さて、
自分のベンチマーク車探し、
の第2弾です。
散々引っ張ってしまいました。苦笑
前回は、ゴルフⅥを例にあげましたが
これはいわゆる「左脳」的判断の基となるクルマ。
もう1台は対比しまして、
「右脳」的クルマ、
つまり理屈や理論どうこうではなくて
直感と本能で味わえる、
そんな1台…それも、国産車からピックアップしました。
そのクルマとは。
はい、マツダ・ロードスターです。
これまた王道!と言われそうですw
あえて「現行車種」にこだわりたいので、ロードスターの中でも3代目のNC、しかもマイナーチェンジされた後期型のNC2、しかもしかも加えて6速MTのRS、を指定させて頂きたいと思います。
(NC1のデザインとサスセッティングが、個人的にはダメなのです。苦笑)
こんなスポーツカーを基準車にしてしまったら、ミニバンやらSUVやらはどういう判断基準になるんだよ!とお叱りを受けるかもしれません。もちろんセダンのコンフォートさや、ミニバンの快適性、軽自動車の利便性からすれば、FR2シーターオープンなんて…となってしまってもおかしくありません。
しかしながら、このロードスターには。
もう世界中の数多くの人が、何度も同じような言葉をつぶやいているとは思いますが、それでもあえてこの若造が言わせて頂きます。
とにかく、ドライビングする事が楽しい。
「ドライブ」を安全で快適に素晴らしい時間を過ごさせてくれるクルマは数多くありますが、「ドライビング」を素晴らしい時間に変えて人間に伝えてくれるクルマはそうありません。
「いいなぁ」「凄いなぁ」と思うクルマは他に数多くありますが、ここまで「あぁ、楽しいなぁ」と感じさせてくれるクルマにはまだ出会ったことはありません。
そんな1台です。
もちろん、FRの優れた前後重量バランスであり、長年マツダの技術者たちが「目に見えない部分」に多大なる情熱を捧げ改良を続けてきたその蓄積から生まれるエンジニアリングから成り立っているのでしょうが、そういった「評論」意識を、ドライバーからブッ飛ばしてくれる…そんな気がするんです。
あぁこんな時にエンジンのここがいいなぁ、ボディ剛性の良さが、ブレーキが、サスが、…そういった事をふと忘れて、思わずブレーキをギリギリまで詰めて、できるだけスムーズにギアチェンジを行い、コーナーのアペックスに迫り寄せ、アクセルを抜けて立ち上がる…あぁ、思い出すだけで、また乗りたくなってきます。
つまりは、考え判断する要素を、味わい楽しむ要素に、変えてくれるのかもしれません。たとえ自動運転化されようとも、ガソリンが今世界から底を尽きかけようとしていても、もしその時の自分がロードスターとともにカーライフを過ごしていたのなら、自分は最後の1滴が尽きるまで走っていたい、今は本当にそう思えます。そして、そんな思いを抱かせてくれる1台…
この「ドライビングする楽しさ」という絶対基準を自分に教えてくれたロードスターこそ、日本自動車界から選ぶ自分の「ベンチマーク」だな…と思いました。
…と、ここで終わってしまってはアレなので。苦笑
次回は、その時味わった楽しさを、「なんとか冷静さを取り戻しつつ」いつもの文字に書き落とした、マツダ・ロードスターRSの試乗レポートをアップしたいと思います。
これは昨年末、「今年1年頑張った自分へのご褒美」として、友人とともに、こちらも日本が誇る素晴らしき1台、ダイハツ・コペンとランデブーしながら「真冬にオープン2シーターで関西のワインディングを走ろう」という自主企画(笑)を行った際の写真・試乗記です。
今年は…どうやらこの忙しさでは、ご褒美は当分お預けとなりそうです。(涙)
Posted at 2010/11/16 23:04:28 | |
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