Ｕ-ＴＡＮ（う～たん）のブログ一覧

伊豆山中にあるnomuさんの庵で、ひさ～しぶりに3314氏一家を迎えての老人会開催。
いろいろとつもる話があって、あっと言う間の４時間、とても楽しい一時でした。

帰路、かねてより興味のあった「韮山　江川家住宅」に立ち寄ってみた。
江川家は、始祖が清和源氏源経基の孫・源頼親であり、この頼親の血統は大和源氏と
呼ばれ宇野氏を名乗った。伊豆には平安末期に移住し、源頼朝の挙兵を助けた功で
江川荘を安堵されたことで領域支配が確定した。
その後鎌倉幕府・後北条氏など、その時代の支配者に仕え、室町時代に江川家と名を
改めた。
天正18年（1590年）、豊臣秀吉による小田原征伐の際には、江川家28代英長は徳川
家康に従い、代官に任ぜられた。
以降江川家は、明治維新まで相模・伊豆・駿河・甲斐・武蔵の天領5万4千石分の代官
として民政に当たった。


由緒ある江川家を代表する当主、36代江川英龍、号は坦庵。。
幕末に洋学の導入に貢献し、民政・海防の整備に実績を挙げる。
国の護りに心を砕き、品川台場（お台場）を造り、鉄製の大砲を鋳造するために「韮山
の反射炉」造営にも着手した。
施政の公正に勤め、二宮尊徳を招聘して農地改良を行う一方、種痘の技術が伝わると
領民への接種を積極的に推進。こうした領民を思った英龍の姿勢に領民は彼を「世直し
江川大明神」と呼んで敬愛した。
さらに西洋式造船技術の向上にも力を注ぎ、当時日本に来航したものの艦船が難破した
ロシア使節プチャーチン一行への対処の差配に加え、爆裂砲弾の研究開発を始めとする
近代的装備による農兵軍の組織までも企画するなど、その55年という長くはない生涯で、
江戸幕府の旗本・代官を務めながら、工学、医学、文学、芸術など、さまざまな分野で
多彩な才能を見せた。


築４百年の江川家主屋。
1958年の解体修理で従来の茅葺から銅板葺きに変更された。


広さ５０坪の土間から見上げる大屋根内部の架構。
その規模に圧倒される、建築中の我が家の吹抜けの何倍だろうか？・・・。


36代英龍は、日本で初めてパンを焼いた人物としても知られ、この竈で乾パンに近い
ようなものが焼かれたという。
４月１3日のパンの記念日に因んで、この土間で「パン祖」のパンが再現される。


１時間半ほどしか時間が無く、ボランティアの懇切丁寧な解説を最後まで聴くことが
出来なかったのが心残り。
日を改めて是非とも再訪し、「万能人」英龍の業績を示す史料を閲覧してみたいものだ。

市内を流れる安部川。
その上流の梅ヶ島温泉までは、往復80km程。
エリの充電を兼ねて時々出向く。
温泉手前の「数珠窪」という場所に、絵に描いたような「ポツンと一軒家」と枝垂れ桜の
古木がある。

廃屋ではないが人の気配の薄い一軒家は、常にそこに人の暮らしがあるわけでは
ないようだ。
それだけに満開の花が却って侘しさを感じさせる・・・。

さて、我が家には、ようやく屋根が張られて窓も入り何となくそれらしくなってきた。
完成まであと３ケ月・・・。

今年の冬は、山へ行かない代わりに毎朝ランニングをしている。

お気に入りコースは日本平中腹。
山桜と富士を眺めながらの爽快な農道。


この公園内の坂道も、もうじき桜の花びらで覆われる。
ちょっと幸せな朝ラン。

畑で育てているタラの芽が、もうこんな状態に。
暖冬の証だ。


桃の花も盛りを過ぎつつある・・・家の工事はようやく屋根葺きと
窓の取り付けが始まった。

のんびり大工さん、この調子で本当に梅雨前に出来るのかい・・・？
ちょっと不安。