【1118】報道の妥当性～情報操作はこうして行われる

製薬大手のファイザー社（たしか禁煙ニコチンパッチかなんかを出していましたねぇ）が調査した、飲食店での喫煙についての結果が報道されていました。

まずはその内容をご覧下さい。

たばこで不快な飲食店、「利用しない」が約8割

　調査は、週に一度以上、飲食店を利用している喫煙者400人と非喫煙者400人の計800人を対象に実施した。

　「飲食店で他の客のたばこの煙に不快な思いをしたことがあるか」との問いには、全体の67.3%(538人)が「ある」と回答。喫煙者でも46.5%(186人)が「ある」と答え、飲食店では、非喫煙者だけでなく喫煙者も他人の喫煙を不快に感じる割合の高いことが分かった。
　この他人のたばこで不快な思いをした538人に対し、「たばこの煙で不快な思いをした店をまた利用するか」について質問。その結果、「利用する」は22.3%(120人)にとどまった。
　同じ538人に「禁煙席を選んだのに、喫煙席からたばこの煙が流れてくるなど、不快な思いをしたことがあるか」を尋ねたところ、「ある」が78.3%(421人)に上った。ファイザーでは「店の不十分な分煙対策が原因で、たばこの煙で嫌な思いをしている客が多い」と指摘している。

　受動喫煙を防止するための法整備に、非喫煙者の76.3%(305人)が「賛成」と答え、喫煙者も4人に1人が「賛成」とした。また、「喫煙席・禁煙席について、飲食店がどの程度の対策を取るべきか」については、「終日全面禁煙」が25.3%(202人)、「分煙」が64.5%(516人)、「全席禁煙タイムを設ける」が5.9%(47人)で、全体の95.7%(765人)が飲食店に何らかの受動喫煙対策を希望している。

この結果を調査受けて、報道側のまとめとして、
飲食店を利用している人の約7割が他人のたばこを不快と感じ、そのうち同じ店を再び利用する人が約2割にとどまっていることが、ファイザーが発表した「飲食店での受動喫煙に関する意識調査」で分かった。回答者の95%超が飲食店に対して受動喫煙対策を希望していることも明らかになっており、ファイザーでは「今後、飲食店には全面禁煙を含むさらなる受動喫煙対策が求められる」としている。

とコメントが付いていました。

これを読むと、みなさん喫煙者でさえも他人の煙に嫌悪感を持っているんだから分煙もどんどん進めてOK！

となりますわな・・・

しかしねぇ～、科学者としてはいくつかツッコミを入れたいと思いますよ～

まず・・・・
・喫煙者、非喫煙者を同数ずつ選んで調査している点は飲食店ユーザー喫煙率に則っているのか？（バイアスありそう）

次に・・・
・他人の喫煙が気になる、とした割合が喫煙者、非喫煙者でかなり違う。なのに以後の質問ではこれらを合算した回答者層で追加質問をしている（計算したら非喫煙者：喫煙者比がおよそ2：1になっている）。
・この偏った回答者層、非喫煙者が2/3を占める層、から得た”他人のトコから流れる煙に不快な思いをした割合が78.1％いた”と言う結果から、嫌な思いをしている人が多いとし、更にこの回答者から得た、二度と使わないとした層が80％近くになった、としている

ワタシは非喫煙者ですが、この報道は著しく公平性に欠けた報道だと思いますな～。だって、煙はいやっ！て言わせた回答者層は2/3が非喫煙者だよ！非喫煙者にタバコは嫌ですかぁ～、なんて聞いたら嫌って言うに決まっているし、・・・・。

これはレポートを振り出したファイザー社が禁煙グッズを売り込みたいから、またマスゴミは広告収入が減っている現状で広告を呼び込めそうな宣伝関連記事を掲載することで広告収入を得ようとしたって言う意図がありありでしょう。

マスゴミって情報操作も重要な任務なんですねぇ～（イヤミ）