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2018年02月14日 イイね!

新しきもの 古きもの

新しきもの 古きもの近頃は薩摩や長州を中心とした官軍の無謬性に疑問が呈されて、幕府や官軍に抵抗した東北諸藩に対する見直しが高まっているように思える。原田伊織の著書などはその先鋒だろう。
ちなみに、会津では官軍のことを西軍と今でも呼んでいることを明記しておこう。

もっとも、歴史の評価などというものは、存外に短いスパンで変容するものだから、別段取り立てるほどのことでもないが、例えば、クルマの世界でもその価値評価は頻繁に変貌しているようにも思える。

その象徴がいわゆる古いクルマの価格高騰だろう。海外のエンスージアストも注目するスカイラインなどのクルマはむろん、先輩から譲り受ける程度の価値で見なされていたようなクルマまでが存外に評価され、値段も高騰してきている。
私どもは新しいものほど良いという進歩主義的な価値観、乃至は、右肩上がり経済的な風潮に慣れきっているから、この現象については、新車に魅力が無いとか、旧車には味があるとか、ノスタルジアを感じるといった言辞でまとめようとする。
確かにそういう側面はあると思う。
だいたいにおいて、私が旧車好きであまり新車には関心のない人間ゆえに。
しかし、理由はそれだけなのだろうかという疑問もある。

近代社会に突入するまでは、時間軸の推移とともにモノの品質が比例してどんどん良くなっていくという発想はあまりなかったようだ。これを停滞と捉えていたのがかつての進歩主義思想だが、別に未来になればなるほど、私たちはどんどん素晴らしいものに囲まれるようになるという思想は、信仰の一つであると言えなくもない。

これから社会をどんどん良くしていこうという発想に異議はない。しかし、そのように唱えると、現状はまだ改善点があるということを図らずも認めることになってしまう。
切磋琢磨して、よりよい社会を構築していく営みは素晴らしいが、常に未来志向で相対することが永久に続くとするならば、そこにはシジフォスの岩のような不気味さを感じてしまう。私たちは永久によりよい未来を目指すべき存在なのだろうか。

クルマならもっと安全性能や燃費性能を高めていくことが要請されている。ではその次は?資源に依存しないクルマの開発だろうか?それでは次は?
クルマというものはいよいよ消滅し、それを継承するものが出てくるのであろうか?

私は江戸好きだから一言言っておく。
江戸時代には人糞からボロ切れまでありとあらゆるものが再利用された。いわば、循環型社会であった。むろん、それが正しいというわけではないが、もう新しさにこだわる必要はないのではないか?
それに無意識的に気付いた人たちが、50年続いたモータリゼーションに対する反動として、旧車を求め始めたという論も立てられなくはないような気もする。
Posted at 2018/02/14 03:24:47 | コメント(0) | トラックバック(0) | 思索

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