
旅好きな冒険者たるもの、いつでも どこでも好奇心と探究心を持ち続けることが大切だと思っております。
とあるきっかけでガントリークレーンに登る機会がありました。ガントリークレーンとは、港に横付けされた船にコンテナを積み降ろしするために専用設計されたクレーンです。(詳しくは
Wikipediaのガントリークレーンで)
今回登る機会に恵まれたのは高さ80mもある超巨大タイプです。本体から大きく張り出した階段を登るのです。
まだ設置工事が終わっていない状態のため地面近くの階段が取り付けてられておらず、クレーン車のような昇降機に乗り込みます。
下の写真の様に、階段の途中に横付けされ、柵を越えて階段に乗り移ります。この高さからでも落ちれば重傷は免れず、運が悪ければ死にます。
本体から大きく張り出した階段を登って行きます。「風が強い日は揺れて怖い」と聞かされていましたが、この日は風がないから大丈夫だと思っていました。しかし自分たちが登って行く振動でも揺れて、十分怖いです。
現場の方はさすがに慣れていて、すいすいと登って行きます。息があがって足元が危うくなる前に、お願いしてペースを落としてもらいました。
メインのブーム部まであがって来ました。ここでも地上60mくらいです。
この後さらに正面に見える階段で、棒が集まる三角形のてっぺんまで登ります。私は高いところが好きなタイプですが、下を見ると正直に言って「かなり怖い」です。
階段の手すりを両手で強く握りながら登り、頂上に到着しました。
足を滑らせて転べば簡易的な柵などあっさり乗り越えて落ちてしまう可能性が高く、想像すると恐怖で背筋が寒くなり足がすくみます。
しかし、気持ちを切り替えて背筋を伸ばして景色を眺めると、非常に気持ちよいものです。全高約80mの超大型ガントリークレーンの頂上に立つなんて滅多に出来ない体験です。何事も心の持ち様だと実感しました。
下りの階段は怖さ2倍アップです。登りの時は目の前にあった手すりが、下りでは腰よりも低い位置にしかありません。登りではわざわざ見なければ視界に入らない下の景色が目の前に広がります。豆粒の様に小さな地上の施設。空中に突き出した階段に今から自分が進んで行く。この怖さは写真では決して伝わらないでしょう。
一緒に登った現場の方の「一度バンジージャンプかスカイダイビングを体験したい!」との発言に、クレーンの上では「私にはとても無理」とこたえました。
それなのに降りて来てしまえば、「私もチャンスがあったらやってみたい」と思っています。人間なんて都合のいい生き物ですね。
Posted at 2012/12/05 16:08:34 | |
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