
家のサーバのHDD容量を上げようと作業をしていたら写真の整理が出来ず報告が遅くなりました
2025年最後の温泉は何処にしようかと考えていましたが、信州方面はだいぶ行きつくした感があったので、最近あまり訪れていなかった東北方面に行くことにしました
例年だと冬ドライブは1月末あたりでしたが、今回は12月に設定したため3日間しか休みが取れず翌日は仕事となりました
あまり遠すぎない距離ということで山形県南端の白布温泉に1泊、翌日からは国道121号線を3県を跨ぎながら日光まで南下するというルートで中間地点である鬼怒川温泉に1泊、翌日は早めに帰宅という旅にしました
たぶん長くなりそうなので前編としておきます
まずは山形県を目指すのですが、最初の目的地に10時頃に着こうとすると5時頃出るようになるので、それなら1時間早く出て高速の深夜割を使っていくことしました

ギリギリの3時57分に料金所を越えることが出来ました
圏央道から東北道へ

ひたすら北を目指します

福島JCTで東北道から分岐し、すぐの福島大笹生ICで高速を降りて一般道へ出ました
ここからは国道13号線で米沢を目指すのですが、東栗子トンネルを抜けた先で左折し県道232号線に入り板谷峠方面へ
板谷峠は冬季閉鎖ですが、そのゲートの手前を左へ曲がり、さらに山奥へと入っていきます

ここまでも少し雪はありましたが、ここからは本格的な雪道です
しかも積雪ではなく氷の上に降って凍った雪が乗ってる状態なのでけっこう滑ります
今シーズン初の雪道なので慎重に進みましたが…

(完全凍結路でアスファルトは坂の下まで出ていません)

坂の最後で1mくらい滑りハンドルも利かず危うく木にぶつかるとこでした
グリップが戻ってくれてよかったです
そして目的地に到着、奥羽本線の「峠駅」です

巨大なスノーシェッドに覆われた駅になります
右側は本線ですが、左側へ伸びているのはかつてスイッチバックとホームがあった場所になります

現在は変電設備が置いてあり、駐車場になってました
こちらのスイッチバックは新幹線開通時の整備により廃止され、現在は本線上にホームが移っています
これだけの規模で覆われているのはなかなか見れないので寄ってみました
ふつうはこんな時期に見に来ないでしょうけどね
駅まで除雪はされるようですが豪雪エリアなので車で来る方はお気をつけください
米沢市は4WD以外は進入禁止と書いてましたからね
現在は日に上下6本の電車が止まるのみ
新幹線が通過する駅です
こんな山奥の駅ですが、駅前にはお店があります
冬でもやっているという書き込みを見ましたが、人の気配はなかったですね
新幹線の通過も見れたので次へ移動します

米沢の駅前にやってきました
こちらにやってきた目的はお昼ご飯の調達です

駅前にある
新杵屋さん
駅弁で有名な「牛肉どまん中」の工場兼直売店です

昼ご飯は駅弁で済ますことにしてました
もちろん出来立てです
食べるのに買い物もかねて「道の駅よねざわ」へ移動

時間はお昼近くですが、米沢市内は霧で真っ白でした
道の駅へ移動して車内でお昼ご飯
味は標準のタレにしました
他に塩・味噌・カレーがありますよ
この道の駅が今回の旅で一番遠方になるので、こちらでお土産をお買い物
これで買い忘れもなく旅を続けられます
さらに米沢市内にある酒蔵「
東光」へ

こちらは現在稼働しているほうではなく、博物館と直売所になっている以前の酒蔵です
直売所なのですべてのお酒が購入が可能です

とはいえ今は通販で手に入るのでここまで来る必要はないんですけどね
東光へ来た目的は真ん中の「
吟醸梅酒」を手に入れるためでした

(一番右のチューハイは道の駅で買った東光とは関係ないものです)
今までいろいろと梅酒を飲んできましたが、この吟醸梅酒がメッチャ美味いんですよ
梅酒が好きでしたら是非一度試していただきたいですね
一番左はお正月用に買ってきたにごり酒ですが、今年はお正月休みがないかも・・・
まだ宿へ向かうには時間が早かったので、上杉神社で一休み
牛の味がほぼしない米沢牛コロッケもいただきました
15時過ぎに着くよう移動を開始し、米沢市の南側の福島県との県境付近にある白布温泉にやってきました
そして今回泊ったのは「
西屋」さんです

見ての通り、茅葺き屋根の古い建物の旅館になります
築100年以上の建物だそうです
この白布温泉には西屋のほかに東屋・中屋という旅館があり、3軒とも同じ外観だったそうですが2000年の大火事で焼失し、古い建物が残っているのは西屋だけとなってしまったそうです
1階の廊下はこんな感じです
こちらは廊下側から見た玄関です
ガラス戸の向こうはフロントとラウンジです

ラウンジの部分が茅葺き屋根の建物になります
こちらは2階の廊下

今回は2階の部屋にしました
古い建物の場合、上の人がうるさいと気分が半減しちゃいますからね
部屋はプランで選択可能でした
こちらが今回泊った「月山」というお部屋です
一人で寝るには広すぎて逆に寒かったですねw
着いて落ち着いたら温泉へ
誰もいなかったので撮影させてもらいました

こちらが300年以上前から変わらないメインのお風呂の男湯
今どきからすればかなり小さな浴槽になります
時代が違うので仕方ないですけどね
こちらの特徴は奥の仕切りの裏にある滝湯

打たせ湯ですが、ものすごい湯量が注いでいます
このお湯が浴槽へ入り、あふれて出ていきます
なので浴室全体にお湯が溜まったような状態になっています
洗い場のスペースは狭いですが、この溢れたお湯が外に流れ出ているおかげで石鹸が浴槽に入ったりすることはありません
そしてこのあふれたお湯は浴室前の廊下の下を流れています

おかげで廊下がすこし暖かいです
さらに言うと、このお湯は中庭を流れ建物の下を抜けて玄関前の階段を流れていきます
旅館前の写真で階段から湯気が上がっているのはそういう理由なんですね
雪を溶かすために再利用するなんて雪国のアイデアですね
温泉に入ったら後はノンビリするだけ
ストーブを焚いても寒いくらいの気温なのでコタツから出られません
ご飯前にもう一度温泉に入って身体をあたためから食堂へ向かいます
外も真っ暗になってました
プランは米沢牛のすき鍋コースにしました
基本コースでご飯と食べ放題のおばんざいと酒類の一部を自由に飲食できるのですが、せっかくなので米沢牛を食べておきたいと思います
夕食はこんな感じ
こちらは取ってきたおばんざい
湯治宿なのでビュッフェのようなものはありませんが、シンプルで美味しかったです
特に切り干し大根をマヨネーズであえたものが美味しくておかわりしてしまいました

日本酒と梅酒、缶チューハイは無料でいただけます
なので梅酒をロックでいただきました
ビール類や銘柄日本酒は別料金となってました
こちらが米沢牛です
とってもご飯がすすむ美味しさでした

シンプルなご飯ですがどれも美味しかったです
お腹いっぱい食べられました
お腹が落ち着いたら温泉へ
次はもう一つのお風呂「家族風呂」へ行ってみました

こちらは空いてれば貸切で利用できるお風呂です
加水なしの源泉かけ流しなのでかなり熱めです
自分で加水して温度調整して入ります
浴槽の中に白く見えるのは湯の花ですね
なにもすることがない宿なので皆さん就寝はやはり早め
21時過ぎには非常に静かな空間となります
外は雪が降り始めたので余計ですね
自分もやることがなくなったので22時ころには休んでしまいました
明日は山形県から福島県を抜け、栃木県を一般道で目指します
早く寝ると当然早く起きるわけですが、6時に目覚めると外はこんな景色になっていました
すでに10cm以上積もってましたが、この地方のすごさを実感するのはさらにこの後でした