
10月中旬になり、過ごしやすい季節になりました。
スーパーではもうおせちや年賀状の予約などをしていて、1年の経過の早さを実感するばかりです。
10月初頭、内定式に出席するべく東京に出向いていました。来年春からお世話になるのは、某サプライヤーメーカー。文系なのにゴリゴリのクルマオタク…という物珍しい種に目を付けてもらえた…かどうかは分かりませんが、文系業務でもかなり自動車と濃い結び付きができる職種。昔から念願だった自動車業界に携わる事ができる歓びを、改めて噛みしめています。
…しかし、いきなり入社1年目から、海外研修が決定(汗)これからの時代、ましてや文系ともなると語学は必須になるわけで…今から不安全開ですが、頑張るしかありません^^;
さて、その先日の東京行で、久々にメガウェブに行って、個人的に気になるトヨタ車数台を試してきました。そこで今回は、いつもはアホみたいに長文になりがちになってしまうので^^;今回は距離も短くステージも限定的、ということでショートインプレッションをダイジェスト風にまとめてみたいと思います。
・アベンシス2.0Xi
「トヨタが作った欧州車」との触れ込みで登場した先代。地味ながら出来はとてもよかった(と個人的には思ってる)のですが、やはり?泣かず飛ばず。欧州ではひと足先にモデルチェンジしたものの日本導入はなし。しかし、ステーションワゴンがプロサクとフィールダーしかないという状況を打破するべく、ワゴンのみモノグレード、色は3色、右ハンドルだけどもウインカーは左側のまま、けども9エアバッグもVSCもフル装備で250万円はなかなかお買い得感あり。デザインはちょっとアカ抜けたものの、まだまだ地味?ちなみに先日フランクフルトではフェイスリフトして、ちょっと濃いメイク顔となってます。
さて、説明もそこそこにして試乗開始。ドアはバシっと閉まって堅牢感あり。シートもカチッ、ポジションの自由度の高さも○。他にも例えばリアゲートを締める時のグリップが左右両方に取りつけられていたりと、「欧州基準」をいろんな部分で垣間見る事ができます。
エンジンは2L直4(ハイオク仕様)に7速CVT。エンジン始動直後から比較的音は大きめで、静粛性命!というトヨタ車の印象とはちょっと違うかな?と思わせる部分。ただパワースペックは地味なものの、低速からのピックアップは予想以上で、動力性能はいい意味で2Lの排気量を感じさせません。
それを助長させるのが、「欧州セッティング」のCVT。今までトヨタ車のCVTセッティングは、個人的にはほぼ全てがNG判定でしたが、このアベンシスはアクセル開度に対する反応がとってもリニア。変に燃費マップ重視のセッティングになってないのがよかったのか、エンジンのトルク特性とマッチングがいいのか。NA+CVTで、しかもトヨタでも、ちゃんとやればできるじゃん!の1台。
足回りやブレーキに関してはここのステージであまり多くは言えませんが、ステアフィールも芯がしっかりとしたナチュラルなもの。ただ先代のようなどっしり!ガチッ!とした操舵フィールは、新型は電動パワステになった事もあり、操舵力は比較的軽め。もう少しステアレシオはクイックな方が好みかな。
相変わらず地味な存在ではありますが、新型のフェイスリフト後の顔+青とか赤とかヴィヴィッドなカラー+お値段据え置き250万円、なら人気が…まぁ、出ませんわな(笑)けど個人的に、絶対トヨタ車しか買っちゃダメ!縛りがあるなら、このアベンシス、かなり有力候補です。
・ヴィッツ1.5RS(MT)
ようやくヴィッツの1.5Lモデルに試乗する事ができました。これで1L、1.3L、1.5Lのヴィッツ。それに1.3Lと1.5Lのラクティスにと、フルラインナップを全て試す事ができました。先日ラクティスのロングランもしてきたので、これはまた後日機会があれば…
しかもこのメガウェブで嬉しいのは、MTがあるという事。なかなか試乗車では置いてませんからね。ちなみにヴィッツは先日のマイナーチェンジで、RS+17万円、CVT仕様なら10万円(!)でG’sエディションが買えるので、絶対そっち買う方が今となってはお買い得だと思いますが…(笑
動き出してまず気付くのは、ステアフィールが凄くしっかりしてる!どうやら「F」系と「U」「RS系」の足やステアユニット系が違う、というのは本当のよう。これならまだちゃんとマトモに走る。「F」の酷評っぷりはまたいずれか…苦笑
MTのシフトフィールも、ぐにゃぐにゃで典型的ダメFFっぽさ全開の先代RSと比べると、そこそこカチッとしたもので○。しかしまぁ、なんと乗りやすいMT車なんでしょうか。1.5Lエンジンはトルキーでアイドリングミートも楽勝、さしてクロスレシオでもないのに、40㎞/hで5速に入ってしまうそのフレキシビリティっぷり。ただその分、スポーティな印象は皆無。ガサツなフィーリングに、サウンドではなくノイジーと判断してしまうエンジン音。その動力性能自体には全く不足なしなので、ここは今トヨタが言っている「味」部分の煮詰めが必要か。パワーは劣りますが、新しいNR系1.3Lエンジンはかなり出来はいいだけに、1.3RSの5MTなんて設定があれば面白いかも。
あと問題と言えばタイアも。195/55R16という立派なサイズなのですが、銘柄がなんとBSエコピア。RSでもエコ系重視…?実際、こんな限定されたステージでさえ、グリップレベルの低さは顕著。扁平率の低いエコタイアというアンバランスさが露骨に……まぁ先代ヴィッツRSの16インチも、BSレグノが純正装着だったので、軸はブレブレなのかもしれませんが。16インチのせいで最小回転半径が5.5m!となって、コンパクトボディながら信じられないくらい小回りが効かない欠点も先代からそのまま引き継いでしまいました。
もうすぐスイフトスポーツが出る中で、この中途半端系ホットハッチはどうなるのか?フィットは6速MTを採用したりして頑張ってますが…ここはTRD系チューンに期待、というところでしょうか。足のステアフィールの良さは、新型ヴィッツで期待外れだった分をちょっと好印象に挽回はしてくれましたから。
・センチュリー
唯我独尊。ただひたすらに、圧倒的。
久しぶりに乗りましたが、いやーただひたすらに独創的。塗装の圧倒的な質感、ドアの独特の開閉感と開閉方式、クラウンと比較にならないくらいソファと評するに相応しいフカフカのシート、エンジンをかけても驚くほどに無振動で静寂な室内…。
動き出してからは、とにかく滑らか。全ての部品精度が精密に感じるこのフィーリングには、本当に圧倒されるばかり。珍しいデジタル表示のタコメーター、超ソフトな足は空飛ぶじゅうたんのように路面からの入力を全て取り除き、アクセル・ブレーキ操作に対して80年代の日産車のようにノーズアップ・ダウンが激しく、ストロークが思いっきり長く初期ではほとんど減速感のないブレーキ…ここはちょっと怖いですが。笑
まぁとにかく、良い悪いの次元を飛び越えて、この世界観は絶対にこの車でしか味わえない。メルセデスにもBMWにもない、そして作れない味わい。その唯一無二の存在感。
日本のフラッグシップは、レクサスLSでもアルファードでもなく、間違いなくこのセンチュリー。
最近日本の自動車界の危機や衰退を耳にしたり、感じたりする事も出てきましたが、センチュリーに乗るとちょっと安心できます。日本車、凄いじゃないか。カローラは中国韓国にヒョイヒョイと真似できても、こいつは無理。……もちろん、油断は禁物ですが。
けど、
日本にはセンチュリーがある。
これは、絶大なるクラフトマンシップの誇りと自信を感じさせてくれる、
そんな御神のような存在であります。
後ろに乗る事は将来絶対ない(笑)でしょうが、もし機会があれば、「ドライバーズカー」として1度手に入れたい。そう思わせてくれます。
…さて、もう1台、カムリHVにも試乗したのですが、これはまた後日キチンと試乗記でまとめたいと思います。では、今回はこのあたりで。
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2011/10/16 23:23:57