題ともいえ、大げさに言えばクルマに対する思想の問題ではないかと思う。

Tetsuya Ota SPORTS DRIVING SCHOOL
スペシャルブログ 自動車評論家&著名人の本音

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