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ワルめーら@Terryのブログ一覧

2024年05月25日 イイね!

北の詩人 松本清張

北の詩人 松本清張朝鮮半島を舞台にしたノンフィクション小説。
いかにも松本清張らしい作風。仮に司馬遼太郎が実在していた主人公林和の生き様を描いていたとしたら、読書中に陽気な風が吹き込むことだろうが、いつのまにやら、人間や社会の現在や未来までもを束縛してしまうやるせなさを描写した清張の作品は、どこまでも湿り気を帯びていて陰鬱である。が、時折、そのことを諦観して乾いた視点で観察することもあろう。なので、ただひたすらジメジメしているわけではない。
やはり、清張は偉大な作家だと思う。友だちにいて欲しくないタイプだけれど(笑)

https://note.com/nanbokucho/n/n12af18bcfdb5





Posted at 2024/05/25 02:23:50 | コメント(0) | トラックバック(0) | 書評
2021年04月16日 イイね!

【実はアマゾンレビューをやっています】

【実はアマゾンレビューをやっています】のっけから申し上げますが、
クルマの話はありません(笑)

ご無沙汰していたアマゾンレビューを、近頃、頻繁に書くようになりました。
アマゾンではワルめーらというハンネの「ワ」の字も出してません(笑)
両者は基本的には別物と思っていますから。
私にとっては本もクルマも同じく趣味なのですが、表現する際は切り分けるようにしています。
いろんな方面で共通項を作ると息苦しいですから。

しかしながら、近頃、タグ機能が付いたみんカラのブログで「アマゾン」というワードがものすごく多いことを知ってびっくりしたこともあり、ご紹介させていただきました。
アマゾンとクルマってあまり結びつかないけどねえ。

【実はアマゾンレビューをやっています】


なお、限りなく当方の関心のない分野で無い限り(料理本とか)、ご要望の本をレビューしますよ😙
エロ本やA●も規約的にオッケーならレビューします!

https://www.amazon.co.jp/gp/profile/amzn1.account.AGR54ZWSW7QYG4LJODUHP5UKDVIA?preview=true
Posted at 2021/04/16 02:12:49 | コメント(0) | トラックバック(0) | 書評
2020年03月29日 イイね!

大名屋敷が江戸経済を左右していた

大名屋敷が江戸経済を左右していたクルマとは関係のないブログ。いや、物事にはなんらかの繋がりがあるから、辿って辿りまくれば、関連性があるには相違ないが。

『大名屋敷「謎」の生活 』(安藤優一郎著・PHP文庫)を読んだ感想。なかなか面白い本だったので記述しておく。以下。

江戸の大半は広大な屋敷を有する大名家であった。本書のように大名屋敷に中心的視点を与える類書は管見の限り、非常に少ない。

本書では、大名屋敷に焦点を当てることで、江戸経済との関係性や大名やその家来、御用達の商人や富農たちとの関わり合い、豪壮な庭園の役割等々が、簡明で分かりやすく記述されている。

また、参勤交代制度の緩和が大名屋敷の衰退をもたらし、江戸経済や幕府のますますの衰退を招いたという思わぬ繋がりについてのことや、明治以後の大名屋敷の活用先についてのあまり知られていない事柄について知ることもまことに興味深かった。

昨今では江戸に注目が集まっているが、このように、実は人口の過半を占めていた武士階級の諸大名家に注目することは、改めて江戸を見直すという意味でも重要なことだろう。また、ここではネタバレ的なことは述べないが、上にも述べた参勤交代緩和政策はまさに現今の政治政策にも当てはまるものだと思う。

本文は非常に簡明でその点も好ましく、この点からも、歴史好事家以外にもお勧めできる所以である。

さらに付言する。地方から大名とともに江戸に来た江戸勤番侍は大変だったのだなと苦笑しながら読み進めていった。大名もまた同様。こうした生々しい生き様に関心を持たれる向きには特にお勧めできる。
Posted at 2020/03/29 19:01:03 | コメント(0) | トラックバック(0) | 書評
2012年04月19日 イイね!

森本哲郎 『生き方の研究』(新潮選書)  

森本哲郎 『生き方の研究』(新潮選書)  タイトルからだけを見ると、啓蒙的な上から目線の本のようにも思えるのだが、然にあらず。断じて然にあらず。作者は人間の様々な生き方を探ってみたかったのである。これが本書に凝縮されているというわけだ。

さて、本書は古今東西の様々な地域・環境で育った人物を取り上げて、そのそれぞれの人物の生き様を描き出した稀なる名著である。
その表現はその人物の生誕から死までを描写するというスタイルで、人物伝としても非常に面白い。ゆえに、好奇心を抱いて面白く読み進めることが可能だ。

作者の個々の人間の人生観や生き方への分析が非常に巧みで、これには舌を巻く。
カントもシュリーマンも木曽義仲も正岡子規も、彼の筆致にかかると、見事にその個性的な生き様がより具体的に浮き彫りにされてくる。

なお、私が感動したのは、古今東西にこれほどの多くの人間が、これほどの多くの生き様をし、これほど多くの価値観を持って生きていたという事柄についてである。
もしも生き方の研究をするのであれば、私は世にいる人の数だけ研究対象がいるのではないかとも思った。

まさに人生の研究として読んでもいいし、人間心理の妙を考えるために読んでもよいし、古今東西の歴史上の人物の来歴を知るために読んでもいいし、それこそ読む視点は無数にある。いわば、懐の深い本であり、ゆえにお勧めしやすい一冊である。










Posted at 2012/04/19 12:21:52 | コメント(0) | トラックバック(0) | 書評 | 趣味
2012年03月11日 イイね!

『幕末維新の暗号』 加治将一著 祥伝社刊

『幕末維新の暗号』 加治将一著 祥伝社刊
前回の書評では、下記書籍をご紹介しておいた。

『西郷の貌』 加治将一著 祥伝社刊

今回は作者の二作目となる歴史ミステリー本である。
タイトル画像に写っている書籍の表表紙に刻されている、ちょんまげサムライたちが写った写真を軸として、幕末期にまつわる様々なミステリーを暴いていくという意欲作で、その幅は広くフリーメーソンとの関係性についてまで論じている。
この辺りはミステリーとして許容しても良いし、或いはフリーメーソンと幕末日本との関係性について真実性があるのかもしれないという感想を抱くかもしれない。
この辺りは読者の感覚に委ねるべきだろう。

同書は『西郷の貌』より刊行が前だから、もしも両方読むとしたらこちらを先に読むと良い。しかし作者は周到だから、後発本が出ても、前作本の内容を赤裸々に語ったりはせず、僅かにほのめかす。この点がうまい。

さて、今回のミステリー面におけるキーワードとなるのは、どの藩に所属しているのかが不明な、とある志士である。ちょんまげサムライ勢揃いの写真のなかにその人物はいる。
そして、この人物は幕末からみた日本史からみても、かなり昔に起きた争乱の歴史的過程・展開のなかで生み出された人物であるとも言える。

ミステリーを辿る楽しさを失しない程度で、作者なりの歴史的見解を披見するというのが『西郷の貌』と同様、この作者の特徴なのであろう。
後者の歴史的見解がやや強いなと感じた点もある。
幕末は若い志士たちが倒幕し、明治政府を作ったという美談に関して、リアリティを織り交ぜていること。生々しいまでに外国勢力と協力関係にあった幕末の志士たちの様も赤裸々にされる。この点はミステリーというよりもリアリズムに近い書き方だろうか。
ただ、上記話においても、通常の歴史ではあまり触れないような事柄を物語の進行と絡めて徐々に解き明かしていく点がミステリー作家としての彼の真骨頂であろう。
そう、いきなり事実がわかるのではなく、徐々に事実が判明していくのである。
こうした妙味が作品にさらなる魅力を与えている。

一点だけ。
私は明治末期に起きた南朝正閏論がなぜにあの明治国家に肯われたことが不思議でならない。だが、本書を読むとその疑問もある程度は氷解する。
私は怨霊鎮魂説も考えているのだけれども、現代の聖域に関する謎という固い氷塊を少しだけ溶かしたような、そんな満足感がある。


Posted at 2012/03/11 19:01:52 | コメント(1) | トラックバック(0) | 書評 | 趣味

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何シテル?   06/13 20:42
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