恒例の春先の温泉ドライブです
いつもは伊豆とか海沿いが多かったんですが、今回は硫黄臭のするにごり湯に入りたいと日光まで行ってきました
にごり湯というと火山の近くになるので、比較的近いところというと杤木か群馬か長野かという選択肢でした
距離的にはどこもあまり変わりませんが、アクセスの良さで日光を選択です
夜勤明けで家についてそのまま出発
午後2時に出て5時前には中禅寺湖まで着きました
今回お世話になったのは中禅寺湖畔にある
ホテル四季彩です
この辺りに泊まったのは小学校の修学旅行以来でしょうか
全館禁煙なのは喫煙者にはきついですが、にごり湯のためには仕方ありませんw
部屋に入って夕食までまだ1時間あったので、さっそく温泉へ

カメラは持ち込めないので借り物の写真です
シーズンオフで人も少なく大浴場を貸し切り状態でしたね
温泉に入って卵の匂いを感じると、あ~温泉って感じがします
中禅寺湖辺りの温泉は透明なお湯なんですが、ここは奥日光からパイプを引いてお湯を持ってきてるそうです
なのでにごり湯を楽しめるんですね
部屋にはテラスがあって湖を見下ろすことが出来ました
風呂から出て涼んでいると夕陽の時間帯でした

でも、テラスでのんびり涼んで・・・なんて気温じゃありません
陽が落ちると氷点に近い温度です
木々にも芽吹く様子もなく、葉もついていないことから分かるとおり、こちらはまだ真冬でした
正面の山に見える白い部分はもちろん雪です
さすがは標高1200m以上にある湖、神奈川とは環境が違いすぎました
風呂以外の楽しみはもちろんご飯
ビールもすすみます
霜降高原牛の陶板焼き

解凍しきれてなかったので肉の味は微妙
山の上の宿に来て刺身は残念な気もするんですが、マグロは美味しかったからOKかな
さくらジュレの入った杏仁豆腐ととちおとめのシュークリーム

味は格別というほどではありませんが、美味しかったです
部屋のテラスから空を眺めると星がきれいに見えました
気温が低くて空気が澄んでいるのと標高が高いからですかね

三脚を持ってくるのを忘れましたが、テラスの椅子にカメラを固定して、スマホとWiFiで接続して部屋の中から長秒露光で撮ってみました
カメラ側の設定もスマホで弄れるので、寒いおもいをしなくてすむのは便利ですね
翌朝、部屋の中は空気が乾燥するくらい暖かかったんですが、外は極寒
霜柱が立ってました

氷点下まで下がったってことですかね
この辺りの春はまだまだ遠いってことでしょうか
翌日は行きたいところをドライブしようと行動開始
まずは中禅寺湖近くにある半月山展望台に行こうかと思ったんですが、残念ながらまだ冬季閉鎖中
4月下旬までは除雪されないそうです
仕方ないので下山して別の場所を目指すことにしました
いろは坂から中禅寺湖にかけては桜は咲いていないというか、まだ蕾もほとんどみたいな状況でした
来週再来週と見ごろになりそうです
まずはつい最近も行ったばかりの足尾銅山
前回は本山坑と観光地化された通洞坑に行きました

そのとき行きそびれていた小滝坑側も見てみたいと思い寄ってみました
本山坑の辺りよりもこちらのほうが色々と残ってる気がしますね
この道路の一番奥には銀山平公園と国民宿舎があるので道もだいぶ整備され広がっています
ただ拡幅に伴って壊されてしまった廃墟も多いのではと思います
道路を上がっていくと橋と並行した鉄橋が現れます
この鉄橋は旧軌道の跡ですね

橋を渡った先は坑道の入り口になっていますが、頑丈な鉄扉とバリケードによって塞がれています
鉄橋を見てみると大正十五年六月竣功と彫ってありました
きれいな画像があったのでネットから借りてきました

こちらが当時の小滝地区の様子です
現在ガソリンカー軌道と書かれた部分が道路になっていると思われます
というより道路と並行して走ってたようですね
地図の右下が小滝坑の入り口です
こうしてみると今は木々が茂る山中ですが、当時は相当大きな町が形成されていたのが分かります
ここは精錬所跡と看板があった場所ですが、レンガが積まれています
こちらは坑口浴場跡だそうです
地図でいうと小滝坑の入り口から左上あたりにあります
今となっては上屋もなく、浴槽と思われる跡が残るのみです
小滝会館があったと思われる石垣に階段があったので上がってみました
すでに建造物の跡はなく、コンクリートの階段のみが残っていました

この階段の左側は小滝会館、右側は青葉寮があったと思われます
レンガで造られたカマドの跡がありました
かなり大きなお釜を3つ同時に炊けるようになってます
これが青葉寮の食堂があったところなんでしょうか

これだけ大量にご飯を炊くなんて一般家庭ではないですよね
20年位前におそらくこの辺りに来たことがあるんですが、その時はずーっと家が並んで残っていました
今はほぼなくなっていて当時の様子を見ることはできません
もう廃墟というよりは遺跡に近いですね
川の対岸には猿の群れがいました

餌を求めて下りてきたんでしょうか
2回に渡ってじっくり見れたので、もう当分来ることはないかもしれませんね(^_^;)
足尾から一旦日光へ戻り大谷へ向かいます
途中、大きな桜の木があったので撮ってみました
久しぶりに自車登場ですw
昼食は大谷へ向かうルートの近くにいつもの蕎麦屋があったので小代行川庵に寄りました
今回はニラ蕎麦大盛りと天ぷら盛り合わせ

美味いんですけど、ちょっとニラの味と香りが強すぎて肝心の蕎麦の香りがどっか行ってしまうという・・・
でも美味かったです
平日の一時半と時間帯をズラしたせいか他のお客さんはいませんでした

この辺りの桜はちょうど見頃ですね
お腹が膨らんだら今回の最終目的地の大谷へ向かいます
大谷と言われて大谷石が浮かんだ人はなかなかですよw

そんな大谷石の歴史と当時の痕跡が見れる
大谷資料館へやってきました
ここも一度は訪れたかった場所です
ある意味廃墟なんですけどね
大谷石と言われても馴染みのない方もいると思いますが、こんな塀を見たことないでしょうか

これに使われている石が軽石擬灰岩というもので、この石の産地としてのブランドが大谷石なんです
石像や灯篭、昔の木造建築の土台なんかにも使われていました
比較的軽くて加工しやすいのが理由です
その採掘場跡が大谷資料館として公開されています
中に入るとびっくりするぐらい巨大空間が現れます
天井まで何mあるんですかね
横筋は上から下へと手掘りで進めてきた模様です
所々にノミ跡が残っています

大谷石が利用されるようになったのは6世紀ごろと言われ、古墳の石棺を作るのにも利用されたそうです
その後は寺の土台などにも利用されるようになっていきます
需要が増えた結果がこの地下空間になります
トンカチとノミで石を割り、人が背負って地上まで運び出していました
それにしてもこれだけの地下空間は圧巻ですね
なおここは映画やミュージックビデオの撮影でよく使われています
GAROとか特撮モノなんかも多いですね
最近だとヨシヒコとかでも使われていました
そちらで見たことある人のほが多いかもしれませんね
HPには何に使われたかが全て書いてありますので、赤文字のリンクから覗いてみてください
ちなみここは地下空間ということもあり、この日の温度は5℃と冷蔵庫並みです
歩くので多少は温かくなりますが、上着は必要ですね
以上で今年の春の温泉旅行は終了です
やはりにごり湯は予想以上に良かったので、次も山の温泉へ行こうかなぁと考えてますがいつ頃になるやら