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リズム、メロディー、ハーモニーは音楽の3大要素です。ビートルズのメロディーとビーチ・ボーイズのハーモニーにフーの強力なビート（リズム）を加えるとパワー・ポップの出来上がりです。

エリック・カルメン率いるラズベリーズはそんなパワー・ポップの元祖と言えるグループです。ラズベリーズは1972年にファースト・アルバムをリリースし、僅か3年の間に素晴らしい4枚のアルバムを残しました。
特に今日紹介するサード・アルバムの『Side 3』は1973年にリリースされた彼等の最高傑作と言える作品です。2ndまでよりも強調されたリズムにのせて奏でられる甘く切ないメロディーにパワー・ポップの誕生を確かに感じ取ることが出来ます。キャッチーで洗練されたメロディーは30数年前の作品とはとても思えません。これはやはり後にソロで大成功を納めるエリック・カルメンの優れたポップ・センスの成せる技なのかも知れません。

聴いていると思わず体が動いてしまうほど明るくてノリのいい、いかにもアメリカらしい70年代初期の傑作アルバムです。

◆Side 3 / The Raspberries
①TONIGHT
②LAST DANCE
③MAKING IT EASY
④ON THE BEACH
⑤HARD TO GET OVER A HEARTBREAK
⑥I'M A ROCKER
⑦SHOULD I WAIT
⑧ECSTASY
⑨MONEY DOWN


★Raspberries - Go All The way - I Wanna Be With You