さて、今年も残すところあと2日ほどとなりました。
そんな寒波襲う年末、昨日はスズキの説明会の為、静岡へ。
会場は「スズキ歴史館」。
もちろんメインは説明会と
これがもう…楽しくて楽しくて…笑
圧巻は3階の歴代スズキ車展示コーナー。
スズライト、フロンテクーペ、キャリィ、
そしてあの迷車?X-90まで。
一番印象的だったのは
貴重なリアスポ付きの
真っ赤な前期型カプチーノ。
もう、当然ですがビカモンの保存状態。
盗みたかった…笑
さて、今回の静岡までの足…
新幹線を毎度使うわけにもいかず
かといって大阪→静岡を在来線だと日帰りが厳しく
かといって泊まるとなるとさらにお金が…
ということで、貧乏就活生は、交通費節約との戦いです。
そんなわけで、クルマ好きのメリットを生かし…
そうだ!車で行こう!
というわけで、今回のネタにつながってきます。笑
最近「激安レンタカー」が流行の兆しを見せています。
いわゆる店舗構えをするのではなく、ガソリンスタンドなどで「副業」として車を貸し出す。当然メンテナンスも給油もそこで行えば良いし、厳しい経営を強いられるスタンド側としては貴重な収入源の拡大ですから、これ以上いい事はありません。その分店舗費不要、また中古車を利用することで、割安な価格設定となっています。
そして、ここからなんですが、「クルマオタク」なユーザーとしては、割安な価格以外にもう1つメリットが。それは「中古車」を利用する…つまりは、今となってはもう試せない、ちょっと昔の不人気車なんかを、自分の行きたいところ試したい場所でたっぷり楽しめる…そんなメリットもあるんですねぇ。特にまだまだドライバーとしてはヒヨっ子なクルマ大好き大学生としては、その割安な価格以上の魅力を感じたり……笑
ということで、往復約600km。その道のりとして「ちょっとゆとりのある排気量のクルマを…」と、チョイスしたのがこれ。
P12プリメーラ。2.5LのCVT(6速Mモード付)です。
デビューしたのは今からもう10年ほど前、好き嫌いはおもいっきり分かれるであろう…結果、日本市場では拒絶反応が起きw生産が終了してしまいましたが、それはまさに「時代が悪かった」?もしくは、プリメーラという名前が相応しくなかったのかもしれません。
そんなプリメーラ…かくいう自分としては、これがもうデビューしてから大好きだったのです(笑)。さて実際に2010年暮れに見ると…今見ても斬新なデザイン。ただその代償として見切りは相当に悪く、この時代での純正ナビでもバックモニターが装着され、また「デザインを台無しにする」日産の悪しきダサいコーナーポールも装着されていました。
いやー、しかし今見てもすっごい形。そして変な色。笑
ボディの状態も傷多めで良好ではなく、下取り価格は限りなくゼロに近いのでしょう。けども「不人気車」大好き人間の自分としては、どこか惹かれてしまうところがあるのです。まだ走行距離も6万キロ強。
明るいエクリュの内装は、これもエクステリア以上に大胆なデザイン。当時「ITドライビング」なんていうキャッチコピーで、まるでキーボードのように操作可能…というものでしたが、こちらもまたエクステリア以上に賛否両論(苦笑)。
で、実際今回10年という時を経て、たっぷりと試してみたのですが…。
いやぁ、これが実にいいんですよ。笑
確かに慣れるまでは時間がかかりますが、一度ある程度のボタン操作を頭に入れる事ができれば、本当にブラインドタッチで操作可能。今各社がインターフェイスの新たな構築に躍起になっていますが、10年も前にこのブレイクスルーにチャレンジした精神…そしてそれだけでなく、今でもある程度真っ当な使いやすさを実感できた事に驚きました。いやほんと、BMWの某ナビシステムなんかよりはるかに使いやすいです(笑)。
さて、実際の走りは…こちらはその斬新でスタイリッシュな内外装とは裏腹に、やや時代を感じさせる…という印象になるのは仕方ないところでしょうか。直噴のQRのガサツなフィールに、ちょっとクセの残るCVT。ステアリングはガッシリと重く、足はハード。この雰囲気とは裏腹な男っぽい走りこそ、良い意味でも悪い意味でも、あぁ日産らしいなぁ…と。笑
もちろん、もう立派な「中古車」なので、走りの印象をそのまま伝えるにはハンデがあります。ダンパーは終わり気味でダンピング不足の傾向がはっきりとありますし、ボディも緩くなってきしみ音はいたるところから。しかし、まぁこれがよく走ってくれて、実に快適。なぜ?
まず1つはシートの出来の良さ。当時このP12のシートは相当気合いを入れて開発されていたらしく、日本車では珍しいシュクラ社製のランバーサポートが装着されています。これが実に効果的で、道中往復で10時間以上運転しましたが、腰痛持ちの自分でも一切疲れず。足が多少ドタバタしていてもシートがキチンとしていれば全く疲れない、という典型的な例ですね。
そしてもう1つ。これはこの個体に限っての事なんですが、装着される16インチタイア…その銘柄は…。写真ではちょっと分かりにくいのですが、なんと「ブリヂストン」の「レグノGR-9000」が装着されています…!!!言うまでもなく、ブリヂストンの中での最上級コンフォートタイア。店頭価格でも、そりゃぁもうべらぼうに高いです。BS党の自分が言うのだから間違いありません。笑
このあたりのメンテ状態の良さは、ガソリンスタンドならではでしょう。こんな高級タイアを装着するなんて、まぁまず普通のレンタカー屋でもありません。
(ちなみになんですが、関西で唯一CR-Zが借りられるオリックスレンタカー京都駅前店さんなのですが、ここの個体のCR-Zは、先日全てフロントタイアのみ、ヨコハマの純正アドバンから、ブリヂストンの廉価版タイア「スニーカー」に交換させられてしまっており、フロントグリップもステアフィールもガタ落ちしており、がっくりしたのです。)
全国チェーン店でこれですからね。激安レンタカーでほぼ新品のGR-9000履いてるなんて、奇跡に近いです。もちろんその印象は抜群で、まぁロードノイズが静かな事!もちろんプリメーラ自体の静粛性も良いんでしょうが、さすがレグノ。乗り心地面でも随分とこのタイアに助けられた部分が多かったと思います。
そんなシート、タイア、そして街中ではどうも硬めな足も、速度を上げるにしたがっていい感じでフラットになっていって……高速80~100キロの速度域が、まぁなんとも気持ちいい。笑 この時のエンジン回転は2000回転を少し切るくらい。少しフィールがガサツな分、低速ではトルクたっぷりな2.5L4気筒エンジンも、回すよりこう淡々とクルージングする方がキャラにマッチしており、こういったところではCVTのだらしないフィールも気にならず。いやぁ、トヨタレンタカーでヴィッツ借りるのと同じ価格だなんて信じられません。笑
唯一、ずっと慣れなかったのが、この小さなドアミラー。もう見るからにデザイン重視。見切りの悪さには慣れましたが、このミラーの小ささは常に気になりました。こういった部分でも、どこかデザインに偏り過ぎな部分が多いのは、「斬新」なのではなく、ただ「奇抜」なだけのデザイン。ま、細かいところですが、重要は重要です。
あと時代を感じると言えば…燃費。往復でほぼ高速オンリー、淡々とクルーズするだけでさして飛ばさずに、燃費はなんとか11㎞/L台…といったところ。ま、排気量を考えれば…ハイブリッドだけでなく、最近のクルマって、燃費良くなってるんだなということを実感しました。
で、今回P12に実際乗って、えらく気に行ってしまい、ちょっとSR+6速MT搭載という超コアな「20V」なんていうレア車の中古を探してしまったりもしてるんですがw、この時期の激安レンタカー、大阪で借りる一番のお勧めは、個人的に、これです。
いゃぁー、似合いますねぇ。笑
そう、レガシィツーリングワゴン。しかも2代目のBG。個人的には歴代レガシィの中で今でも一番好きなデザインです。いいですねぇ…。
激安レンタカーで借りたのは、96年式の250T-B。ターボではなくNAの2.5Lボクサー4に、ビル足や16インチタイアなどターボの足を装着したモデル。もちろん4WDで、エアバッグもABSも付いてます。
これに、50扁平という贅沢!なサイズのスタッドレス(ヨコハマのアイスガード)が装着されて、1日借りて8000円ちょっと。もう、スキー大好きな学生、けどバスツアーじゃ自由に行動できない…でもってクルマ好きな自分にとっては、たまりません。笑 ただキャリアなしなので、ギリギリ4名乗車しかできませんが。その変わり、オプションの特大サンルーフが付いてます。笑
実は、昨シーズン、これで大学の友達3人とスキー・スノボに出かけた際に、このレガシィを借りたのが激安レンタカーとの出会い。ちなみに、普通のレンタカー屋さんでは、スタッドレスで2WDのヴィッツやデミオで、1日借りて9000円くらい。14年落ちでエコカー補助金で25万円対象になっちゃうくらいのクルマですが、そこはなんといってもレガシィ。絶大なるネームバリューに賭けました。笑
その実力は、もういかんなく発揮されました。当日スキー場へ向かう時は道は大雪の影響でスタックするクルマが続出。そんな中、ホント鼻息まじりで抜群のトラクションを発揮しながらグイグイと登っていく、14年落ちのレガシィ。もう、一発で惚れてしまいました。笑
もちろん、今回乗ったプリメーラよりも、年式を実感する部分は多々あります。アイドリング時の振動、シフトショックの大きさ、頼りないドアの開閉感、有り得ないほどに暗いプロジェクター式ヘッドライト…しかし、個体のコンディション自体は良好で、走る事に関しては全く問題なし。むしろ雪道での安心感はもう絶大なるもの。雪国住むなら絶対にスバルを買うと心に誓った瞬間でした。笑 それだけに、現行レガシィの、あのブサイクさったら……泣きたくなります、リアルに。
他にも、HR-VやファミリアSワゴン、100系クレスタなどなど…面白そうなクルマがまだまだw もちろんこれから就活でそんな事も言ってられなくなりますが、自己所有というのが難しいビンボー学生としては、こんなクルマの楽しみ方もあり…かな?と思っています。自分のクルマを持つために、こういった古いクルマをじっくり味わえるのは、それだけで勉強になりますからね。
さて、また今回も長くなってしまいました。来年もよろしくお願いします。皆さまよいお年を!