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2019年11月24日

2019年式ライズG(4WD)感想文

2019年式ライズG(4WD)感想文
レビュー情報
メーカー/モデル名 トヨタ / ライズ G_4WD(CVT_1.0) (2019年)
乗車人数 4人
使用目的 その他
乗車形式 試乗
総合評価
おすすめ度
2
満足している点 1.今時貴重な小型車枠のSUV
2.ターボエンジンの快活な加速性能
3.使える居住性・荷室スペース
4.充実した安全装備
5.現行RAV4より自然なドラポジ
不満な点 1.無塗装インパネのグロス
2.落胆するほど酷いアイドル振動
3.家族が驚いたガレージシフトショック
4.騒々しいE/G音
5.お買い得とは言えない価格設定
総評 トヨタ自動車は開発体制をカテゴリーやセグメントで分割。特にグループ企業のダイハツは永年の軽自動車の開発スキルを活かしたエントリー小型車を担う事になった。

現行パッソから、軽自動車との血縁を強く感じさせる小型車を生み出してきた。その路線を継承しつつ、より販売拡大が見込まれる戦略的な車種(タンク/ルーミー)も、ハイブリッドを擁する競合車を着実に追い落として成功を収めており、ダイハツ製の軽+αの小型車はトヨタのラインナップ中のプレゼンスを向上させている。

今回取り上げるトヨタライズは3ナンバーサイズが基本となっているSUVに狙いを定め、全長4mを切る小さなSUVとして発売された。

先々週に本家版たるダイハツロッキーのFF車に試乗したが、今回はそのOEM車であるトヨタライズの4WD車に試乗。

ディーラーで一目見た印象はかつてのトヨタらしく無難なデザイン。個人的にデザインの印象が残らない、等と言われてもすっきりとしたバランスの良さで勝負していた往年のトヨタ風に感じられた。顔だけが異なり、ロッキーはRAV4に寄せた6角グリルのアクが強いがライズは台形グリルを採用して無難にまとめた印象だ。(競合車がファニールックのクロスビーなので正統派を志向したのはジューク対ヴェゼルで既に答えが出た正しいやり方)

4WDのGグレードに試乗した。パッケージング的な良さはロッキーと共通。今回は昼に試乗したが、郊外の美しい景色が良く見える視界のよさ、フードがしっかり見えてSUVらしい安心感がある点も美点。ライズのGグレードは16インチホイールを履くのでステアリング切れ角が大きく、最小回転半径は4.9mを発揮するがこれがかなり便利だ。4WD車は1040kgとFFよりも70kg車重が重くなるが、郊外の開けた道路を比較的ハイペースで走らせてもFFのロッキー同様に俊足と言ってよい動力性能を持っている。1100kgのタンクよりも活発に感じられた。4WDの場合、メーター内に駆動配分表示が追加されるが、発進時に後輪も駆動してターボエンジンのパワーを効果的に道路に伝えていることがビジュアルで理解できて好ましかった。風が強い橋も渡ったが安定感があり、伊勢湾岸道もキチンと走れそうだ。ただしロッキーでも感じたNV性能の悪さは同等で、走り出してトヨタの営業マンが自ら「うるさいでしょ、これ」と言うほどだった。D→Nレンジでのショックも、アイドル中のブルブルも一緒である。レスシリンダー化で3気筒エンジンが増えているが、私は振動を許して良いとは思わない。ダイハツはシャレードでバランスシャフトを与えた3気筒エンジンを既に
世に問うておりしっかり評価された実績もあるのに、割り切り過ぎだ。かつてのトヨタ自身の手で上級車のエッセンスを入れながら作った小型車は高級で無くとも高級感があったものだが、ライズからはそういう類のトヨタ味は感じられなかった。その代わり、チープだけど活発に走れて5人乗れて荷物もまぁまぁ積めます!という明快なキャラクターは感じることが出来た。ライズは、車に多くを求めない悟り世代、軽からステップアップする層には満足感が得られると予想するが、大きな車からダウンサイジングする層にアピールできる「NV」や「IP見栄え」等の当たり前性能が弱い。

ところでロッキーとライズは価格が異なる。FF車の税込価格で比較すると
最上級のロッキープレミアム(220万円)、ライズZ(206万円)。
ロッキーG(200.2万円)、ライズG(189.5万円)。
ロッキーX(184.8万円)、ライズX"S"(174.5万円)。
最廉価のロッキーL(170.5万円)、ライズX(167.9万円)。

微妙にロッキーが高く感じるのだが、車両型式で比較すると、ライズZはA200A-GBSVであり、ロッキーでGBSVと言えばGグレードに当たる。
この比較をすると、

ライズZ(206万円)とロッキーG(200.2万円)、
ライズG(189.5万円)とロッキーX(184.8万円)、
ライズX"S"(174.5万円)ロッキーL(170.5万円)が対応する。
つまりライズの方が同グレードで若干高い。ライズZとロッキーGは本革巻きステアリング、本革シフトノブの用品価格ベースで2.5万円分の装備差しか無いからロッキーの方が割安だ。ライズGとロッキーXはドアハンドルがメッキと塗装で異なり、スピーカー数が6と4で異なる。ライズX"S"とロッキーLではパッと見た感じだと装備差がなく、
ライズだけには価格訴求グレードとしてスマアシが装備されないXが存在する。

ダイハツはロッキーより上の普通車がメビウスとなり、より上級指向の顧客のためにプレミアムが存在。トヨタはC-HRやRAV4などラインナップが充実している為、ライズでは価格帯を安く見せる為、スマアシ非装着グレードを設定した。

トヨタは「一般の使い方ならGグレードで十分ですよ」感を出しており、ダイハツは「プレミアムとまでは行かなくともGどうですか?安全装備充実してますよ」という感じの戦略らしい。

ライズの見積もりをとった。G_4WD(213.3万円)にスペアタイヤとBSM+RCTA、パノラミックビューナビレディPKG合計12.5万円分のMOPを追加。ボディコート、ナンバーフレーム、マッドガード、フロアマット、バイザー、革巻きSTG、LEDフォグランプ、ETC、エントリーナビ、ドラレコでDOP合計34.6万円。ここに延長保証とメンテパック4万円と諸費用を合算して支払い総額283.1万円となった。この金額は我が家のてんこ盛りデミオに近い総額である。それを考えれば内外装の質感・NV性能、親しみ易いキャラクターから考えても割高に感じられる。キャラクター的な面から考えればせいぜい総額220~250万円で買いたい内容の車だ。
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Posted at 2019/11/24 00:30:12

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この記事へのコメント

2020年1月11日 20:25
昔、トヨレンでバイトしていた時に乗ってたデュエットが3気筒エンジンでしたが、あれより振動はマシだったので、こんな物かな?と思ってました。
内装ですが、高額な割にチープなハイエースの内装に慣れて感覚が麻痺しているのか、200万でこれなら良いかな?と思ってました。
トヨタマジック恐るべしです。
試乗車では全く無かったバック時のショックが親の車にはありました。
今後リコールになる予感がします。

そして、本日、原因不明の電気トラブルが発生し、メーカーから探索に来られてるとか。

前途多難かもしれません。
コメントへの返答
2020年1月11日 23:10
コメントありがとうございます。確かデュエットのエンジンは確か振動をキャンセルする為にフライホイールに細工がしてありましたね。インパネはカチカチなのはまだしもグロスが強い点を指摘させていただきましたが、これは私の感想ですのでもちろん、十人十色の感想があるべきです。

狙いが良く大変売れている車ですが、電気トラブルのような品質問題になるとリコールが大規模になってしまいますね。
2020年1月12日 0:00
ただ言えるのは、我々が好き好む年代の内装を求めてはいけないということですね。あの頃は豪華さを追求してましたから。

ダッシュボードを叩くとため息が出ます。

安全装備の充実を図るとなると、それ以外のコストは削らないといけませんし、また、リサイクル及び解体しやすい車作りというのも必要なのでしょうね。

時代が求めているニーズに合わせた車を限られた金額で作る。
中々難しいのでしょうね。

しかし、ハイエースだけはどう考えてもぼったくりです(笑)
コメントへの返答
2020年1月12日 0:33
私個人の意見ですがあくまでも高額商品である自家用車にある程度の満足感を求めたいと思っています。それは価格に見合った商品性です。商品性と時代からの要請で与えざるをえない性能のバランスを取ることは難しいですね。私のようにダウンサイザー対策的な質感が欲しい方も居るでしょうし、軽自動車的な気軽さを求める向きもある。

ハイエースは競合が不在になったことが原因なんでしょうね、きっと。

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「積雪地域にて。現代のクルマとはいえ10年経つとサビが発生しますね。反対側はドア表面も赤錆出てました。」
何シテル?   08/18 16:02
ノイマイヤーと申します。 車に乗せると機嫌が良いと言われる赤ちゃんでした。 親と買い物に行く度にゲーセンでSEGAのアウトランをやらせろと駄々をこねる幼...
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