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U-TAN(う~たん)のブログ一覧

2020年08月31日 イイね!

岩魚渓その2

8月も終わると言うのに辟易させられるこの暑さ。
先回、久しぶりに渓の涼しさを味わって天然クーラーの快適さを思い出した。

今日は無意味な開発がヤマトイワナを絶滅させた後、ニッコウイワナが放流
されて定着した渓の源流部で涼もう。
アプローチは、いまや存在意義の無くなった通行禁止の林道から谷底まで
約400mの下降。
久しぶりで記憶も曖昧、時々枝尾根に迷い込みそうになる。


この渓も長雨の影響を案じていたが、その流れは以前と変わらず一安心。


薄暗いゴルジュの中に魚影は少ない。


背中に涼しさを感じて、振り返ると清冽な流れの上を爽快な風が吹き上げて
くる。
これが、渓の快楽。


少し空が開けて明るくなった地点で、7寸ほどの典型的ニッコウイワナ。
綺麗な魚体に増水による傷痕は見られない。
この渓のアベレージサイズには満たないので釈放する。
下界の暑さが嘘の様に、流れ下る落ち葉にはもう秋の気配。


渓の落差の割に大きな滝が無く、滑るように流れ落ちる小滝が続くのが
この渓の特徴。
魚影は濃くなってきたが、何故か毛鉤を追わない・・・・。


竿を振る手に疲れを感じ始めた頃、ようやく納得サイズが出た。
尺にちょっと足りないが、これなら3枚におろして二人で半身づつ楽しめる。


今日は出来ることならこの渓の魚留まで到達したい。
ただし夕方には、山沿いは雷雨との予報だ。
好ポイントもあまり時間をかけず釣り上がる。


落差7-8mながら、この渓でもっとも美しい滝。
水際の左を直登できるが、今日は濡れたくないので水際をへつって楽な右から。


この辺りは底の岩盤が露出して、蒼い釜が連続する。
天候に不安がなければゆっくりとしたいところだ。


やがて突然現れた渓をほぼ塞ぐほどの崩壊。
流れに覆いかぶさる倒木に阻まれ、先へ進めない。
邪魔な枝を鉈で払うために時間を浪費してしまう。


奥の二股、やや土砂で埋まり気味なのが気になる。
左股を覗くと少し上流に大きな崩壊が見えた。
出会いの浅いプールには、40cmクラスの大岩魚が遊泳していた。
尺物程度なら珍しくはない渓だが、このサイズは驚きだ。
阿呆のように見とれていたら、毛鉤を飛ばす前に向こうに見つかってしまった。
ここから本谷の右股へ向かう、この先へはこれまで入ったことがない。


右股に入ってすぐこの滝に遡行を阻まれる。
約10m程度だが、水際は綺麗に下向きに磨かれて到底登れない。
仕方なく右側壁を這いあがり高巻きに入る。


少々の高巻きで済むと思ったら、意外と悪く上へ上へと追い上げられて20分
ほどの大高巻きとなった。
やや傾斜が緩んだところで渓に下るが、足許は脆く緊張を強いられる。


渓に戻るとさすがに水量は減るが、美しい渓相が復活。
しかし、ガラスのように透明度が高く浅い流れは、竿を差し出しただけで
岩魚を追いやってしまう。
釣果は諦め、走る魚影を確認するためにだけ遡行する。


標高1600m付近、明確な魚留というものも無いままに岩魚の姿が見えなく
なった。
急な気温の低下を肌に感じ、見上げると梢越しの空は真っ黒だ。
雷雨が近い。
急傾斜の枝尾根のひとつに狙いを定め、大慌てで脱出。
標高差200mを攀じ登り、傾斜が緩んだ小笹の森まで上がったところで息をつく。
帰路の廃林道は、すぐそこだ。


林道直下の大崩壊から見下ろす渓はすでに霧の中。


雷鳴轟く林道を全速で歩いて1時間半、車に戻ると同時に土砂降りとなった。
結局、1尾だけの釣果だったが、少々の緊張も含めて楽しめた渓歩き。
さぁ、この天気を山神様も心配しているだろう、帰ろう。














Posted at 2020/09/01 19:21:10 | コメント(6) | トラックバック(0) | 日記
2020年08月21日 イイね!

岩魚渓

年に一度だけ訪れることにしている小さな渓がある。
源流部には、ヤマト岩魚がひっそりと棲んでいる。
その棲息場所へ入るには、流れを遡行していくよりも並行する尾根を登り、
一旦高度を上げてから渓へ下る方が早い。
朝日の射し込み始めた森の中は、急に蒸し暑さが増して来る。


標高1500m辺りの枝尾根から渓に下る獣道の難所。
御多分に漏れず、年々崩壊がすすんでいる。
このルートもあと何年使えるか?


最後は、枝沢から渓へ下りる。
取り付きから休まずに歩き続けて2時間半。
速乾性のTシャツも汗びっしょり。


休憩もせずに急き立てられるように竿を出す。
今年の長梅雨の影響が心配だったのだ。
無事に大雨に負けることなく生きていてくれていて一安心。


1時間ほど辿った枝沢の合流点。
この渓で一番好きなポイント。
しばし、爽やかな風に吹かれて流れに見とれる。
ヤマトの姿さえ確認出来れば、それで充分に嬉しい。
汗がひいた体に肌寒さを感じて、付け袖を着ける。


トラ模様のような縞、純血ヤマトの特徴だ。
流れが細いので大物は滅多に出ない、20cm程度が平均サイズ。


放流魚としてばらまかれたニッコウイワナに見られる白い斑点はない。


この小さな渓にもやはり大雨の影響で新しい崩壊があった。
それでも渓を埋めるような規模の滑りではなかったのが救い。


穏やかな源流部唯一の滝らしい滝。
釜に2尾の良型が見えたが、毛鉤を気に入らないようで寄ってきても咥えない。
どうしても釣りたいほどの欲も無いので泳ぐ姿を鑑賞していると、泡の中に
静かに消えた。


滝を越すと魚体は一回り小さくなる。毛鉤を咥えることも出来ない幼魚の
影も多い。
この貴重な魚にこれからもずっと会い続けることができますように・・・。


14時半、約1450m地点。帰途につかねばならない。
流れに大きな変化はないのだが、いつもこの辺りから魚信が途絶える。
今回こそ、ちゃんと生息限界を確認したかったのだが、やっぱり時間切れ。


帰りは対岸の尾根を下降するつもりだが、まずは尾根上まで約400m
上がらねばならない。
地形図で選んでおいた枝尾根に取り付く。


シラビソに馬酔木が混じる急斜面、獣道を拾って喘ぐ。
沢で冷えた体から再び、汗が噴き出す。
この尾根を人が通ったのは何時の事だろう?
地元の杣人か、それとも釣り師か・・・苦しいがそんなことを考えながら
歩くのが楽しい。


上り詰めた尾根上には、南アルプスの藪マニアにはちょっと知られた池がある。
随分前に山神様と一緒に逆方向から稜線伝いに来たことがある。
記憶と比べると長梅雨だった割には、水量が少なくまるでヌタ場のようだ。


この尾根は平坦な地形が特徴で、美しい原生林が見渡す限り広がっている。
但し、下降の方向を定めるにはなかなか難しい。
ここからの下りは経験がないので少し緊張する。


下降開始から約1時間、見覚えのある熊檻のある鞍部まで来た。
ここからは、知っている杣道がある。
安堵して初めて腰を下ろし、まとわりつく蚊に刺されながら昼食の残りを貪る。


キノコには注意して歩いていたのだが、発見したのは下山口手前で見つけた
腐ったアカヤマドリのみ。


17時半、暗くなる前に下山出来た。
お待ちどう様、お前も暑かっただろ?
今日も楽しかったよ、さぁ帰ろう。





Posted at 2020/08/21 23:17:29 | コメント(6) | トラックバック(0) | 日記
2020年08月17日 イイね!

アカヤマドリ

長雨の後、今度はもう許してくれー!と言いたくなる連日の猛暑。
人間の体もおかしくなるが、山の茸も体調不良?だろう。
ハナビラタケに続くアカヤマドリも気になるところ。

朝一番から4時間かけて一山見て回ったが、空振り。
そして、昼前に畑薙第一ダムに到着。
夏山シーズン真っ盛りだが、今年は南アルプス南部はすべての山小屋が休業で
登山自粛モード。
盆明けと言うこともあるが、登山者用駐車場には僅か10台ほどが停まるのみ。
そのうち6台が県外車だった。


上流側から見ると流木トラップの浮きに膨大な量の流木がかかっている。
写真では線になって見えるだけで分かりにくいが、今年の長梅雨の影響を
物語る大変な量だ。
どう始末をするのだろう?


二つ目の山を巡回。
キノコの生息限界1500m辺りでようやくお目にかかれた。


これが今日のお目当て「アカヤマドリ」
イグチ科のキノコで最大級。
いささか収穫適期を過ぎているし、乾燥がきつい感じ。
まぁなんとか食えるところもあるかな・・・。


すぐ近くで連発♪


こちらは、収穫適期・・・と思ったが柄の方はかなり虫が刺している。
良く見ると傘の表面も焼けぎみで梅雨明け後の高温、少雨の影響が如実に
表れている。


この後、もう一山登って見たが、結局アカヤマドリの姿はこれっきり。
早足で9時間の巡回、道の無い山は大雨で地表がザラザラ、歩きにくいこと
この上ない状態だった。
でも、一日誰にも会わず森の中を彷徨うのは、何物にも代え難い至福の時間。

帰宅すると、山神様が「こりゃ、おいとけないわ」と傷んだところを切り捨てて
サクサクっとソテーしてくれた。


この暑さが続くと来月の舞茸が心配だ・・・。







Posted at 2020/08/18 11:04:59 | コメント(5) | トラックバック(0) | 日記
2020年08月07日 イイね!

ハナビラパーティ

天候不順で一度はあきらめたハナビラタケ。
鹿のおかげで思わぬ大物が手に入ったので、いつものリストランテ「ロメオ」
で恒例のハナビラパーティ開催♪
このご時勢なので県内パーティと言うことでN氏だけをご招待。
(県外勢の皆様ごめんなさい)

本日の前菜。


顔を合わせるのも3月の下田誕生会以来。
まずは、乾杯!
コロナ禍の平日ランチ・・・本来ならば女性グループで賑わうはずなのに僕ら
だけで貸し切り。
37度超えという今夏最高の暑さもあったのだろうが、本当に飲食業も大変な
世の中になったものだ。


肝心のハナビラタケ、まずはN氏好みのペペロンチーノに。
ハナビラの歯切れとニンニクオイルのコンビネーションは何度食べても飽きる
ことがない。


もう一品は、女性陣のリクエストでリゾット。
控えめな風味のハナビラだが、リゾットなら香り立つ!


そして、今日のもうひとつの主役。
ホールで特注しておいたカッサータ シチリアーナ。
この店で僕の一番好きなドルチェなのだが、派手な緑が邪魔をしてか人気が
今ひとつだったことと素材が揃えにくいことから数年前に廃番となった。
でも、どうしても食べたいとだだをこねて特別に作ってもらった。


シェフの言うには、シチリア名物お祭りのお菓子とは言うものの、もとは
アラビア方面から伝わって来たものらしい。
表面の緑はマカダミアナッツのマジパン、中にはリコッタチーズにチョコチップ
が混ぜ合わされ、他のドルチェとはちょっと趣きの違う複雑な味わいだ。


お腹が満たされたら拙宅にてゴローと初のご対面。
人見知りの激しいゴローだが、Mrs.Bacchusの手管にはコロリと酔わされて
しまった。


5ケ月ぶりの楽しい時間は、あっと言う間に過ぎてしまった。
コロナが収束し、秋に良い茸が採れたら県外勢もお招きして皆で楽しく賞味
したいものだ。
Posted at 2020/08/07 21:50:12 | コメント(7) | トラックバック(0) | 日記
2020年08月03日 イイね!

夏キノコ・・・鹿の恩返し?

いよいよ梅雨明け。
日照不足で不調の夏キノコ。
これで発生に必要な積算温度が満たされただろうか??

水分をたっぷりと抱え込み夏を謳歌する苔達、その緑の絨毯を踏んでいく。
一言で緑の絨毯と言っても苔によって微妙に色合いが異なり、何十種類もの
緑の糸で織りあげたようだ。
そんな苔達を出来るだけ傷めぬよう、細い獣径を拾って歩く。


しかし、今日も歩いても歩いてもお目当てのハナビラタケは姿を見せず。
3時間歩いて山神様がようやく見つけたこの小さな1株のみ。


まとわりつく虻やブヨ、息苦しいような湿気。
そしてキノコが見えないとくれば、まさに徒労。
もう心が折れてしまいそう、最初の森に見切りをつけて他の場所へ移動する。
と、行く先に鹿の姿・・・。
いつもならあっと言う間に逃げていくのに逃げない。
その上、奇妙な首の振り方をしている。
近づいて理由が分かった。
植林された苗木を守るネットに1本の角を搦めてとれなくなっていたのだ。
まだ柔らかい袋角にネットが食い込み血が流れている。
そばによると口から泡を吹きながらよけいに暴れまわり、恐怖の為か大量に
放尿した。
さらに接近すると残る角を向けてきたり、後脚で蹴ろうとする。
どうしよう・・・このままにしておけば、森林組合の人が来てズドン!だな。
いやいや、こうしたシチュエーションでは誰にも気づかれず餓死する方が
圧倒的に多い。
時折、目が合ってしまう。
改めて鹿の目ってなんて可愛いんだろう・・・。
やっぱりこのまま放置して見殺しにするには忍びない。
獣害防止のネットではあるが、もう古くて一部倒壊している代物だ。
助けることに決め、絡んだネットを鉈で少しづつ切っていく。
丈夫なネットはなかなか切れない・・・穏やかな声を掛け乍らできるだけ
脅かさないように作業を続けるが、角に触れるとやはり暴れる。
時間が経つにつれて鹿の興奮も治まり、作業し易くなる。
そして約30分、血だらけの袋角の先を5cmほどネットに残し、僕を一瞥
すると全速で森の中へ走り去った。
鹿とは言いながら野生は野生、緊張が解けるとどっと疲れを感じるとともに
写真を撮り忘れたことに気付いた。

さて、移動した森に入るとすぐに目を疑うような大物ハナビラタケ!!


こりゃー過去最大級の大物♪
帰宅して計量したら1.5kgもあった。
本日の収穫は、この一株だけでもう充分♪


俄かに降り出した夕立に追われながらの帰り道。
二人で顔を見合わせて「これは、きっと鹿の恩返しだね。」




Posted at 2020/08/03 22:46:58 | コメント(10) | トラックバック(0) | 日記

プロフィール

「サボった日記、冬の思い出 http://cvw.jp/b/1240840/47676157/
何シテル?   04/24 23:41
U-TAN(う~たん)です。 見た目は可愛い性悪娘エリに苦労してます。 よろしくお願いします。
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