
現在、うつ病治療中のひさみきです。
6/10が受診日だったので、先日の
「睡眠障害のブログ」 に引き続き、心療内科にあった冊子を元に、
「うつ病の症状(サイン)」 について書いてみます。
長くなりますが、是非ご一読ください。
日本でのうつ病は、13人に1人が生涯のうちに経験するという結果が、WHOの調査で明らかになっています。
うつ病自体の認知度も高くなり、今や身近な病気ですが、罹患者の4人に3人は受診をしないそうです。
そこには、うつ病のサインが出ていても、ちょっとした不調と思ったり、仕事や家事をこなせているということで、
見逃されている可能性が高いようです。
また、うつ病の認知度が高くなりつつあるも、「心の弱さ」「手抜き、さぼり」といった誤った認識をされる人も多く、
うつ病であることを認めたくない、周囲に知られたくないなどで、受診する機会を失っている危険性があります。
うつ病は、周囲から外見上ではわかりにくいので、早期にうつ病を発見して治療を受けられるように、
本人をはじめ、家族や友人、同僚といった身近な方々がうつ病を正しく理解し、サインを見逃さないことが大切です。
本ブログでは、このうつ病のサインを
「こころ」と「からだ」 の両面から書きます。
睡眠障害の症状もそうですが、「気分が落ち込んだり」「何もやる気がしない」「不安感」などの
「こころのサイン」 は、日常的にほとんどの方が経験したことがあり、
問題のない場合、その原因となる出来事が解決すればおさまるなど、一時的なものです。
ところが、うつ病の場合は、これらの症状が1週間、2週間と継続的に発症し、
「趣味や好きなことをやる気になれない」「外出ができない」「仕事ができない」などと感じるようになります。
また、睡眠障害、食欲低下、疲労、からだの痛みやしびれ、頭痛、吐き気など、
様々な
「からだのサイン」 を感じることがあります。
すべてがうつ病とは限りませんが、不調が続けば「何かおかしい」「いつもと違う」と
「疑ってみる」 のが大事だと思います。
2週間以上継続すればうつ病と診断される基準もありますが、
それ以前に対処できれば、本人や周りの負担の軽減につながります。
「こころのサイン」
・何をしても楽しくない
・何に対しても興味がわかない
・むなしいと感じる
・食欲がない
・悪い方へばかり考えが及ぶ
・イライラ感がつのる
<ひさみきさんの例>
・みんカラを携帯でみることはできたが、オフ会ブログなどをアップする気になれなくなった。
・PCでみんカラやパーツ検索などを楽しんでいたが、PCを触る気にもなれなくなった。
・出来る範囲は少ないが、車弄り、例えばステッカーを貼る程度のこともやる気にならなくなった。
・仕事に行く気になれない。行っても、仕事が進まず、帰ることばかりを考えていた。
・休日も何もやる気になれない(オフ会には、ちょっと頑張って行ってました)
「からだのサイン」
・寝つきが悪い、ぐっすり眠れない、よく目が覚める ・・・ 先日の
「睡眠障害のブログ」 を参照
・疲労、倦怠感を強く感じる、回復できない
・食欲低下
・頭痛
・肩こりや背中の痛み
・のどの渇き
・便秘、下痢
・体重減少
・からだの痛みやしびれ
<ひさみきさんの例>
・寝つきが悪く、夜中に何度も目が覚める
・常に疲労感があり、回復しない
・休日に何もしなくても疲労感が抜けない
・仕事に行く前に、30~40分程度休んでから家を出る
・仕事に行っても、だるさで仕事ができず、早めに帰宅
・机上での仕事中や打ち合わせ(1対1)でも強い眠気におそわれる
・残業時、30分程度離席して、会議室で睡眠を取ることが多かった
・会社からの帰路、電車内で眠れなくなった
・車の運転中に軽い吐き気を感じることがあった
症状に個人差がありますが、「こころとからだのサイン」が「継続的に発生しているか?」を注意してみてください。
うつ病のサインに限ったことではありませんが、「いつもと何か違う」という「違和感=サイン」だと思います。
(うつ病の原因と関連して)
うつ病は、「まじめで、几帳面な人」「頑張り屋さんや責任感の強い人」がかかりやすいと言われています。
ひさみきさんは、几帳面以外は該当です(ここ、本当です)。
仕事では、細かいところにも目を配るなどはあったので、几帳面な点は仕事では該当しているかもしれません。
個人的な気質、ものごとに対する考え方や置かれた環境、日常生活でのストレスが複雑に絡み合って発症します。
仕事や生活環境の変化なども大きく関わってきます。悪い方向への変化によるストレスは理解しやすいですが、
昇進や結婚、出産などの明るい変化もストレス発生原因になるので、
「良し悪しに関わらず、大きな変化の後は要注意」 です。
「うつ病になったら、どうすればいいのだろう」ということも気になるかと思いますが、それは次回に。
医者でもカウンセラーでもないですが、経験を元にした話はできますので、何かありましたらお気軽にメッセください。
現在のひさみきさんですが、
睡眠障害である「中途覚醒」 が改善されない状況です。
今回の診察で、2種類併用していた睡眠薬を一種類に変更し、増量しました。
どちらも持続性は6~7時間ですが、やんわりと持続するものから、深めに持続するもののみになりました。
簡単に言うと、ちょっと強めになった、ということです。
余談ですが、お医者さんや薬剤師さんから、薬の効果や特性、副作用の説明があるかと思いますが、
薬手帳をきちんと運用して、薬アレルギーや市販薬との飲み合わせについては、きちんと確認しましょう。
特に、処方される薬が変わったときは、どういう効果を狙って変えるのか、理解しておきましょう。
最後に、【うつ病 -セルフチェック-】シートを載せておきます。折角なので、一度チェックしてみてください。
ネット上にいろいろな種類のものが掲載されていますが、
上記説明に付属のもの(東邦大学方式うつ病自己評価尺度)です。
実際の診察時には、もっと詳細なものが使われました。
18のチェック項目に下記に従い点数を付けてください。
(点数の付け方)
「いいえ」:0点、「はい、時々」:1点、「しばしば」:2点、「常に」:3点
1.からだがだるく疲れやすいですか
2.騒音が気になりますか
3.最近、気が沈んだり、気が重くなることはありますか
4.音楽を聴いて楽しいですか
5.朝のうち特に無気力ですか
6.議論に熱中できますか
7.くびすじや肩が凝って仕方ないですか
8.頭痛持ちですか
9.眠れないで、朝早く目覚めることがありますか
10.事故やケガをしやすいですか
11.食事が進まず、味がないですか
12.テレビを見ていて、楽しいですか
13.息がつまって、胸苦しくなることがありますか
14.のどの奥に物が使えている感じがしますか
15.自分の人生がつまらなく感じますか
16.仕事の能率が上がらず、何をするにもおっくうですか
17.以前にも現在と似た症状がありましたか
18.本来は仕事熱心で几帳面ですか
上記の点数を合計してください。
但し、2、4、6、8、10、12は合計に加えません。
合計点数が「10点以下:ほとんど問題なし」「11~15点:境界」「16点以上:軽度のうつ病の疑いあり」です。
ひさみきさんは、当初を思い出してチェックすると20点超えです(今だと2点と3点で迷うところがあります)。
写真は、ブログと関係ありませんが、市販の(レーズン)バターロールを流用した、奥様お手製のメロンパンです。
これは、埼玉コープ(現コープ未来)で習ったそうで、かなりいけてます。家族みんなの大好きメニューです。