経年劣化したラジエーターを検証してみました

よく「ラジエーターの樹脂タンクの色が変色しているとヤバイ」と言われますが、今の変色具合でどの程度の劣化が進行しているのかを確認したかったので、破壊して検証することにしました。



当然ですが、上がアッパータンクで下がロア―タンクになります。
熱によってどれだけ劣化具合に差が出るかのが良く分かる写真です（笑）




アッパーホースとの勘合部です。見るからにヤバそうな状態です(;^ω^)




鉄ハンマーで軽く叩いたら簡単に崩れました。よく考えたら、この部分はホースで覆われているため熱を保持しやすい箇所ですので、アッパータンクの色だけで状態を判断するのは危険ですね。




タンクの断面を確認すると、樹脂の中心部まで変色しているわけではなく、表面と裏面が先に変色するようです。

しかし、アッパータンクは簡単に破壊できる状態だったので、やはり色で判断するのは危険ということが分かりました（劣化具合の目安にはなりますが）。




一方、ロアータンクは破壊するのに少し苦労しました。アッパータンクだけでも熱に強い材質にすれば結構長い期間使用できるかもしれません（でも、この材質でも20年20万km弱使える耐久性があるので、品質的にはこれで十分ですね）。




このラジエーターは汚れが全く無く、冷却水の管理がとても行き届いていたことが分かります。前のオーナーはこのロードスターをきちんと整備していたんだなと嬉しくなりました(*´з`)