• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+
イイね!
2019年11月16日

2019年式ロッキーPremium感想文

2019年式ロッキーPremium感想文
レビュー情報
メーカー/モデル名 ダイハツ / ロッキー プレミアム(CVT_1.0) (2019年)
乗車人数 4人
使用目的 その他
乗車形式 試乗
総合評価
おすすめ度
3
満足している点 1.今時貴重な小型車枠のSUV
2.ターボエンジンの快活な加速性能
3.使える居住性・荷室スペース
4.充実した安全装備
5.現行RAV4より自然なドラポジ
不満な点 1.無塗装インパネのグロス
2.落胆するほど酷いアイドル振動
3.家族が驚いたガレージシフトショック
4.操作するたび掌の肉が挟まるシフトレバー
5.調子に乗ると総額300万円オーバー
総評 DNGA第一号のロッキーはダイハツがトヨタにもOEM供給するコンパクトSUVである。3995mm×1695mm×1620mmというコンパクトなサイズだが、室内は大人4人が座れる十分な広さを確保。荷室も必要十分でBセグの標準形のモデル同等の使い勝手を確保した上に、デッキ下に掘りこんだスペースを確保したのはクロスビーへの対抗心か。

トリムのレベルは近年グッと良くなってきた軽自動車と同等レベル。グレードによって赤の挿し色が効果的に使われている。ドアトリムのハンドル部分が例の重く感じる位置に配置されているが、ちゃんと旧来の餌箱が着いていて操作しやすい。ダイハツの気配りを感じた。残念なのは黒いインパネが無塗装でテカリが酷い点だ。30年前の軽を思い出すほどのレベルであり、2019年の普通車がこれでは安っぽい。グロスが出ると高級感が無いだけでなく、ウインドシールドガラスへの映りこみやドライバーへの光りの反射など機能面にも影響するので投資は嵩むが塗装するべきだろう。Aピラーをもっと立てておけば反射は無視できたかもしれないがデザインに対して制約になるため、反射しにくい塗装か樹脂そのもののグロスを下げる技術開発が求められる。

運転すると1Lターボエンジンの快活な動力性能が良い。ただし、信号待ちで発生するアイドリング振動は酷い。エコアイドルが作動しない事もあるから看過できない。振動から逃れたい一心でシフトをDからNに動かすと、びっくりするようなシフトショックが発生。(試乗車は走り続けており暖機済)

市街地走行が多いこの手のクルマがよく遭遇するシーンでこのレベルの振動を出すのはまずい。軽自動車でももっとマシなクルマはある程だ。事前情報で印象が良かっただけにこれは落胆すべき結果だ。

ダメ押しで、ディーラーで車庫入れする為シフト操作を繰り返したが、DからRへ操作する際にボタン操作すると手のひらの皮がボタンとレバー本体に挟まれて痛かった。樹脂部品に必ず存在するPLをうまく処理できていないかクリアランスに関する検討が漏れていないだろうか。

こういう部分も含めてロッキーは荒々しい、或いは洗練を欠くと言わざるを得ない完成度である。

見積もりを取った。試乗車は最上級Premiumだが、ストーリアを思い出すマスタードイエローが選びたく、カラーの選択肢が豊富なGの4WD(222万円)を選択。Gではスマアシの基本装備に加えて、死角警報装置やコーナリングランプやアダプティブハイビームが備わる。クラスを考えると充実しており是非選びたい。X、Lグレードでは上記装備は備わらない(死角警報のみMOP)。追加で本革ステアリングとシフトノブを選択。用品はマットとナビ(9吋)とドラレコとETC等を選択し、諸費用込みで298万円。安全装備が充実してるとは言え、1LターボのSUVが300万とは恐れ入った。

Premiumなら確実に300万円オーバーの買い物だ。現行RAV4が400万円を超える時代なので、安いほうなのか。

実は親族のベリーサの代替有力候補としてモーターショーで見たときから期待していた一台であったが、お勧めするのは避けようと思った。確かにサイズが適切で安全装備は充実している。しかしアイドル振動やシフトショック、インパネのグロスの高さ、シフトレバーの危害感など積もり積もったデリカシーの無さは総額300万円クラスの乗用車としての受け入れ難い。雪国在住の方々の生活の足でありながら、遊び心がある貴重なキャラクターだけに「ふざけず」にキチンと改良すればきっと良作になれるはず。
項目別評価
走行性能
☆☆☆☆☆ 4
かつてのテリオスは1.3L、ビーゴは1.5Lだったが、ロッキーはトールの上級エンジンである1Lターボを搭載した。あまり期待していなかったのだが、助手席に営業マン、後席に妻とチャイルドシートに座った子供を乗せても思いのほか軽快な走りに驚いた。

それもそのはずで98ps/14.3kgmというスペックはかつての自然吸気1.5L並みのスペックで車重はFFで1tを切っているのだからそれも納得。CVTのため、加速性能そのものも高いのでPWRスイッチがあるが、それすら不要とも思える性能だ。

ステアリングフィールは市街地の扱い易さ重視で
スルスルと軽く回るがこれはキャラクターに合っていて好ましいが、前述の動力性能を考えるともう少しどっしりしていても良い。
乗り心地
☆☆☆☆☆ 3
17インチホイールを履いているのに乗り心地は市街地走行に適した柔らかい感触。この部分はパッソ同様に軽自動車とは一線を画すレベルにある。高速走行は試していないため、全体的な評価は出来ないが、コンパクトカーとしては平均的なレベルと感じる。サイズ感の似た初代RAV4の様なキビキビ感は無くおっとりしているが、キャラ的にその方が適切だろう。
積載性
☆☆☆☆☆ 4
室内の居住性はなかなか適度だ。運転席に座るとテレスコが装備されずチルトのみの設定だがドラポジは決まった。ステアリング中心とシートの中心のズレが小さく、違和感が消えない現行RAV4より好ましくさえ感じた。

後席もTNGAでは脚の収まりが悪いのにDNGAのロッキーはアップライトに座る為窮屈感が無い。これなら後席に人を乗せても不満が出るレベルでは無いだろう。リクライニングも微調整しか出来ないが、シートベルトのアンカー成立範囲が狭そうなのでこれで良い。また、車幅が1700mmを切っている上にドアが短かめなので子供の乗せ下ろしがやり易く好印象だった。

ラゲッジは軽やBセグハッチバックを凌駕する実用的なサイズだ。我が家のようにベビーカーとボストンバッグとお土産を搭載してもRrシートが充分使えるレベルなので軽からの乗換えなら「さすが普通車」と思うレベルだろう。
その他
故障経験 新車のため故障など考えにくいが、樹脂バックドアの変形が心配だ。昨今、トールのバックドアの意匠面に変形が見られる個体が増えているように思う。ぶつけたわけでなく左右対称に現れているので内部の補強材と表面の接合面が熱収縮などの要因でヒケ始めているのではないかと懸念している。トールだけなら良いが、他の軽自動車系のバックドアも同様の現象を見ることがあり、ロッキーでも恐らく同構造と見られる樹脂バックドアが大丈夫なのか気になるところだ。気づかない人も居るかもしれないが、自分の車であれが起こったらクレームを入れたくなる。
ブログ一覧 | クルマレビュー
Posted at 2019/11/17 00:39:58

イイね!0件



タグ

今、あなたにおすすめ

ブログ人気記事

キンチョールの会社は金鳥ではない⁈
kazoo zzさん

映画と同じストロベリームーンが見え ...
Iichigoriki07さん

お客様が型取りにいらっしゃいました ...
FJ CRAFTさん

娘っ子の家に遊びに行こぉ〜っと。
大十朗さん

ある日のみんカラのPV
パパンダさん

🥢グルメモ-1,002 伝説のス ...
桃乃木權士さん

この記事へのコメント

コメントはありません。

プロフィール

「@EK23 さん お久しぶりです!ホンダマチックのアコード乗られてたんですね!リアドアロックのリモート操作、日産がB11サニーやN12パルサーにも同様の装備がありましたよ!アコードが先にやってたんですね!因みに写真に撮った個体、今調べてみたらGAZOOで取材されてました!」
何シテル?   06/08 22:39
ノイマイヤーと申します。 車に乗せると機嫌が良いと言われる赤ちゃんでした。 親と買い物に行く度にゲーセンでSEGAのアウトランをやらせろと駄々をこねる幼...
みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

<< 2025/6 >>

1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930     

リンク・クリップ

けいほう・・・ 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2025/06/10 00:10:05
合衆国のVW文化、その4 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2025/05/30 17:44:50
ゴールデンスランバー 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2025/05/26 09:45:46

愛車一覧

トヨタ カローラ トヨタ カローラ
1989年式(マイナーチェンジ直前) カローラGT。 ヤフオクで発見し、 不人気車ゆえに ...
トヨタ RAV4 L トヨタ RAV4 L
1996年式 標準グレード。 私が小学生だった1994年、RAV4が颯爽と登場した。私 ...
トヨタ プログレ トヨタ プログレ
2000年式 NC250。 長年、趣味の先輩達と車談義を重ねる中で定期的に「プログレは ...
シトロエン DS3 シトロエン DS3
2011年式 スポーツシック・エディションノアールII。 ラテン系ホットハッチ(プレミア ...
ヘルプ利用規約サイトマップ

あなたの愛車、今いくら?

複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!

あなたの愛車、今いくら?
メーカー
モデル
年式
走行距離(km)
© LY Corporation