完成されたFR スポーツセダン　マークX GRMN

高剛性ボディに専用サスペンション、19インチ前後異サイズの後輪駆動、1500rpmという低い回転数からレスポンスよく加速するV6 3.5Ｌ自然吸気エンジンとの組み合わせを、専用6速マニュアルトランスミッションで操るドライビングプレジャーは、GRMNならではの専売特許です。
高速コーナーでは、いとも簡単に狙ったラインをトレースしてくれるマークX GRMN。ステアリング操作に対してクイックにノーズが反応する、GRMNならではのアドバンテージだと思います。


SPORT モードを選択すると、排気音が高まり、3000rpmを超えた回転域から、まるでターボエンジンと間違えるような猛烈な加速をします。前車同エンジン６ATのG'ｓとは違う異次元の加速感を体感できます。こんな遊び感覚も、６MT、GRMNならではの専売特許だと思います。

足まわりは、ノーマルのマークXよりも、もちろん固いです。不満ではないですが、乗り心地を考えれば、後期型GRMNのスイングバルブ式ダンパーが欲しかったですね。
特筆すべきはGRMN専用シート。座面の角度、座り心地は抜群、固すぎず柔らかすぎず、サイドサポートも窮屈感はなく、長距離ドライブからワインディングロードまでほぼ完ぺきなフィット感です。

後部座席はノーマルマークXともちろん変わらず。足元空間は身長170ｃｍ以上の男性でもスペースはあります。後部座席の居住性を考えてこのクルマをチョイスするオーナーはいないと思いますが、ただ走るだけのクルマではないですね。


後部座席とトランクの間にあるスタビライザーです。剛性感を保つには必要なパーツのひとつです。
トランクスルーにしたとき、もしかすると邪魔になるかもしれませんが、私には問題ないパーツです。

初回燃費は一般道+高速道路8.1㎞/Lでした。燃費を考えて乗るクルマではないですが、高速燃費は11～12㎞/Lくらいは伸びてほしいと考えています。